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海に生きる人びと (河出文庫) 文庫 – 2015/7/4
宮本 常一
(著)
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- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2015/7/4
- 寸法10.7 x 1 x 15 cm
- ISBN-104309413838
- ISBN-13978-4309413839
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商品の説明
著者について
1907年山口県周防大島生まれ。日本各地でフィールドワークを重ね、特に移動する人びとに注目し多くの民俗誌を残す。おもな著書に、『忘れられた日本人』『海に生きる人びと』『家郷の訓』など。1981年没。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2015/7/4)
- 発売日 : 2015/7/4
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 246ページ
- ISBN-10 : 4309413838
- ISBN-13 : 978-4309413839
- 寸法 : 10.7 x 1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 24,020位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 94位河出文庫
- - 99位文化人類学・民俗学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1907年、山口県周防大島生まれ。大阪府立天王寺師範学校専攻科地理学専攻卒業。民俗学者。日本観光文化研究所所長、武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事などを務める。1981年没。同年勲三等瑞宝章(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 和泉の国の青春 (ISBN-13: 978-4896949568 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月21日に日本でレビュー済み
「忘れられた日本人」を読んで、中世から明治時代に主に山を生活拠点にしていた人々の話を膨大なフィールドワークから紡ぎ出した作品に驚きと感動を覚えたので、次は海ということで本書を読みました。
解説にも書いてありますが、本書は「忘れられた日本人」の後で書かれた本で、民俗学というよりは総合社会史になっていて、解説には宮本常一さんが学者としてレベルアップしたと書かれていますが、読む側からすると、「忘れられた日本人」が古老の話など民俗学として生活感に溢れるストーリーに引き込まれたのに対して、本書「海に生きる人々」は全体的に俯瞰してまとめてあるような構成で、宮本さんが調べ上げた圧倒的な情報量を感じるものの没入感がありませんでした。
それでも、魏志倭人伝のころの日本の多くは海岸に住んで魚介類を採集していて、木々は海岸まで鬱蒼と茂って、前を歩く人すら見えないほどだったといった、現代とは全く次元が異なるような風景を想像すると大変面白いものがあります。今でこそアワビは希少な高級食材ですが、古代から中世ではいたるところでアワビが採れていたというから、あんなに美味しいタンパク源が簡単に採れるなら、そりゃあ苦労して畑を耕して野菜や米を作る気は起きなかったのも納得します。お祝い事の「のし」がアワビが由来だったのも全く知りませんでした。
また造船技術の進歩の話も面白く、戦争での兵の輸送や江戸時代からの廻船でどんどん大型化していった様子も丁寧に書かれています。中国とは遣隋使や遣唐使でそれなりに良好な関係を保ってきたようですが、朝鮮に関しては、三韓征伐、白村江の戦い、倭寇や新羅の入寇、そして秀吉の朝鮮出兵と戦争が止むことがなく、歴史を考えると韓国と今さら良好な関係を結ぶことなど不可能に近いということも理解します。
解説を読むと宮本さんは「忘れられた日本人」のような民俗学的な話で「日本の離島」という書を「海に生きる人々」の前に出版されているようで、今度はそちらを読んでみようと思います。
解説にも書いてありますが、本書は「忘れられた日本人」の後で書かれた本で、民俗学というよりは総合社会史になっていて、解説には宮本常一さんが学者としてレベルアップしたと書かれていますが、読む側からすると、「忘れられた日本人」が古老の話など民俗学として生活感に溢れるストーリーに引き込まれたのに対して、本書「海に生きる人々」は全体的に俯瞰してまとめてあるような構成で、宮本さんが調べ上げた圧倒的な情報量を感じるものの没入感がありませんでした。
