【裏表紙カバーの掲載文より】
「1968年初冬、澁澤龍彦責任編集により創刊された、エロティシズムと残酷の総合研究誌『血と薔薇』。執筆陣には、三島由紀夫、稲垣足穂、塚本邦雄、植草甚一など、先鋭的な作家を迎え、当時の最先端かつ過激な作品の発表の場とした......」
澁澤龍彦のファンでしたが、このような雑誌(そして、復刻版の文庫!)があることは、つい最近まで、全く知りませんでした。また、絶版となって高値がつく可能性も大なので、急いで入手しました。第1巻は古書がとてもお手頃です。迷った末、第2巻、3巻も(こちらは古書も少し値がはります。)購入してしまいました。
【目次より目にとまったものをいくつか紹介します】※書いたあとで「中味紹介」に気づきました...。
◆特集1.男の死
写真8点掲載。文庫なので、小さく紙質もよくはありませんが、それなりに趣きがあります。
モデルは「土方巽」「唐十郎」など。
◆All Japanese are perverse(三島由紀夫)
◆アフロディテ=ウラニア ー感想私録ー(稲垣足穂)
◆血と薔薇コレクション(ポール・デルヴォー)デルヴォーの絵画7点、解説4ページ
◆一枚の魔女の図に (埴谷雄高)
◆特集2.吸血鬼 吸血鬼幻想(種村季弘)他
◆悦楽園園丁辞典1〜3(塚本邦雄)
◆特集3.苦痛と快楽(編・澁澤龍彦)
◆斜めになった狭い道を歩いていくと1〜3(植草甚一)
※妖しく愉しい、濃厚な雑誌の復刻版です。(440ページ、凄く読み応えがあります。購入し、紹介までしてなんですが、私は読破はムリそうです...。ということで、他のレビュアーの方が、読後、中味についてレビューをお書きくださるそうです。お待ちください。何か質問ありましたら、コメント欄にいらして下さい。判る範囲でお答えいたします。)
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血と薔薇コレクション 1 (河出文庫) 文庫 – 2005/10/5
澁澤 龍彦
(編集)
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2005/10/5
- 寸法10.7 x 1.8 x 15 cm
- ISBN-104309407633
- ISBN-13978-4309407630
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商品の説明
著者について
1928~87年。東京生まれ。東大仏文科卒。マルキ・ド・サドの著作を紹介する一方、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は『高丘親王航海記』など小説に独自の世界を展開した。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2005/10/5)
- 発売日 : 2005/10/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4309407633
- ISBN-13 : 978-4309407630
- 寸法 : 10.7 x 1.8 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 485,735位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 155位社会学の論文・講演集
- - 1,891位河出文庫
- - 20,345位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年2月7日に日本でレビュー済み
★エロティシズム抜きの文化は蒼ざめた貧血症の似而非文化★
うふふふ、私は1968年に天声出版から出たこの創刊号の実物を高校生のときに手に入れたのです。それからというもの、ますます澁澤龍彦へののめり込みが激しくなったのはいうまでもありません。
だって、目次を見てください、無理もないのがわかってもらえると思います。
血と薔薇宣言
特集1 男の死
聖セバスチャンの殉教 溺死 モデル 三島由紀夫 (カメラ 篠山紀信)
オルフェの死 中山仁 (細江英公)
サルダナパルスの死 澁澤龍彦 (奈良原一高)
情死 土方巽 萩原朔美 (深瀬昌久)
横死 唐十郎 (深瀬昌久)
ピエタ キリストの昇天 土方巽 (早崎治)
決闘死 三田明 (細江英公)
エッセイ
All Japanese are perverse三島由紀夫
アフロディテ=ウラニア稲垣足穂
一枚の魔女の図に埴谷雄高
妄想の構図吉行淳之介
処女である男たち小川徹
