昔の高級ホテルがすっかり落ちぶれて安宿になっているところが日本経済を彷彿とさせるとの書評を読み、興味をそそられ読んでみました。
読んでビックリ。
完全な日本経済の暗喩でした。
登場人物、その性別に至るまで、日本経済の状況そのままです。
これ以上シンプルに凝縮できないだろうというくらい凝縮してくれています。
弟のガラパゴス化した行動などは、もう日本そのもので泣けてきます。
主人公家族のナマポと介護…いや、もう書きますまい。
最後には、我々が目指すべき方向が指し示されているように思えます。
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冥土めぐり (河出文庫 か 13-3) 文庫 – 2015/1/7
鹿島田 真希
(著)
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裕福だった過去に執着する母。奈津子は幼い頃から母の欲望に振り回され……車椅子の夫と辿る失われた過去への旅を描く芥川賞受賞作。
- 本の長さ171ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2015/1/7
- 寸法10.7 x 1.1 x 15 cm
- ISBN-104309413382
- ISBN-13978-4309413389
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商品の説明
著者について
1976年東京都生まれ。98年『二匹』で文藝賞を受賞しデビュー。2005年『六〇〇〇度の愛』で三島賞、07年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞、12年『冥土めぐり』で芥川賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2015/1/7)
- 発売日 : 2015/1/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 171ページ
- ISBN-10 : 4309413382
- ISBN-13 : 978-4309413389
- 寸法 : 10.7 x 1.1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 308,295位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,217位河出文庫
- - 14,180位楽譜・スコア・音楽書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1976年、東京都生まれ。1998年『二匹』で文藝賞を受賞し、デビュー。2005年『六〇〇〇度の愛』で三島賞受賞。2007年『ピカルディーの三度』で野間文芸新人賞受賞。2012年『冥土めぐり』で芥川賞受賞。他の著書に『女の庭』等がある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年4月10日に日本でレビュー済み
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奈津子(主人公)の暗い過去・思い出の地(冥途)を太一(夫:障害者)と共に巡る旅です。母・兄より受けた仕打ちに対する太一との結婚という答え。最後に母から「服、送ったわ」という電話対して、”その服を着なくてもいいのだ、そういう選択肢もあるのだ”と気づき、母・兄に縛られること無く、これからは夫と共に前向きな人生を歩んでいく思いが感じられました。
2023年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題作は豊かだった時代を引きずっている家族の話
まあこんなこともあるよなあ、くらいの印象
まあこんなこともあるよなあ、くらいの印象
2014年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どんな話か、芥川賞受賞作品と言うだけで読みましたが、このような切り口での話もありなんだと思いました。
2013年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、芥川賞をとった「冥土めぐり」は物語として読みやすく興味をそそるが
そんな現実なんかあるのか???と感じてしっくりこない
主人公の母親と弟が物語を展開していく上で鍵になるが・・・
明治の時代ならいざしらず、そんなヤツ今時いるのか???って気持ちになる
いや、いてもいいのだけど、当然物語だから・・・
でも、何故にそんな時代錯誤の人物を登場させて、それがどう読者に訴えかけたいのかがまったく見えてこない・・・
こんな小説を読むなら、漫画でも読むほうがいいと思う
そんな現実なんかあるのか???と感じてしっくりこない
主人公の母親と弟が物語を展開していく上で鍵になるが・・・
明治の時代ならいざしらず、そんなヤツ今時いるのか???って気持ちになる
いや、いてもいいのだけど、当然物語だから・・・
でも、何故にそんな時代錯誤の人物を登場させて、それがどう読者に訴えかけたいのかがまったく見えてこない・・・
こんな小説を読むなら、漫画でも読むほうがいいと思う
2012年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この小説のタイトルを見たとき、読んでいる時気に留めていても、読後熟考しても、なかなかその意味するところは掴みにくい。
著者の言う「冥土」とは何なのか、そこを巡るとはどういうことなのか。
辞書によると「冥土」とは「死者の霊魂が迷い行くという暗黒の世界。冥界。黄泉」とある。
