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藤子不二雄論: FとAの方程式 単行本 – 2002/4/1
米沢 嘉博
(著)
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2002/4/1
- ISBN-104309265499
- ISBN-13978-4309265490
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「オバQ」「ドラえもん」「まんが道」…。多くの名作を生み出した「2人で1人のマンガ家」藤子不二雄はなぜコンビを解消したのか? 2つの才能の秘密を詳細に読み解く「藤子」論。完全作品リスト付。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2002/4/1)
- 発売日 : 2002/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4309265499
- ISBN-13 : 978-4309265490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,177,154位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,386位コミック・アニメ研究
- - 22,727位社会学概論
- - 427,178位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼はあらゆるジャンルの本を読み、まんがにしました。自分が納得いくまでマンガ道を究めた人です。この本は彼を知る貴重な資料です。
2019年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味深く読めました。膨大な資料収集力に感服です。
2003年3月1日に日本でレビュー済み
多くの名作を生み出した二つの才能の秘密を詳細に読み解いてゆく
初の、そして禁断の本格的藤子論。
なぜ藤子不二雄は、FとAに分かれたのか?
デビュー当時から現在に至る2人の関係、
マンガに対する姿勢の違いが明らかにされていきます。
版権問題で、画像があまり収録されていないのは残念ですが、
詳細な資料と巻末リスト、そして分析に驚かされます。
藤子不二雄ベッタリで育った世代の私。
手塚先生よりも、ずっと藤子不二雄先生の方が
スゴイと真剣に考えているほどです。
FとAの区別もなく、ただ藤子作品を愛していた最中、
突如起こった事件。それは藤子不二雄の別離だったのです。
この事件と、F先生の死去。2つの事件を
個人史の10大ニュースに加えてもいいとさえ思っています。
私と同世代の人間に、絶大な影響を与えた藤子不二雄。
その偉大なマンガ家が正当な評価を受けていないと、
以前からずっと感じていましたが、
この本が出版されて、初めての藤子論を展開したことで、
少しその思いが報われたような気がします。
初の、そして禁断の本格的藤子論。
なぜ藤子不二雄は、FとAに分かれたのか?
デビュー当時から現在に至る2人の関係、
マンガに対する姿勢の違いが明らかにされていきます。
版権問題で、画像があまり収録されていないのは残念ですが、
詳細な資料と巻末リスト、そして分析に驚かされます。
藤子不二雄ベッタリで育った世代の私。
手塚先生よりも、ずっと藤子不二雄先生の方が
スゴイと真剣に考えているほどです。
FとAの区別もなく、ただ藤子作品を愛していた最中、
突如起こった事件。それは藤子不二雄の別離だったのです。
この事件と、F先生の死去。2つの事件を
個人史の10大ニュースに加えてもいいとさえ思っています。
私と同世代の人間に、絶大な影響を与えた藤子不二雄。
その偉大なマンガ家が正当な評価を受けていないと、
以前からずっと感じていましたが、
この本が出版されて、初めての藤子論を展開したことで、
少しその思いが報われたような気がします。
2009年6月5日に日本でレビュー済み
世の中には藤子不二雄好きは沢山存在している。
その中で誰かがやるべきだった初期から終盤にかけてまで「藤子不二雄」という作家性から道のりを辿り、一冊に纏める事をやってのけた仕事は素晴らしい。事実、現存している藤子不二雄論では個人的には一番の物ではないかと思う。
しかし、あまりも内容の範囲を広げすぎたあまり、一つの作品に対する批評、分析が疎かになっているようにも感じられる。
この本だけでも十分読み応えはあるが物足りない部分も感じられる。それ程藤子不二雄の作家性と作品は深い。
この本をテキストにより深い藤子不二雄論が出てくる事を期待したい。それが米沢嘉博も望んでいた事ではないか。
ファンにも、知らない方にも入門用のテキストとしては十分な内容。
その中で誰かがやるべきだった初期から終盤にかけてまで「藤子不二雄」という作家性から道のりを辿り、一冊に纏める事をやってのけた仕事は素晴らしい。事実、現存している藤子不二雄論では個人的には一番の物ではないかと思う。
しかし、あまりも内容の範囲を広げすぎたあまり、一つの作品に対する批評、分析が疎かになっているようにも感じられる。
この本だけでも十分読み応えはあるが物足りない部分も感じられる。それ程藤子不二雄の作家性と作品は深い。
この本をテキストにより深い藤子不二雄論が出てくる事を期待したい。それが米沢嘉博も望んでいた事ではないか。
ファンにも、知らない方にも入門用のテキストとしては十分な内容。
2007年1月22日に日本でレビュー済み
この本は「藤子不二雄A論」でしかありません。
A作品に関する詳細な分析に関しては目を見張るものがあり一読の価値は認めます。
しかしながら肝心のもう一人の雄、いえハッキリ申せば「藤子不二雄」といえば
誰もが脳裏をよぎる「F」先生のことを全く無視した中盤以降の記述には怒りを
通り越えて失望すら抱いてしまいました。
そもそもこの作者、「ドラえもん」すら全く読んだ気配はなさそうです。
好き嫌いは別にしてドラえもんヌキの「藤子論」など何の意味があるのでしょうか?
A作品に関する詳細な分析に関しては目を見張るものがあり一読の価値は認めます。
しかしながら肝心のもう一人の雄、いえハッキリ申せば「藤子不二雄」といえば
誰もが脳裏をよぎる「F」先生のことを全く無視した中盤以降の記述には怒りを
通り越えて失望すら抱いてしまいました。
そもそもこの作者、「ドラえもん」すら全く読んだ気配はなさそうです。
好き嫌いは別にしてドラえもんヌキの「藤子論」など何の意味があるのでしょうか?
2020年4月4日に日本でレビュー済み
本格的な藤子不二雄論であります。藤子不二雄の過去から現在に至る合作、F、Aの作品をある程度読んでゐなければ、読み進めないのではないのではないかと思ひました。手塚治虫の作品についての評論は各種あるかと存じますが、藤子不二雄については、今まで論じられて来なかったと言へます。本書の鋭いと感じましたのは、FとAの各作品の特徴を時代の流れの中で的確に位置づけ評論してゐる事です。更には、合作して行く事で起きて来る意味、意義、社会的な捉へられ方まで踏み込んでのは、本当に驚くべき事だと感じました。手塚治虫漫画に出会って二人で漫画の夢を追って行った人生が、「藤子不二雄」といふ名義の中でFとAの持味と個性の鬩(せめ)ぎ合ひ 、協調、輝き花開く中で進んで行った事がよく分かりました。昭和三十四年の「海の王子」の合作の緊張と輝き、昭和四十年頃のスタジオ・ゼロの協力で生まれた「オバケのQ太郎」の可能性とバリエーションの意味も貴重な指摘でありました。行動的表現者AとSF的夢世界を創ったFとの批評コメントは、さすがであります。今後は、未だ十分に読んでゐなかったFのSF作品を是非読んでみたいと思ひます。