部屋の掃除をした時に発掘された『スタジオヴォイス』。連載中の『プラスチックガール』を見て、全話読みたくなり、再販されていてビックリ。
絵柄、内容(マンガ部分)は、今でもさすがと思わせ古さは全く感じさせませんが、評価の高い、色々な素材を使ったり、少女の性描写は、変わった事をやりたい(過激)、紙上だけがマンガじゃないみたいな感情ばかりが目立ち、あの年代、時代特有の美大生の持つ空気感と同じで、私はあまり好きではありません。きっと本人も若気の至りと、今は少し気恥ずかしい思いで頭をかいていると勝手に想像しています。
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プラスチックガール 大型本 – 2000/9/1
古屋 兎丸
(著)
- 本の長さ1ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2000/9/1
- ISBN-104309264247
- ISBN-13978-4309264240
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ぱぱにめかくしをされた。よりみちをしないように。わるいはなしをきかないように-。木・鉄・ガラス…に刻まれた少女のメタモルフォーゼ。『Studio voice』連載をまとめたオールカラーコミック。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2000/9/1)
- 発売日 : 2000/9/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 1ページ
- ISBN-10 : 4309264247
- ISBN-13 : 978-4309264240
- Amazon 売れ筋ランキング: - 390,937位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 214,287位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
総天然色のA4判。STUDIO VOICE誌での連載(98.4〜99.12)は確認してませんが、きっと毎号見開き2頁だったのを同寸で再現したのでしょう。No.1からNo.21までの作品が、それぞれ見開き完結で収録されてます。
ちなみに各頁はA3判を二つ折りした袋綴じ状の造本(p2→∧←p1みたいな…)で、作品は紙の片面のみに印刷されてます。で、開けなくなってしまった内側の面(ココ→>)を覗いてみたら、真っ赤な地に赤の濃度を落とした抜き文字で「プラスチックガール」のロゴが全面を埋め尽くしてました。凝ってます。
主題はephemeralでfragileな思春期の少女の心象風景。「このワタシ=少女」の誕生から描き起こされますが、むしろ全体を支配してるのは、「このワタシ=少女」が間もなく消え失せてしまうだろうという濃厚な死の予感です。必然的にトーンはゴシックで、大人になる一歩手前での不安や混乱、待ち受けてる世界への敵意や絶望、性的妄想などが、絵画詩とでも呼べそうな表現の中にギッシリ詰め込まれてます。私は園子温監督の映画『奇妙なサーカス』を思い出したりしました。
「プラスチック」ってのは、どういう含意なんでしょうね。作品No.2なんか見るとやっぱり「可塑的」? 皮肉な意味で「順応的」ってこと? 表向き「均整のとれた」仮面を被ってるけれど、その分「人工的」な香りも漂わせてる、とか?
それにしても、作品中に散りばめられた断片的な言葉の数々は、確かに実際の女子高生(ただし、かなりイタめ)の頭の中でグルグル回っていても不思議じゃない気がする。こういう腹話術を使える古屋のような人が元センセイって、怖い。
ちなみに各頁はA3判を二つ折りした袋綴じ状の造本(p2→∧←p1みたいな…)で、作品は紙の片面のみに印刷されてます。で、開けなくなってしまった内側の面(ココ→>)を覗いてみたら、真っ赤な地に赤の濃度を落とした抜き文字で「プラスチックガール」のロゴが全面を埋め尽くしてました。凝ってます。
主題はephemeralでfragileな思春期の少女の心象風景。「このワタシ=少女」の誕生から描き起こされますが、むしろ全体を支配してるのは、「このワタシ=少女」が間もなく消え失せてしまうだろうという濃厚な死の予感です。必然的にトーンはゴシックで、大人になる一歩手前での不安や混乱、待ち受けてる世界への敵意や絶望、性的妄想などが、絵画詩とでも呼べそうな表現の中にギッシリ詰め込まれてます。私は園子温監督の映画『奇妙なサーカス』を思い出したりしました。
「プラスチック」ってのは、どういう含意なんでしょうね。作品No.2なんか見るとやっぱり「可塑的」? 皮肉な意味で「順応的」ってこと? 表向き「均整のとれた」仮面を被ってるけれど、その分「人工的」な香りも漂わせてる、とか?
