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英霊の聲 (河出文庫 110B) 文庫 – 1990/10/1

3.4 5つ星のうち3.4 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (1990/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1990/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 235ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309402852
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309402857
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 6個の評価

著者について

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三島 由紀夫
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(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。

1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。

主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年12月15日に日本でレビュー済み
『英霊の聲』が読みたくて手に取った一冊だが、『朱雀家の滅亡』が面白かった。特に第3幕の女中おれい。女嫌いとして有名な三島由紀夫だが、彼の書く中年女はなんと現実的で生々しく魅力的なことか。これは『宴のあと』を読んだ時も思った。つくづく三島はすごいと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年3月17日に日本でレビュー済み
壮絶な最期で有名な三島由紀夫の真髄は、豊穣の海や
仮面の告白などではなく英霊の声にある。
国土防衛のために散った青年の声は英霊となって
木霊する。F104に搭乗した空軍兵士は美しすぎる
特攻を成し遂げる。
読む者に声は届くだろうか。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月17日に日本でレビュー済み
「英霊の聲」
こんな純情な作品を書く作家が三島由紀夫だったのだ。「天皇」に(実在の昭和天皇ではなく)彼は懸想していたのだ。それだからこそ、忌憚のない諌言を「天皇」に申し上げることが出来るのだ。

2・26事件と特攻隊の英霊たちが盲目の口寄せから呼び出され、天皇のために死んだが、霊としてこの世に現れ無念の思いを語るものである。
だからといって三島が天皇批判者だったということではない。ヨイショする人間ではなかったということである。

三島一流の構成で、わずか一間での一夜の出来事のはずなのだが、劇的にドラマが進行していて映像や音声が読む者の耳や目に訴えてきた。

「F104」
これは体験エッセイではなかろか? 三島は自衛隊に招待されてF104搭乗をしたのではなかったか。音速で飛ぶ乗り物に乗せられ本来なら目を白黒させるべきところを、彼は必死で戦い、分裂した肉体と精神の再統合のために文章を書き綴った貴重な体験レポートとして読めた。彼の華麗なる技巧満載の文体に脱帽する。

「朱雀家の滅亡」
俗物的な臣民意識とデーモニッシュな超臣民意識が弁証法的進展で描かれている。2000年以上にわたって天皇家にお仕えしてきた朱雀家が太平洋戦争敗戦で滅亡する、こぶりだが三島の真骨頂が描かれた戯曲。

「『道義的革命』の論理  磯部一等主計の遺稿について」
三島の天皇批判とは、あるいは革命とは、社会全体を転覆させる意図のものと違って「天皇」の行動や発言などの道義を問う超忠臣的なものだということが分かった。
超忠臣、すなわち出来すぎの優等生。優等生は先生をサポートすることによって評価される。誉められる。誉められることを期待して行動する。
「『よくぞ、わしの気づかないこと、過ちに気づいてくれた』先生は叱るどころか褒めてくださいました。」
こんな感じだということが分かった。この誉め言葉のいただけるのを待った、ということのようだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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