初めてこの本を読んだのはもう7年前になりますか。
友達の薦めで読んだ「賢治先生」。
初めて読んだ長野まゆみ先生の本でもありました。
宮澤賢治が好きだった自分には最初相互部分がありすぎて
大分違和感を覚えました。
何?何で?別の話ではないの?(言い方は悪いですが)パクリなのかと。
その思案もお話を読み進めていくにつれて、
どんどん長野まゆみ氏色に変わっていくのを感じ、薄れていきました。
以前は図書室で借りたこの本を、改めて文庫版で読み返し、
今回は本当に宮澤氏の銀河鉄道とは全く違う長野氏の世界に
酔うことが出来ました。
長野氏御馴染みの少年二人の掛け合いと、合間に「賢治先生」を
交えて進む列車の旅。
物語の合間合間の詩(?)がまた良い雰囲気でございました。
1時間もあれば軽く読めてしまうお話ですので
身近な電車旅に連れて行くのも有りだなぁと思います。
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賢治先生 (河出文庫〔文藝コレクション〕) 文庫 – 2003/12/7
長野 まゆみ
(著)
少年たちを乗せた汽車は、ひたすら闇のなかを疾ります……ケンタウリ祭の晩に汽車に乗ったジョヴァンナとカンパネッラ。旅の途中で二人と乗り合わせた宮沢賢治。少年たちとの蒼白い銀河交流の行方は?
- 本の長さ149ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2003/12/7
- ISBN-104309407072
- ISBN-13978-4309407074
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2003/12/7)
- 発売日 : 2003/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 149ページ
- ISBN-10 : 4309407072
- ISBN-13 : 978-4309407074
- Amazon 売れ筋ランキング: - 901,968位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年5月16日に日本でレビュー済み
青く澄明な表紙に惹かれ手に取った一冊。
賢治作品を愛する人にとって、この「長野的『銀河鉄道の夜』」が
好きな作品となるか嫌いな作品となるかは微妙なところだが、
賢治の『銀河鉄道の夜』に幼い頃から親しんできた私にとっても、
記憶に強く残る一冊となっている。
時折挿み込まれる詩が、青い焔の揺らめきのように、
瞼の裏に焼きついている。
賢治作品を愛する人にとって、この「長野的『銀河鉄道の夜』」が
好きな作品となるか嫌いな作品となるかは微妙なところだが、
賢治の『銀河鉄道の夜』に幼い頃から親しんできた私にとっても、
記憶に強く残る一冊となっている。
時折挿み込まれる詩が、青い焔の揺らめきのように、
瞼の裏に焼きついている。
2005年10月11日に日本でレビュー済み
賢治の巡る、現実と思いの交錯した鉄道の旅。
少しずつ現実とずれた世界。
まるで彼が書いた「銀河鉄道の夜」そのもののような、
不可思議がまかり通る空間。
無機質に響く列車の音や振動。
それが、大切な人を失った悲しみから逃れられない彼の空想なのか、
それとも、、、。
透明で、哀しくて、ただただその白い空間に引き込まれていくような、そんな物語。
少しずつ現実とずれた世界。
まるで彼が書いた「銀河鉄道の夜」そのもののような、
不可思議がまかり通る空間。
無機質に響く列車の音や振動。
それが、大切な人を失った悲しみから逃れられない彼の空想なのか、
それとも、、、。
透明で、哀しくて、ただただその白い空間に引き込まれていくような、そんな物語。
2004年11月7日に日本でレビュー済み
星はあくまで個人的な好みで、相対的なものです。評価自体は高い作品だと思います。
タイムリーにも電車の中で読んでいたので、何となく賢治の気分に浸っていました。銀河鉄道のパロディーなのかと思いきや、広がるのはやはり、長野まゆみさんの世界でありました。ほの暗い電車の中で交わされる少年たちと主人公の交流。その端々に切ない思いが見えかくれして、電車の音にせかされるように、物語の世界に取り込まれてしまいました。
作者さんの宮沢賢治へのオマージュとも言える作品ではないでしょうか。書かずにおれなかった感があります。
タイムリーにも電車の中で読んでいたので、何となく賢治の気分に浸っていました。銀河鉄道のパロディーなのかと思いきや、広がるのはやはり、長野まゆみさんの世界でありました。ほの暗い電車の中で交わされる少年たちと主人公の交流。その端々に切ない思いが見えかくれして、電車の音にせかされるように、物語の世界に取り込まれてしまいました。
作者さんの宮沢賢治へのオマージュとも言える作品ではないでしょうか。書かずにおれなかった感があります。