弟子が師匠を語る。
いやあ、面白かった。
文章も良い。リズムが良いですね。落語を聞いているようです。
意外だったのは、師匠というものは弟子に稽古をつけることが稀な方であるということ。
きっと、みっちり稽古漬けにするものだと思っていたが・・・
一門の枠を超えて、こっちの師匠あっちの師匠に教えを乞うのが普通というもの。
落語界ってあったかいんだなぁと思った。
来世があるなら落語家になりたい。
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師匠噺 単行本 – 2007/4/1
浜 美雪
(著)
ダブルポイント 詳細
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- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2007/4/1
- ISBN-104309269451
- ISBN-13978-4309269450
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2007/4/1)
- 発売日 : 2007/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4309269451
- ISBN-13 : 978-4309269450
- Amazon 売れ筋ランキング: - 786,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,111位落語・寄席・演芸 (本)
- - 4,872位演劇 (本)
- - 95,560位趣味・実用
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
赤の他人を家にあげ、タダで食べさせ、一人前の噺家にするための行儀作法を教え、落語の稽古をつけ、《プロとしてやっていけるよう、それとなく心を配る》《自分の子供の子育てだけでも大変だろうに、なんでそんなに苦労してまで弟子を取り、育てるのか》《その師匠とても、自分の師匠にそうやって育てられてきている。落語の師弟は何世代にもわたって、いわば芸の"ペイ・フォワード"を続けてきた》というのが「まくら」。
昇太が柳昇を語るのがいい。「うちの師匠は実はすごいファイターだったんです。だって輸送船の甲板から機関銃で米軍機を撃ち落とそうとした人ですから」。「わたくしは、春風亭柳昇と申しまして、大きなことを言うようですが今や春風亭柳昇と言えば、我が国では、わたし一人でございます」と冒頭で笑わせてくれた柳昇は、中国で機銃掃射を受けて利き手の指を失い元の職場に復職することができずに噺家となりました。右寄りの論客でもあった柳昇ですが、「戦争には勝たなきゃダメだね。それには敵のことをよく研究して、敵がもってない武器で戦わないといけないね。それは落語も同じだね」なんて教えてくれたというあたりはジーンとしました。
小さん師匠を語る現落語協会会長の市馬師匠もいい。小さん一門は立川流も入れると120人。別に落語協会の会長が偉いわけじゃないけど、馬風、小三治、市馬と三代続けて柳家から出るのもむべなるかな。その源流となれたのは先代小さんが「万事素直」「自然流」だったからかも。市馬師匠が「うちの一門は弟子の個性が全部違う。その筆頭が立川談志師匠でしょう。ああいう弟子を生んだというのがうちの師匠の師匠たるところー中略ー多士済々の弟子を育てたことは本当にすごいと思います」というあたりは、別門になったとはいえ、談志のことをよく言ってくれたと思います。とはいっても、同じ小さん門下でも小三治師匠の弟子である喜多八師匠は大の談志嫌いというんですから、色々あるな、と。
昇太が柳昇を語るのがいい。「うちの師匠は実はすごいファイターだったんです。だって輸送船の甲板から機関銃で米軍機を撃ち落とそうとした人ですから」。「わたくしは、春風亭柳昇と申しまして、大きなことを言うようですが今や春風亭柳昇と言えば、我が国では、わたし一人でございます」と冒頭で笑わせてくれた柳昇は、中国で機銃掃射を受けて利き手の指を失い元の職場に復職することができずに噺家となりました。右寄りの論客でもあった柳昇ですが、「戦争には勝たなきゃダメだね。それには敵のことをよく研究して、敵がもってない武器で戦わないといけないね。それは落語も同じだね」なんて教えてくれたというあたりはジーンとしました。
