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母の発達 (河出文庫 し 4-2 BUNGEI Collection) 文庫 – 1999/5/1

4.0 5つ星のうち4.0 19個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (1999/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 188ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309405770
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309405773
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 19個の評価

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笙野 頼子
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1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年 「二百回忌」で三島賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オ ブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、以上の各賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 海底八幡宮 (ISBN-13: 978-4309019376 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チュニジアの劇団による母殺し未遂事件下敷きの芝居を見た事がある。 長男を熱愛する母の歓心を買おうと母から奴隷的に支配される次男の主人公、家風に無頓着な長男のドイツ人嫁に子供じみた反抗をする母…と、初めは歪なある一家の物語だったのだが、唐突に役を離れ棒立ちした俳優達による"歴史の母… 豊穣の母… 飢餓の母… 憎悪の母… 慈しみの母… 或日台所で泣いていた後ろ姿の母… "と読経のような母尽くし唱和のエンディングに、"母"の意味が一気に拡大、圧倒された。 「母の発達」も小話による母尽くしが登場。ポップでナンセンスな笑いに満ちたこの小説の"母"も、作者の分身的主人公を抑圧し続けた母を超える広がりを合わせ持つかと。それは要するに我々を生むが束縛し続ける土壌のようなもの。 この作品はそんな母の解体神話であると同時に、作家笙野の創造の神話でもあるよう。言葉による母の増殖補助には作家の創作活動を感じ、それに奔走する主人公への母の叱咤激励の幾つかに、作者の自身への励ましや戒め自負を感じた。 子はなくとも母は母…マザコンも子なし女のコンプレックスも吹き飛ばすいい言葉だ。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アルチュール・ランボーは、
母音に色彩を施したが、
本著では、母があいうえお、から、わ、まで
自在に分裂、増殖、発展して、
しまいには、大回転音頭してしまう。

痛快ではあるが、
母の定義を再構築する物語であり、
その残酷性は、
佐世保や名大生の事件をも彷彿させる。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年11月27日に日本でレビュー済み
自分も「母」という存在に思いを巡らせて活字に残そうとしていた頃、初版出版時に読んで、新鮮な喜びと共感を覚えた。こんな表現あるんだー。分かるー、と。自分の思いも凝縮されて語り尽くされているようで、奇妙な笑いとともに痛快感があった。何十年も経って娘にあげようと読み直して、やはり傑作だと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年7月30日に日本でレビュー済み
要するに母性神話の解体を手伝う本です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年7月21日に日本でレビュー済み
解説を斎藤美奈子が書いてるから、というわけではないが、やはりこれは、女性であることが大きなテーマになっている作品だと思う。母と娘の葛藤とはいっても、子育て云々ではない。育てることを否定した母の話なのだから。
などと、理屈っぽく解説しようと思うと、いろんな読み方ができるが、とりあえずは言葉の奔流に身をゆだねるのがよい。不思議な快感。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月3日に日本でレビュー済み
この作品で私は一生笙野頼子についていこうと決めた。

娘と母との葛藤を幻想小説という枠組みで描いた傑作である。

フロイトの提唱するエディプスコンプレックスでは、息子にとって父は乗り越えねばならない存在である。だが娘にとって母とは。

笙野氏にとっては世界と繋がる存在であり、そして世界を内包するための存在なのだ。あたかも「へその緒」で繋がれているかのように。

「母」とは存在の母であり、万人の母なのだ。

爆笑しつつもほろりとさせ、ラストには号泣する感動が待っている。

よしながふみ氏の「愛すべき娘たち」に感動した人は絶対読むべし!

笙野氏の傑作である。

「最高傑作」と書かないのは、笙野氏が今後も進化し続けるであろうからだ。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2000年11月4日に日本でレビュー済み
「母」ほど、多くの人にさまざまな思いを 思い起こさせる言葉、または対象はないだろ う。「母なる大地」「母なる海」などの雄大 で人を包み込むおおらかさ、「母校」「母国 」に感じる郷愁のイメージとともに、子供な らだれでも、愛するあまり子供を縛るしつこ さ、うっとおしさを母親に感じているに違い ない。 『母の発達』は、こうした「母親のうっと うしさ」を言葉遊びによって笑いのめす“痛 快ことば遊び小説”だ。この本は「母の縮小 」「母の発達」「母の大回転音頭」の3部構 成だが、「母の縮小」では、ある日突然母が 数センチに縮んでしまうし、「母の発達」で は“あ”から“ん”まで50音のとんでもな い母たちが次から次へと登場して、娘のヤツ
ノを圧倒する。「母の大回転音頭」では、発 達した母たちは舞台で踊り狂い、360度回 転する。 母親に愛情とうっとおしさを感じている子 供たちと、子供を愛しながらも母親らしくし なくてはというプレッシャーを感じている母 親たちが、母のイメージを言葉で遊びつくす この短編集を読めば、胸がすーっとするにち
がいない。母親ってそんなに大したものじゃ ないんだ、こうやって遊んでいいんだと思え れば、それが「子供が精神的に自立した」と いうことなのかもしれない。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年2月23日に日本でレビュー済み
活字アニメーション的な奇想天外で摩訶不思議な母をめぐる奮戦記。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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