著者の入門書としては最適。
この本と「タマや」から結局、目白4部作、その後の作品、あるいは著者の他の作品、あるいはエッセイ、映画評論などへとハマッてしまった方も多いはず。
もっと多くの方に読まれることを願うが、アマゾンレビューから金井美恵子作品に触れる方がおられるかは少し不安。
とりあえず、読んでみて欲しい。
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小春日和: インディアン・サマー (河出文庫 か 9-1 文藝COLLECTION) ペーパーバック – 2010/8/3
金井 美恵子
(著)
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桃子は大学に入りたての十九歳。小説家のおばさんのマンションに同居中。口うるさいおふくろや、同性の愛人と暮らすキザな父親にもめげず、親友の花子とあたしの長閑な〈少女小説〉は、幸福な結末を迎えるか?
- 本の長さ215ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2010/8/3
- 寸法10.6 x 1 x 15 cm
- ISBN-104309405711
- ISBN-13978-4309405711
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著者について
1947年群馬県生まれ。67年、「愛の生活」が太宰治賞次席となり小説家デビュー。小説に『プラトン的恋愛』(泉鏡花文学賞)、『タマや』(女流文学賞)、『快適生活研究』など、エッセイに『昔のミセス』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2010/8/3)
- 発売日 : 2010/8/3
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 215ページ
- ISBN-10 : 4309405711
- ISBN-13 : 978-4309405711
- 寸法 : 10.6 x 1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 511,983位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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リンゼイ
1980年代中頃、そう、バブル崩壊直前の東京目白。そこのおばさんの家にくらす関東の田舎から出てきた女子学生の、タイトル通りの非常にぬるい生活。生活に全く何の緊張感もも持たず、将来も考えず、日々を流行を表面的に追いかけ、ワインを飲んだり映画館に通ったり。老人のような生活ですね。自分達のことを「あたし」と表現するのに驚きました。自分の友人たちにはこんな人はいなかったな。
一番違和感を覚えたのは、彼女が大学生と自称していること。作品に大学のシーンが殆ど出てこない。教養の文学のシーンが僅かにあるけど説得力なかった。自分の経験でも、学生時代は講義、試験勉強やキャンパスでの友人たちとの生活が大半を占めていました。こんなに勉強もせず学校にも行かず、バイトもしない学生って何でしょうか。いくらバブル時代とはいえ、これでは説得力を得られませんでした。
「愛の生活」のキレの良い文章や感覚に驚いたのですが、この作品はちょっと評価できませんでした。
一番違和感を覚えたのは、彼女が大学生と自称していること。作品に大学のシーンが殆ど出てこない。教養の文学のシーンが僅かにあるけど説得力なかった。自分の経験でも、学生時代は講義、試験勉強やキャンパスでの友人たちとの生活が大半を占めていました。こんなに勉強もせず学校にも行かず、バイトもしない学生って何でしょうか。いくらバブル時代とはいえ、これでは説得力を得られませんでした。
「愛の生活」のキレの良い文章や感覚に驚いたのですが、この作品はちょっと評価できませんでした。
DiDi
金井美恵子といえば10代後半か20代前半に読んだ愛の生活のエキセントリックな世界にはかなり衝撃をうけたのを覚えています。
本屋でたまたま見かけたこの文庫は金井美恵子の少女小説だというので愛の生活の世界を期待して読んだのですが全く期待はずれでした。
19歳の金井美恵子が持っていた世界はもうどこにもありませんでした。
自由奔放でエキセントリックな少女の生活を描いているようですがどうしてもおばさんが描いているものとしか思えませんでした。
この小説に決定的にかけているもの、少女とおばさんの決定的な違い・・・。
少年、少女の持つあやうさ、はかなさ、アンバランスさといったものが全く見受けられない。
ライ麦畑でつかまえてや悲しみよこんにちわ、かつての金井美恵子の小説にもありましたが強がって、生意気言っても、どんなにかっこうをつけてもくずれてしまいそうな紙一重的な危うさ。
それゆえに残酷でエキセントリックで美しいのです。
皮肉にも作者自身がこの小春日和の中でスーパーで見るおばさんと高校生の少女達がそっくりな歩き方をする事についてふれていましたが時間が経つと少女もおばさんになるというのを作者自身がこの小説で証明しています。
バランスよくまとまっており、たしかな自信に裏ずけされたものいいといい、おばさんとしか言いようがありません。
普通に小説として読めばおもしろいと思いますが私の思っている少女小説ではありませんでした。
本屋でたまたま見かけたこの文庫は金井美恵子の少女小説だというので愛の生活の世界を期待して読んだのですが全く期待はずれでした。
19歳の金井美恵子が持っていた世界はもうどこにもありませんでした。
自由奔放でエキセントリックな少女の生活を描いているようですがどうしてもおばさんが描いているものとしか思えませんでした。
この小説に決定的にかけているもの、少女とおばさんの決定的な違い・・・。
少年、少女の持つあやうさ、はかなさ、アンバランスさといったものが全く見受けられない。
ライ麦畑でつかまえてや悲しみよこんにちわ、かつての金井美恵子の小説にもありましたが強がって、生意気言っても、どんなにかっこうをつけてもくずれてしまいそうな紙一重的な危うさ。
それゆえに残酷でエキセントリックで美しいのです。
皮肉にも作者自身がこの小春日和の中でスーパーで見るおばさんと高校生の少女達がそっくりな歩き方をする事についてふれていましたが時間が経つと少女もおばさんになるというのを作者自身がこの小説で証明しています。
バランスよくまとまっており、たしかな自信に裏ずけされたものいいといい、おばさんとしか言いようがありません。
普通に小説として読めばおもしろいと思いますが私の思っている少女小説ではありませんでした。
pinos
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岡崎京子は好きでも、金井美恵子は一冊も読んだことがないという人は多いのでは?
「東京ガールズ・ブラボー」が好きな人にお勧めしたい一冊!
「東京ガールズ・ブラボー」が好きな人にお勧めしたい一冊!
さくらさくら
金井美恵子が自ら「少女小説」と銘打った軽く読みやすい小説。
大学に入ったばかりの女の子が、小説家である叔母と住みながら、経験していく大学生活の物語なのだけれど、「オヤジ的世界」に対する辛らつな風刺に満ち溢れている。
少女小説を書いても金井美恵子は只者ではないのである。
大学に入ったばかりの女の子が、小説家である叔母と住みながら、経験していく大学生活の物語なのだけれど、「オヤジ的世界」に対する辛らつな風刺に満ち溢れている。
少女小説を書いても金井美恵子は只者ではないのである。