化学結合を研究する作者が、自己の経験をもとに、ものが壊れる事象を取り巻く人々の話をまとめ、最後に化学結合論の概略を説明している本です。
数値を伴うような具体的な記述はなく、自伝のような文章で説明する内容となっています。技術と独特な視点で向き合った作者の考え方は、概略とは言え、貴重な内容だと思います。
いろんなことを考えさせられる内容である反面、タイトルから多くの人が想像するであろう、『技術に特化した学術的な内容』ではありません。タイトルからこの本に行き着いた人にとっては賛否両論ある本になっているかと思います。
スペースシャトル、チャレンジャー号の打ち上げ失敗について言及している部分があるのですが、一般に言われている事故原因とは異なる視点での記載になっており、人災と言える内容でした。これが本当であれば、事故を防げなかったのは、組織の失敗事例≪組織事故≫として、大変興味深いものかと思います。
もう少し深掘りしてほしいところもありますが、稀少な本だと思います。
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ものが壊れるわけ 単行本 – 2000/11/16
マーク・E・エバハート
(著),
松浦 俊輔
(著)
- 本の長さ263ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2000/11/16
- ISBN-104309251846
- ISBN-13978-4309251844
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2000/11/16)
- 発売日 : 2000/11/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 263ページ
- ISBN-10 : 4309251846
- ISBN-13 : 978-4309251844
- Amazon 売れ筋ランキング: - 883,890位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図も写真も全くない、素人レベルの内容。
著者が鉱物学者というのも、問題。
値段は高い。買って損したと言い切れる一冊。
著者が鉱物学者というのも、問題。
値段は高い。買って損したと言い切れる一冊。
2005年2月22日に日本でレビュー済み
本書のタイトルは単純な題名なので見逃してしまいそうだが、材料科学と量子化学の話題を興味深く扱っている良い本だ。日常生活でも形あるものが壊れるのは当たり前だし、特に日本のような木材建築と火事と地震が当たり前だと壊れない物への執着は低いかもしれない。しかし、本書の著者は趣味のカヌーが壊れたことから、ものが壊れる仕組みを探るためにMITの大学院に進学する。このあたり趣味と大学院の選考を素直に結びつけられることがうらやましく思える。量子化学と電子ポテンシャルの計算機シミュレーションを屈指して、壊れないものと壊れるものの違いを研究していく研究生活が始まる。大学院生から研究者としてひとり立ちするまでが描かれていて、その面でも面白かった。最後に、トポロジー(位相幾何学)を活用していくという方向を示して終わる。つまり、ものが壊れる決定的な答えを提示しているのではないので、そのあたりは不満が残る。
ところで、この翻訳者はたくさんの良い本を翻訳しているが、訳者の後書きを見ると、自分調べることをしないで、担当編集者を使っている感じに、ちょっとがっかり。多作の宿命か。
ところで、この翻訳者はたくさんの良い本を翻訳しているが、訳者の後書きを見ると、自分調べることをしないで、担当編集者を使っている感じに、ちょっとがっかり。多作の宿命か。
2006年4月30日に日本でレビュー済み
ガラスのコップが割れるところから始まり、最終的には作者の本来の研究である材料の壊れやすさを決定づける電荷密度までわかりやすく書かれている。
普通は、「どのようにしたら物は壊れないか?」というところから研究が始まると思うのだが、作者は子供の頃から「どのようにしたら物は壊れるのか? 」ということに興味を持ち、手に入れたものを次々に満足のいく方法で壊していくのが面白い。
内容は全て文章のみで表現されていて、絵や数式が全く無く、その為文章に集中することが出来た。
少し機械材料に詳しい人にもお勧めだが、一般の人にとっても物が壊れることに興味をもつよいきっかけになる本だと思う。
ところどころに挟み込まれる、ユーモアにあふれる作者の生活やエッセイも本を読む上でのいい息抜きとなっていた。
普通は、「どのようにしたら物は壊れないか?」というところから研究が始まると思うのだが、作者は子供の頃から「どのようにしたら物は壊れるのか? 」ということに興味を持ち、手に入れたものを次々に満足のいく方法で壊していくのが面白い。
内容は全て文章のみで表現されていて、絵や数式が全く無く、その為文章に集中することが出来た。
少し機械材料に詳しい人にもお勧めだが、一般の人にとっても物が壊れることに興味をもつよいきっかけになる本だと思う。
ところどころに挟み込まれる、ユーモアにあふれる作者の生活やエッセイも本を読む上でのいい息抜きとなっていた。
2005年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は科学者による「自伝」です。
題名について理路整然と説明しているものではなく、筆者の幼少時代からの体験やら考察やらがゴチャゴチャと記されているだけです。
人類が道具を使い始めた遥かな昔の事象から「壊れる」ことについて記述されているので、そういった本題から脇に逸れた内容(本書のほとんど)にまで興味の沸く方はご一読を。
この本の題名について興味が沸いた方は、当書籍以外を選ばれることをお勧めします。
題名について理路整然と説明しているものではなく、筆者の幼少時代からの体験やら考察やらがゴチャゴチャと記されているだけです。
人類が道具を使い始めた遥かな昔の事象から「壊れる」ことについて記述されているので、そういった本題から脇に逸れた内容(本書のほとんど)にまで興味の沸く方はご一読を。
この本の題名について興味が沸いた方は、当書籍以外を選ばれることをお勧めします。