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ゼロ年代プラスの映画 単行本 – 2011/1/21

2.0 5つ星のうち2.0 1個の評価

いま、映画にとって「リアル」とは何か? 気鋭の論者、そして黒沢清、松江哲明などの作家たちによって映画の変貌をさぐるとともに158本の映画レビューでゼロ年代の映画を総括する。
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商品の説明

著者について

映画批評家。編著に『21世紀シネマX』『日本発映画ゼロ世代』(フィルムアート社)、共著に『面白いDVDの本』(太田出版)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2011/1/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/1/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 189ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309272304
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309272306
  • カスタマーレビュー:
    2.0 5つ星のうち2.0 1個の評価

著者について

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森 直人
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もり・なおと。1971年、和歌山市生まれ。映画評論家、ライター。

「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO」「シネマトゥデイ」など雑誌、新聞、Web、パンフレットを中心に執筆。YouTubeチャンネル「活弁シネマ倶楽部」MC担当。

著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)。編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代プラスの映画』(河出書房新社)など。

http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

カスタマーレビュー

星5つ中2つ
5つのうち2つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年5月31日に日本でレビュー済み
 「イントロダクション」にあるように、そのスタイルや制作規模など、あらゆる面で二極化が進行し映画の規範が失われてはいるが、実は多くの作品に「リアル」への志向が共有されている、というのがゼロ年代映画を特徴づけるキーワードであるらしい。3D映画や「爆音上映」は映画を見る体験そのもののリアルさを、フェイク・ドキュメンタリーや手持ちカメラの使用はスクリーンに映っている事態の本当らしさを追求する、という意味で同じ地点に立つ。それは、列車が突進してくる映像に観客が驚いて逃げ惑ったというリュミエールと同じものではないか、というのが本書の主たる主張。
 でもそれって、映画の歴史が不断に追求してきたことではないのかな。例えば、ヒッチコックの「めまい」における逆ズームとか、「2001年宇宙の旅」などのサイケ映画におけるドラッギーな映像効果とか。それぞれ、観客自身にめまいを感じさせる、実際にトリップしていると感じさせるために設計された映像だよね(成功しているかどうかは別として)。画面の端や外にいる人の声が横から聞こえるサラウンドなどは、音の面でのリアリティの追求だ。ウィリアム・キャッスルが仕掛けたギミックとか(幽霊が登場するシーンで劇場内に幽霊の模型を出した、とか)、その延長線上にある70年代ヘラルドなどのホラー映画における宣伝とか(劇場でショック死したらハワイにお墓を建てます、とか)、3Dが見世物であるのと同じような意味で「リアル」を志向したものではないのかな。事実と虚構の関係性ということなら、ヤコペッティにはじまるモンド・ドキュメンタリーものや「食人族」などの秘境探検もの、今村昌平の「人間蒸発」なんかも無視できないと思う。あるいは、「ホンモノ」を出演させたトッド・ブラウニングとか、撮影スタッフが映り込むカサヴェテス作品とか、著名人を本人役で出したり出演者が観客に向かって話しかけるウディ・アレンとか。
 つまり、ゼロ年代だろうが何だろうが、すべての表現は歴史の上に成り立っているということ。表現はテクノロジーに付随するから、その面で過去の作品と決定的に違うということはあるだろうけど、それならそうと、キチンと説明すべきじゃないかな。たしかに、要所要所で過去作品への言及はされている。だけどそれはあくまで「過去」であって、「歴史」という視点が見られない。語られている事柄自体は面白いんだけど、どうも本書の執筆者たちは、映画100年の歴史を無効化して、ゼロ年代とリュミエールを一足飛びに結びつけている、そんな印象が強い。
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