エッセイなのかと思って読んでいた。場所も登場人物も全く架空なものではないのだろう。奥さんの死がサラッと出てきて、完全なフィクションなんだな、と理解する。虚実を織り交ぜて、読者を翻弄するのはこの作者らしい手法だと思った。
フィクションであっても、作者の自伝的要素も多分にあり、実に興味深かった。独特の文章もあって、不思議な酩酊感を覚えるが、古川日出男の作家としての矜持が存分に伺え、読んでいて納得。エッセイなのかと思って読んでいた。場所も登場人物も全く架空なものではないのだろう。奥さんの死がサラッと出てきて、完全なフィクションなんだな、と理解する。虚実を織り交ぜて、読者を翻弄するのはこの作者らしい手法だと思った。
フィクションであっても、作者の自伝的要素も多分にあり、実に興味深かった。独特の文章もあって、不思議な酩酊感を覚えるが、古川日出男の作家としての矜持が存分に伺え、読んでいて納得。自伝エッセイ風の小説と言う、奇妙な味の作品だった。と言う、奇妙な味の作品だった。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ボディ・アンド・ソウル (河出文庫 ふ 5-1) 文庫 – 2008/10/3
古川 日出男
(著)
- 本の長さ366ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2008/10/3
- ISBN-104309409261
- ISBN-13978-4309409269
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2008/10/3)
- 発売日 : 2008/10/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 366ページ
- ISBN-10 : 4309409261
- ISBN-13 : 978-4309409269
- Amazon 売れ筋ランキング: - 949,299位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
8グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年3月30日に日本でレビュー済み
2002年11月から2003年7月東京に存在する、作家フルカワヒデオの脳内活動が沸騰する作品。
著者の作品はストーリーを語るのが困難なものが多々あるのだが、何を物語っているのかは理解できた。本作品は、著者の物語衝動とでも言うべきモチベーションが文字として表れたという、いわば前衛芸術のような印象を受ける。
一読しただけでは、エッセイみたいな...なんというか...その...文体が...と困惑したのが正直なところ。こぼれ落としたものが多いという、後悔にも似た読後感である。フルカワマニア向けかも。
著者の作品はストーリーを語るのが困難なものが多々あるのだが、何を物語っているのかは理解できた。本作品は、著者の物語衝動とでも言うべきモチベーションが文字として表れたという、いわば前衛芸術のような印象を受ける。
一読しただけでは、エッセイみたいな...なんというか...その...文体が...と困惑したのが正直なところ。こぼれ落としたものが多いという、後悔にも似た読後感である。フルカワマニア向けかも。
2005年1月2日に日本でレビュー済み
ボクはフルカワさんの本を読むのは初めてだったのですが
この本の書かれたコトのほとんどを現実として
とっても素直に読むならば…
フルカワさんの毎日はとっても気ままで
アタマの中は常にドライブがかかってて無尽蔵にアイデアが浮かび、
創造するヒトの苦労や孤独など皆無なのだけれども
そんな幸福な生活の下に潜むのは
大事なヒトの死による喪失感と
『では今の自分はホントに生きているのか?』という自問自答であり、
その確認のための創造なのでしょう…
と思ってちょっと切なくなりました。
でも
この本で書かれたコトのほとんどが虚構だとすると…
ボクの感じた“切なさ”ってどうなんでしょ?
ま~他の本も読んでみます。
この本の書かれたコトのほとんどを現実として
とっても素直に読むならば…
フルカワさんの毎日はとっても気ままで
アタマの中は常にドライブがかかってて無尽蔵にアイデアが浮かび、
創造するヒトの苦労や孤独など皆無なのだけれども
そんな幸福な生活の下に潜むのは
大事なヒトの死による喪失感と
『では今の自分はホントに生きているのか?』という自問自答であり、
その確認のための創造なのでしょう…
と思ってちょっと切なくなりました。
でも
この本で書かれたコトのほとんどが虚構だとすると…
ボクの感じた“切なさ”ってどうなんでしょ?
ま~他の本も読んでみます。
2009年8月2日に日本でレビュー済み
久しぶりに古川日出男を読み終えた。この本は5年ぐらい前に出版されたものだが、なぜかずっと未読のままだった。
相変わらず、リズム感がある、疾走感のある文章。久しぶりだと、始めはつらいが、そのうちグイグイと引き込まれていく。
この小説はちょっと不思議なつくりで、帯にも書いてあったがフィクションなのかノンフィクションなのかよく分からない、メタ小説ともいうべきもの。
中に出てくる実在の店舗なんか、自分が行ったことのあるところもある。不思議と古川日出男と行動範囲が重なっているみたい。
相変わらず、リズム感がある、疾走感のある文章。久しぶりだと、始めはつらいが、そのうちグイグイと引き込まれていく。
この小説はちょっと不思議なつくりで、帯にも書いてあったがフィクションなのかノンフィクションなのかよく分からない、メタ小説ともいうべきもの。
中に出てくる実在の店舗なんか、自分が行ったことのあるところもある。不思議と古川日出男と行動範囲が重なっているみたい。
2011年4月2日に日本でレビュー済み
フィジカルを意識させられる小説。煮詰まった思考が無に回帰し、自己の虚無と取り違えそうになったときこの小説を読むと、自分には確かにこの肉体があるということに気付かされる。 個人的にですが、トレーニングの前にこれを数ページ読むと肉体をよりギリギリまで追い込むことができます。 体を鍛える方や格闘技をする方にもすごくオススメ。
2008年12月22日に日本でレビュー済み
えーとどう説明すれば良いのだろう。
ただ、物語りたいんだよ。
その一言に集約されている。
しかし、ストーリーはないに等しい。
フルカワヒデオと古川日出男のコラボから産まれ落ちたユーモア溢れるエッセイ風ごった煮小説。
中毒性は極めて高く、脳内麻薬分泌しまくりの時を過ごしたい方は是非御賞味ください。
ただ、物語りたいんだよ。
その一言に集約されている。
しかし、ストーリーはないに等しい。
フルカワヒデオと古川日出男のコラボから産まれ落ちたユーモア溢れるエッセイ風ごった煮小説。
中毒性は極めて高く、脳内麻薬分泌しまくりの時を過ごしたい方は是非御賞味ください。
2007年9月15日に日本でレビュー済み
個人的には古川作品のなかで一番好きです。溢れる言葉と迷走する思考回路、読んでて脳みそが冴えます(笑
五感が刺激されるので退屈な時に読むと少し周りが新鮮に見えるかもしれません。
五感が刺激されるので退屈な時に読むと少し周りが新鮮に見えるかもしれません。