小さん師匠を語る現落語協会会長の市馬師匠もいい。小さん一門は立川流も入れると120人。別に落語協会の会長が偉いわけじゃないけど、馬風、小三治、市馬と三代続けて柳家から出るのもむべなるかな。その源流となれたのは先代小さんが「万事素直」「自然流」だったからかも。市馬師匠が「うちの一門は弟子の個性が全部違う。その筆頭が立川談志師匠でしょう。ああいう弟子を生んだというのがうちの師匠の師匠たるところー中略ー多士済々の弟子を育てたことは本当にすごいと思います」というあたりは、別門になったとはいえ、談志のことをよく言ってくれたと思います。とはいっても、同じ小さん門下でも小三治師匠の弟子である喜多八師匠は大の談志嫌いというんですから、色々あるな、と。
2009年11月28日に日本でレビュー済み
文章のテンポがまるで落語か漫才のようで、楽しく読めました。
文章にのりつっこみをいれたり、エピソードをデフォルメしたり、著者の筆力に称賛です。
読後感がさわやかで、品の良い人情話を聞いたような気分になりました。
筆者のもった疑問は、「師匠は弟子に噺を教えずに、他の師匠に頼む」しかし、「まったく教わっていないのに、芸がだんだんと似てくる」というもの。(ここにあげている例が川柳川柳の鼻濁音や洒脱な口調が三遊亭圓生に似てきているなんて、ところは目のつけどころがシャープ)
この疑問を解くために師匠と弟子にインタビューをしていくという流れです。章の冒頭に、子弟関係を一言であらわしているのですが、これを眺めるだけで、この本を読みたくなるのではないでしょうか。
笑福亭松鶴と笑福亭鶴瓶
「いっぺんに惚れてしもたんですよ」
春風亭柳昇と春風亭昇太
「歳とって、僕もこんな面白い生き物になれたらいいなぁって」
柳家小さんと柳亭市馬
「師匠は死なないって思っていました」
桂文枝と桂あやめ
「私にとって師匠は神様なんです」
柳家さん喬と柳家喬太郎
「一番弟子っていいもんだなって」
古今亭志ん朝と古今亭志ん五
「だって、うちの師匠は宇宙人ですもん」
三遊亭圓生と三遊亭白鳥
「子弟って結局は縁なんですよ」
柳家小三治と柳家喜多八
「そっくりと言われてもいい。弟子なんだから」
林家木久蔵と林家彦いち
「家が近かったから」
立川談志と立川志の輔
「談志が師匠じゃなかったら」
文章にのりつっこみをいれたり、エピソードをデフォルメしたり、著者の筆力に称賛です。
読後感がさわやかで、品の良い人情話を聞いたような気分になりました。
筆者のもった疑問は、「師匠は弟子に噺を教えずに、他の師匠に頼む」しかし、「まったく教わっていないのに、芸がだんだんと似てくる」というもの。(ここにあげている例が川柳川柳の鼻濁音や洒脱な口調が三遊亭圓生に似てきているなんて、ところは目のつけどころがシャープ)
この疑問を解くために師匠と弟子にインタビューをしていくという流れです。章の冒頭に、子弟関係を一言であらわしているのですが、これを眺めるだけで、この本を読みたくなるのではないでしょうか。
笑福亭松鶴と笑福亭鶴瓶
「いっぺんに惚れてしもたんですよ」
春風亭柳昇と春風亭昇太
「歳とって、僕もこんな面白い生き物になれたらいいなぁって」
柳家小さんと柳亭市馬
「師匠は死なないって思っていました」
桂文枝と桂あやめ
「私にとって師匠は神様なんです」
柳家さん喬と柳家喬太郎
「一番弟子っていいもんだなって」
古今亭志ん朝と古今亭志ん五
「だって、うちの師匠は宇宙人ですもん」
三遊亭圓生と三遊亭白鳥
「子弟って結局は縁なんですよ」
柳家小三治と柳家喜多八
「そっくりと言われてもいい。弟子なんだから」
林家木久蔵と林家彦いち
「家が近かったから」
立川談志と立川志の輔
「談志が師匠じゃなかったら」
2010年6月1日に日本でレビュー済み
師匠と呼べる人がいるというのは非常にうらやましい。
師弟制度が滅んでいる中、
落語界ではいまでも赤の他人(実の親子もいるが)を
弟子として育てている。
師匠と弟子の関係を、
弟子へのインタビューのみで構成しているのがうまい。
どの弟子も師匠への愛に満ちあふれているし、
師匠の弟子への愛も満ちあふれている。
読んでいて涙しそうになったし、
うらやましく、そして悔しくなった。
☆マイナス一つは人選がなんでなの?ということと
上方落語の師弟が笑福亭松鶴と鶴瓶、
桂文枝と桂あやめの二組しかなかったことで一つ減らしました。
師弟制度が滅んでいる中、
落語界ではいまでも赤の他人(実の親子もいるが)を
弟子として育てている。
師匠と弟子の関係を、