沈黙といけにえ宗谷真爾
東洋のエロス
食事には、女陰もなく死もない
ヘンリー・ミラー手紙抄 訳 中田耕治
ムッシュ・ニコラ
むきだしの男心ド・ラ・ブルトンヌ 訳 生田耕作
女性と性 マリー・ボナパルト 訳 佐々木孝次
血と薔薇コレクション
ポール・デルヴォー
アポリネールの猥褻小説(ポーノグラフィ)
一万一千の鞭 飯島耕一
ヴィタ・セクスアリス 太初に足ありき 長沢節
特集2 吸血鬼 VAMPIRE
吸血鬼幻想種村季弘
吸血鬼の城亀山巖
吸血鬼A 野中ユリ
吸血鬼の肖像 鈴木康司アルバム吸血鬼 堀内誠一
特集3 苦痛と快楽
拷問について 澁澤龍彦
悦楽園園丁辞典 塚本邦雄
男色演劇史 堂本正樹
わがカーマスートラ
序章=愛する少年よ 高橋睦郎
斜めになった狭い道を歩いていくと
ロジェ・ペールフィットのエロティックな物語 植草甚一
インド古詩 シュリンガーラ・ティアラカ 恋愛の額飾り 松山俊太郎
特集4 オナニー機械
飯田善国 中西夏之 池田満寿夫 長沢節 カルロス・マルキオリ 金子国義 堀内正和 鈴木康司 横尾忠則
独身者の機械 種村季弘
小説 膣内楽 加藤郁乎 八重霞 武智鉄二
閉ざされた城の中で描かれたイギリス人 P・モリオン 訳 澁澤龍彦
うふふふ、私は1968年に天声出版から出たこの創刊号の実物を高校生のときに手に入れたのです。それからというもの、ますます澁澤龍彦へののめり込みが激しくなったのはいうまでもありません。
だって、目次を見てください、無理もないのがわかってもらえると思います。
血と薔薇宣言
特集1 男の死
聖セバスチャンの殉教 溺死 モデル 三島由紀夫 (カメラ 篠山紀信)
オルフェの死 中山仁 (細江英公)
サルダナパルスの死 澁澤龍彦 (奈良原一高)
情死 土方巽 萩原朔美 (深瀬昌久)
横死 唐十郎 (深瀬昌久)
ピエタ キリストの昇天 土方巽 (早崎治)
決闘死 三田明 (細江英公)
エッセイ
All Japanese are perverse三島由紀夫
アフロディテ=ウラニア稲垣足穂
一枚の魔女の図に埴谷雄高
妄想の構図吉行淳之介
処女である男たち小川徹
沈黙といけにえ宗谷真爾
東洋のエロス
食事には、女陰もなく死もない
ヘンリー・ミラー手紙抄 訳 中田耕治
ムッシュ・ニコラ
むきだしの男心ド・ラ・ブルトンヌ 訳 生田耕作
女性と性 マリー・ボナパルト 訳 佐々木孝次
血と薔薇コレクション
ポール・デルヴォー
アポリネールの猥褻小説(ポーノグラフィ)
一万一千の鞭 飯島耕一
ヴィタ・セクスアリス 太初に足ありき 長沢節
特集2 吸血鬼 VAMPIRE
吸血鬼幻想種村季弘
吸血鬼の城亀山巖
吸血鬼A 野中ユリ
吸血鬼の肖像 鈴木康司アルバム吸血鬼 堀内誠一
特集3 苦痛と快楽
拷問について 澁澤龍彦
悦楽園園丁辞典 塚本邦雄
男色演劇史 堂本正樹
わがカーマスートラ
序章=愛する少年よ 高橋睦郎
斜めになった狭い道を歩いていくと
ロジェ・ペールフィットのエロティックな物語 植草甚一
インド古詩 シュリンガーラ・ティアラカ 恋愛の額飾り 松山俊太郎
特集4 オナニー機械
飯田善国 中西夏之 池田満寿夫 長沢節 カルロス・マルキオリ 金子国義 堀内正和 鈴木康司 横尾忠則
独身者の機械 種村季弘
小説 膣内楽 加藤郁乎 八重霞 武智鉄二
閉ざされた城の中で描かれたイギリス人 P・モリオン 訳 澁澤龍彦
2005年10月22日に日本でレビュー済み
今から40年近く前の雑誌-血と薔薇-の総集版、なのかな?
たまたま書店で見かけたので買いました。
内容は恐らく創刊号の総集編。グラビアページ「男の死」から始まり、かなりむさ苦しく官能的です。
それから三島由紀夫と稲垣足穂のエッセイが入るんですが両名の文は小僧にとって難解で意味がわからんでした。
それからアラビアの性風俗、魔女譚、吸血鬼特集と続きます。これらは面白いです。
特に吸血鬼特集は古今東西の吸血鬼に触れており、たまらんです!
それ以降は澁澤龍彦らしい性風俗について延々とエッセイが続きます。これはこれで面白いです。
でも一番面白い項は吸血鬼特集!必読です!!
たまたま書店で見かけたので買いました。
内容は恐らく創刊号の総集編。グラビアページ「男の死」から始まり、かなりむさ苦しく官能的です。
それから三島由紀夫と稲垣足穂のエッセイが入るんですが両名の文は小僧にとって難解で意味がわからんでした。
それからアラビアの性風俗、魔女譚、吸血鬼特集と続きます。これらは面白いです。
特に吸血鬼特集は古今東西の吸血鬼に触れており、たまらんです!
それ以降は澁澤龍彦らしい性風俗について延々とエッセイが続きます。これはこれで面白いです。
でも一番面白い項は吸血鬼特集!必読です!!