当時、日本盤には英国オリジナル音源、米国キャピトル音源のものが混在し、更に、その他の?な輸入盤があって、LPを買おうとする我々は困惑したものです。どれが良いのか、分からないし、当然、小遣いは少ない。
本書を読むと、米国の状況も同様で、ビートルズ盤の本流がどこなのかファンにも分からなかったとのこと。ところが、本書を読んでいくと・・・これらの混迷とビートルズ初のトータルアルバムであったはずの「ラバー・ソウル」をキャピトルが改編してしまったこと等が奇跡を生み出したという・・・すなわち、それが米国に新しいロック(フォーク・ロック)の流れを萌芽させることになったと論じている。
本書では、この事の歴史的出来事を、後になって明らかにされた新事実をもとに検証、再現している。ボブ・ディラン、バーズ、サイモン&ガーファンクル、ママス&パパス等の懐かしき人達が、ビートルズ率いるブリティシュ・ロック軍団と、どの様に相互作用しあったのかが記述されている。詳細は本書でお読みください。著者の記述は緻密なもので、その微分・積分の作業はEXCELLENT JOB! ビートルズ・ファン以外の方!いかがでしょう・・・。
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ビートルズとアメリカ・ロック史―フォーク・ロックの時代 単行本 – 2009/10/22
中山 康樹
(著)
1964年、ロックンロールが死に絶えていたアメリカに、ビートルズが乗り込んだ。現代まで続く音楽シーンの始まりでもあったこの時期の変化を描き、本当の「ロック」の歴史を新たに読みほどく。
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2009/10/22
- ISBN-104309271413
- ISBN-13978-4309271415
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商品の説明
著者について
1952年大阪府生まれ。音楽評論家。「スイングジャーナル」編集長を経て、文筆業に。著書に、『これがビートルズだ』『ビートルズの謎』『ディランを聴け!』『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄』ほか多数。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2009/10/22)
- 発売日 : 2009/10/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 236ページ
- ISBN-10 : 4309271413
- ISBN-13 : 978-4309271415
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,090,451位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 99,872位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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2012年7月26日に日本でレビュー済み
2010年5月18日に日本でレビュー済み
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学問の世界でないから、この本の主張が正しいかどうかは誰も分からないのでありますが、個人的には75%くらい賛成という気持ちかなあと思います。作者の中山さんはフォークロックの存在というか出現をかなり高く評価されているのですが、そこのところがそれほどのものだったのかもろ手を挙げて賛成とまでいきません。ビートルズを初めとするリバプールサウンド勢(今はブリティッシュ・インヴェイジョンという)がアメリカの若者に大きな影響を与えた点、影響を与えられた音楽はもともと自分たちの国アメリカから発せられていたブルースだったというような仮説はすごく楽しいし納得納得の連続。個人的にはフォークロックはマスコミが騒いだほどうねりにならず、ニューロックの波がもうすぐ後ろに迫っていたように思います。モンタレーポップフェスティバルを主宰したママパパたちをフォークロック勢に入れるのであればそこそこの「うねり」を生み出したともいえますが、僕にはバーズとソニーとシェールくらいしか印象に残っていないもんですから。ボブ・ディランは別格ですし。