おそらく、奈津子の生きてきた半生が「冥土」のような「あんな生活」だったのだろう。
過去の浪費癖が取れない母親と弟から、生活費を搾取され反抗も出来ない日々。
その冥土から、奈津子を救ったのは、太一の人間的機転だった。体の拒否反応とも取れる、太一の脳の発作。
太一は、働けなくなり、脳に電極を埋め込み、障害者になる。
さすがに、障害者から搾取できる親兄弟はいないのだ。
小説は、その障害者の太一との旅行の記述になっているが、それは往年の母が高級ホテルと崇めていた、さびれた旅館への旅行だった。今は、見る影も無い。
しかし、旅行を通じて、自分を冥土から救ってくれた太一の大切さに気付いた奈津子。「奈津子はそんな太一の傍に居ても、何の嫉妬も覚えない。そして一方、時別な人間の妻であるという優越感も覚えない。ただとても大切なものを拾っただけのことはわかる」
確かに、スチュワーデスだった母親の、金持ちとの結婚という押し付けがましい希望に反抗したという意味はあるかもしれない。しかし、奈津子は、確かに太一を愛していたのだと思う。ただ、この小説には「愛」という言葉は、一言も出てこない。
旅行の終わりに、疲れた奈津子は、障害者の太一に寄りかかる。太一は、少し驚く。
これは、奈津子が旅行を通じて感じた太一への信頼の現れだったのだろう。介護が必要な障害者に甘えるというのは、両方向的コミュニケーションということである。
太一は、旅行後、電動車椅子のテストを受けて買う。その車椅子に乗って、なっちゃんの好きなものを買ってこれるといって喜ぶ。太一の体の自由度が増したのである。
それにより、奈津子のこころの自由度も増したのだろう、奈津子は思う、母親の押し付けに、もう従わなくても構わないのだと。
介護しながら、奈津子は太一に頼っていたのである。身を持って、奈津子を家族の檻から救った太一を、奈津子はずっと感じていたのかもしれない。
脳や身体を含めて、障害者にも勇気を与えてくれる、いい小説です。
著者の言う「冥土」とは何なのか、そこを巡るとはどういうことなのか。
辞書によると「冥土」とは「死者の霊魂が迷い行くという暗黒の世界。冥界。黄泉」とある。
おそらく、奈津子の生きてきた半生が「冥土」のような「あんな生活」だったのだろう。
過去の浪費癖が取れない母親と弟から、生活費を搾取され反抗も出来ない日々。
その冥土から、奈津子を救ったのは、太一の人間的機転だった。体の拒否反応とも取れる、太一の脳の発作。
太一は、働けなくなり、脳に電極を埋め込み、障害者になる。
さすがに、障害者から搾取できる親兄弟はいないのだ。
小説は、その障害者の太一との旅行の記述になっているが、それは往年の母が高級ホテルと崇めていた、さびれた旅館への旅行だった。今は、見る影も無い。
しかし、旅行を通じて、自分を冥土から救ってくれた太一の大切さに気付いた奈津子。「奈津子はそんな太一の傍に居ても、何の嫉妬も覚えない。そして一方、時別な人間の妻であるという優越感も覚えない。ただとても大切なものを拾っただけのことはわかる」
確かに、スチュワーデスだった母親の、金持ちとの結婚という押し付けがましい希望に反抗したという意味はあるかもしれない。しかし、奈津子は、確かに太一を愛していたのだと思う。ただ、この小説には「愛」という言葉は、一言も出てこない。
旅行の終わりに、疲れた奈津子は、障害者の太一に寄りかかる。太一は、少し驚く。
これは、奈津子が旅行を通じて感じた太一への信頼の現れだったのだろう。介護が必要な障害者に甘えるというのは、両方向的コミュニケーションということである。
太一は、旅行後、電動車椅子のテストを受けて買う。その車椅子に乗って、なっちゃんの好きなものを買ってこれるといって喜ぶ。太一の体の自由度が増したのである。
それにより、奈津子のこころの自由度も増したのだろう、奈津子は思う、母親の押し付けに、もう従わなくても構わないのだと。
介護しながら、奈津子は太一に頼っていたのである。身を持って、奈津子を家族の檻から救った太一を、奈津子はずっと感じていたのかもしれない。
脳や身体を含めて、障害者にも勇気を与えてくれる、いい小説です。
2021年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題作は、家族をめぐる心模様を丁寧に描いた作品。昔日の栄華の幻想に生きる母と弟、対照的に現実を生きようとする主人公。そして夫の存在と病。区の保養所に成り下がった高級リゾートホテルへの一泊旅行を通して、主人公の心に去来する様々な思いを丁寧な筆致で描いた作品。本作だけなら星5つ!
「99の接吻」は母と4姉妹の物語だが、題材、表現、ディテールどれも粗野でザラザラして、表題作と通して読むとワインの後にビールを飲まされているような感じ。星2つ
どうしてこのカップリングで出版したのか理解に苦しむ。。。。カップリングは星ひとつ
「99の接吻」は母と4姉妹の物語だが、題材、表現、ディテールどれも粗野でザラザラして、表題作と通して読むとワインの後にビールを飲まされているような感じ。星2つ
どうしてこのカップリングで出版したのか理解に苦しむ。。。。カップリングは星ひとつ
2012年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHKの日曜美術館に著者が出演して興味を持ったのだが、実生活そのままではないにせよ、障害を持ったご主人に対する愛情がひしひしと伝わり、切ないような、励まされるような気分になった。
同時に収録されている「99の接吻」も面白く、小説の出来栄えとしてはこの方が上かも知れないと思いながら興味深く読んだ。才能と信仰を持った著者の今後が楽しみである。
同時に収録されている「99の接吻」も面白く、小説の出来栄えとしてはこの方が上かも知れないと思いながら興味深く読んだ。才能と信仰を持った著者の今後が楽しみである。