弟子へのインタビューのみで構成しているのがうまい。
どの弟子も師匠への愛に満ちあふれているし、
師匠の弟子への愛も満ちあふれている。
読んでいて涙しそうになったし、
うらやましく、そして悔しくなった。
☆マイナス一つは人選がなんでなの?ということと
上方落語の師弟が笑福亭松鶴と鶴瓶、
桂文枝と桂あやめの二組しかなかったことで一つ減らしました。
2009年12月29日に日本でレビュー済み
古今亭志ん朝と志ん五、立川談志と志の輔、春風亭柳昇と昇太...。
噺ではなく、師弟という切り口で、12人それぞれの弟子が師匠について物語る1冊。
それはまた己について語ることでもあり、
現在の落語論としても斬新な内容になっていると思う。
それにしても、笑福亭松鶴と鶴瓶の章はすごい。
「泣けます」といった本紹介は大嫌いなタチだが、泣いた。
久しぶりに本を読んで涙を流した。
病に倒れた松鶴が残したカレーを、弟子である鶴瓶が食べるシーン。
なんてことない内容である。
だが、ここで生まれる師と弟子のこころの交流は涙なしには読めない。
おそらく敢えて軽く書かれている筆致が、その交流を十全に伝えている。
美しくも軽やかなリズムだ。
浜美幸、何ものぞ。
噺ではなく、師弟という切り口で、12人それぞれの弟子が師匠について物語る1冊。
それはまた己について語ることでもあり、
現在の落語論としても斬新な内容になっていると思う。
それにしても、笑福亭松鶴と鶴瓶の章はすごい。
「泣けます」といった本紹介は大嫌いなタチだが、泣いた。
久しぶりに本を読んで涙を流した。
病に倒れた松鶴が残したカレーを、弟子である鶴瓶が食べるシーン。
なんてことない内容である。
だが、ここで生まれる師と弟子のこころの交流は涙なしには読めない。
おそらく敢えて軽く書かれている筆致が、その交流を十全に伝えている。
美しくも軽やかなリズムだ。
浜美幸、何ものぞ。
2007年5月29日に日本でレビュー済み
立川志の輔と師匠談志、柳家喬太郎と師匠さん喬、春風亭昇太と師匠柳昇など今をときめく人気者も含め12組の師弟にスポットを当てた本書は、「美しい国」という言葉があまりにも空々しい今の日本にもっとも必要な本ではないだろうか。落語を一席も教えない師匠がたくさんいる。そして、無償で教える他人の師匠がいる。1席も教わらなくても、どの弟子も師匠に似てくる。それは、師匠から「生き方」「哲学」を学ぶからなのだ、ということがどの師弟関係にもあてはまるようだ。弟子にもライバル意識をむきだしで高みを目指し続ける師匠の姿なども含め、落語ブームに乗ってでもいいから売れて欲しい本。
2007年8月5日に日本でレビュー済み
本書に「子は親を選べないが、弟子は師匠を選べる」って言葉があるけれど、落語の師弟関係ってのは“相互の自由意志による親子関係”だ。「子供をもつと自分の時間がなくなる。お金もかかる。だから、子供をもつよりは、自分たちの人生をエンジョイしたいといういまどきの夫婦」ってくだりが出てくるけど、実の親子関係が壊れかかっている今の時代に、“積極的に、ポジティブに、選び取る親子関係”である師弟関係ってモデルは、実の親子関係にとってもひとつのお手本になりそうだ。「弟子を育てることが師匠への恩返しになるんだぞ」って言う小三治の言葉なんか、実の親子関係にも当てはまりそうだし。もし実の親に対して、自分で選んだ親なんだ、あるいは実は他人なんだ、ってSF的で突飛な発想が持てたとしたらどうだろう。無償で育ててくれることにも素直に感謝するだろうし、恩返しだってしたくなるはずだ。親だって、実の子を他人様から預かった子だと思えたら、車に置き去りにしてパチンコ打ちに行ったりしない。血縁とはしがらみであり、甘えである。そういった点で、本書は落語ファンだけを読者対象としていない。もちろん、落語好きにとっては、理想の親子論なんか抜きに、文句なく面白い本でもある。つまり、本書は2つの読み方が出来、それぞれに満足が得られる本なのだ。落語好きとしては「肝心の落語の稽古をつけたがらない師匠が実に多い」ってのが面白かった。志の輔が言うように「伝承したからって、誰もが同じようにウケるわけでもない」ってことなんだろう。つまり、「落語の素晴らしさは何にもないこと。何にもないから、何でもあるんだ」ってこと。真似が出来ない、その人固有の“了見”の部分に本質があるってのが、落語の魅力なのだ。それがこの「師匠噺」を読むとよくわかる。無茶は承知だけど、誕生日も同じ師弟、談志から見た小さんの師匠噺を是非聞いてみたいものだ。