それにしても、作品中に散りばめられた断片的な言葉の数々は、確かに実際の女子高生(ただし、かなりイタめ)の頭の中でグルグル回っていても不思議じゃない気がする。こういう腹話術を使える古屋のような人が元センセイって、怖い。
2004年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古屋兎丸のコミックとして購入したら少し期待はずれに
なるかと思います。(自分はそうでした)
画集と思って買ったら後悔しないと思います。
それにしても兎丸先生って漫画家の域を超えてると思います。
すごい作品を作れる漫画家というよりは、バカもシリアスな
漫画も描ける芸術家でしょう。
なるかと思います。(自分はそうでした)
画集と思って買ったら後悔しないと思います。
それにしても兎丸先生って漫画家の域を超えてると思います。
すごい作品を作れる漫画家というよりは、バカもシリアスな
漫画も描ける芸術家でしょう。
2004年3月27日に日本でレビュー済み
大人の絵本って感じ。内容はかなりダーク。でも、どこか孤独感、焦燥感が入れ混じり少女の心の叫びが聞こえてくる。内容はさながら、著者の圧倒的画力、センスに圧倒される。表紙だけでも「これだ!」と言わざるを得ない。
もはやこれはコミックの域を越えた、美術作品。画集、作品集と言っても過言ではない。絵の描き方一つでここまで、少女の心を表せるものは他にはそうないはず。まさに群を抜いている。やられまくりました。ちょっと高く感じるけど、払う価値あり!
もはやこれはコミックの域を越えた、美術作品。画集、作品集と言っても過言ではない。絵の描き方一つでここまで、少女の心を表せるものは他にはそうないはず。まさに群を抜いている。やられまくりました。ちょっと高く感じるけど、払う価値あり!
2002年4月18日に日本でレビュー済み
コミックにしては高価な方でしょう。しかし中身見てびっくり。これは美術書と言ってもいい内容です。もともと著者のセンスの良さはパレポリ等でわかっていましたので納得。話自体は当然(?)暗いです。しかしその表現内容の多彩さときたら大変なもんです。水彩画、油彩画は言うに及ばず、あらゆる手法を使って創って(描くにあらず)ありまして、1コマ1コマが独立して鑑賞に絶える立体絵画と言ってもいいと思います。
ストーリーのある画集といっていいでしょう。くらあい世界観も、それはそれで居心地のいいもんですし。
ストーリーのある画集といっていいでしょう。くらあい世界観も、それはそれで居心地のいいもんですし。
2006年1月3日に日本でレビュー済み
漫画を芸術に高めてしまった、古屋兎丸。
漫画というかこれは画集という感じがします。
タイルや障子、土やプランターを使って漫画が書かれてるのには感動しました。
ぱっと全体を見ると画面全体は現代アートみたいです。
そしてよく見ると漫画になってるんです。
構成もバランスも色彩もすごい感覚だと思いました。
この人は天才だって思いました。
なのでとてもおすすめしたいんですが、
内容が。。。えぐい、重い、痛すぎるっ!!
少女が大人になることへの憧れ、切なさ、残酷さをリアルに描いています。
このくらいの内容じゃないと素材についていけないですが、
読んでてたまに恥ずかしくなります。笑 なので星4個。
でもたまにお茶目な作品があったり☆笑いがあったり。
(私はアレルギーのくしゃみの話がとっても好きです☆ )
手軽にディープでドープな芸術世界に触れることが出来ます。
漫画というかこれは画集という感じがします。
タイルや障子、土やプランターを使って漫画が書かれてるのには感動しました。
ぱっと全体を見ると画面全体は現代アートみたいです。
そしてよく見ると漫画になってるんです。
構成もバランスも色彩もすごい感覚だと思いました。
この人は天才だって思いました。
なのでとてもおすすめしたいんですが、
内容が。。。えぐい、重い、痛すぎるっ!!
少女が大人になることへの憧れ、切なさ、残酷さをリアルに描いています。
このくらいの内容じゃないと素材についていけないですが、
読んでてたまに恥ずかしくなります。笑 なので星4個。
でもたまにお茶目な作品があったり☆笑いがあったり。
(私はアレルギーのくしゃみの話がとっても好きです☆ )
手軽にディープでドープな芸術世界に触れることが出来ます。