比較的読みやすい本です。「文庫」版で出して成功する本だろうなあと。
この書籍は、地図を単なる科学的な測量の成果や、客観的事実の視覚化として理解するのではなく、
地図それ自体が、その地図が生産された歴史的社会的背景との相互作用とのなかで初めて成立しえた
ということを基本的には二次資料ベースで追っていく書籍です。
問いの設定が「いかにして地図は地図であり得るのか」といったような文脈におかれるので、資料の
二次性はあまり問題になるとは思いませんが、ところどころこれは本当に「社会学」だろうかと不安に
なるぐらい分かりやすく書かれている書籍だと思います。いずれにしても、「場」とか「空間」の社会学
に関心がある方であれば、ブックリストとしても優れている本だと思います。増補で付け加えたとはいえ、
2000年代の現状に対するキャッチアップが弱い点で1点引いて4点です。
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増補 地図の想像力 (河出文庫 わ 2-1) 文庫 – 2009/2/4
若林 幹夫
(著)
私たちはいかにして世界の全体をイメージすることができるのか。地図という表現の構造と歴史、そこに介在する想像力のあり様に寄り添い、人間が生きる社会のリアリティに迫る、社会学的思考のレッスン。
- 本の長さ337ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2009/2/4
- ISBN-104309409458
- ISBN-13978-4309409450
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商品の説明
著者について
1962年、東京都生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は社会学・都市論・メディア論。著書に『熱い都市 冷たい都市』『漱石のリアル』『未来都市は今』『郊外の社会学』『社会学入門一歩前』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2009/2/4)
- 発売日 : 2009/2/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 337ページ
- ISBN-10 : 4309409458
- ISBN-13 : 978-4309409450
- Amazon 売れ筋ランキング: - 400,284位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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