それでも、魏志倭人伝のころの日本の多くは海岸に住んで魚介類を採集していて、木々は海岸まで鬱蒼と茂って、前を歩く人すら見えないほどだったといった、現代とは全く次元が異なるような風景を想像すると大変面白いものがあります。今でこそアワビは希少な高級食材ですが、古代から中世ではいたるところでアワビが採れていたというから、あんなに美味しいタンパク源が簡単に採れるなら、そりゃあ苦労して畑を耕して野菜や米を作る気は起きなかったのも納得します。お祝い事の「のし」がアワビが由来だったのも全く知りませんでした。
また造船技術の進歩の話も面白く、戦争での兵の輸送や江戸時代からの廻船でどんどん大型化していった様子も丁寧に書かれています。中国とは遣隋使や遣唐使でそれなりに良好な関係を保ってきたようですが、朝鮮に関しては、三韓征伐、白村江の戦い、倭寇や新羅の入寇、そして秀吉の朝鮮出兵と戦争が止むことがなく、歴史を考えると韓国と今さら良好な関係を結ぶことなど不可能に近いということも理解します。
解説を読むと宮本さんは「忘れられた日本人」のような民俗学的な話で「日本の離島」という書を「海に生きる人々」の前に出版されているようで、今度はそちらを読んでみようと思います。
2022年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮本常一さんの本が大好きです。ほぼほぼ読みました。この本は何がびっくりって、冒頭に出てくる上五島の山縣さん、私のご先祖です。いつか周防大島に行って子孫の方々にお会いしたいです。
2023年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
行動する民俗学者ということでは、鶴見良行もよく知られている。だが、現代の諸問題を考える上で今なお新鮮味があるのは鶴見良行の考察だと思います。自分は東南アジアでの長いビジネス経験や現地生活体験から
そのように思います。宮本常一の民俗学は今や単なる教養としては面白いけれど。
そのように思います。宮本常一の民俗学は今や単なる教養としては面白いけれど。
2020年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般の人々の日常の歴史を示した本で、特出して面白かったです。Googleマップなど、地図で地名や島々の位置関係を追いかけながら読むと、さらにおもしろいです。
2015年11月25日に日本でレビュー済み
宮本常一が、日本の漁民の歴史について、トピック的にまとめた書。
古代から海の近くで暮らしてきた人々が、定住化していく過程や、
江戸幕府が成立して、定住が求められる中でも、逞しくそれに反してきた様子が淡々と語られている。
宮本は、これまでの日本の漁民の歴史は、船の形や漁法などばかりが取り上げられ、
漁業を営む人々に、光を当ててこなかった、と語っている。
古代から海の近くで暮らしてきた人々が、定住化していく過程や、
江戸幕府が成立して、定住が求められる中でも、逞しくそれに反してきた様子が淡々と語られている。
宮本は、これまでの日本の漁民の歴史は、船の形や漁法などばかりが取り上げられ、
漁業を営む人々に、光を当ててこなかった、と語っている。
2018年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先生からの書評で紹介されていたので購入し読みました。よく知る舟屋が取り上げられており感触深く読みました。
2015年9月8日に日本でレビュー済み
日本民衆史第三巻 海に生きる人々を古本で購入
旅で死んだ漁民 狩猟と漁撈 海人の里 安曇連 内海の海人の生活 東国の海人 角鹿の海人 船住い 鐘ヶ崎の海人 対馬の海人 舳倉の海人 壱岐の海人 志摩の海人 官船と水夫 海人の陸上りと商船の発生 エビス神 和寇と商船 局地通航圏 松浦一揆 捕鯨と漁民 家船の商船化
佐野網方 小豆島・塩飽諸島の廻船 菱垣廻船・樽前船、北廻船 海と老人 零細漁民の世界 舸子浦 遠方出漁
日本民衆史7巻のうちこの第3巻 海に生きる人々 は、一番、宮本らしく話もダイナミックである。
二十八と小題は多いが、多くが4,5ページで終わるので読みやすい。
海人の歴史は古く、「魏志 東夷伝 倭人の章」に「倭の水人は海中に潜って魚や蛤を捕え、体に入墨して大魚や水鳥から身を守ってきたが、後にはやや飾りとなった」この水人が、歴史王初めて現れる海人の始まりであろう。
もともと海磯で狩猟採集していた集団には、海部連や安曇連があるが、陸に上がり農化していったものが、琵琶湖北西岸の安曇川や長野の安曇野である。安曇が神として崇めたのが穂高見命であり現在も穂高岳の名前として残っている。
また各地にある加茂や賀茂の地名はもともとは賀茂神社の神領であったり、後に寄進されたために日本中に存在するものである
賀茂自体も鴨部という海辺で鳥や魚を採る職業の者の関連といわれている
海を捨て内陸で農化したもの以外はアワと呼ばれる地域である阿波や安房、志摩などで海士や海女として生活していく。海女だけが残っている地域は、夫が船乗りとして他地域に出て行った例が多く、瀬戸内海を通って夏、壱岐や対馬で漁業をし、冬場になると自宅に帰ったという。
その島との行き来の通り道にある福岡の鐘ヶ崎の海女が日本の海女の発祥といわれており、五島列島、対馬、壱岐、隠岐、石川県の舳倉島などに移り住んだといわれている(舳倉島は季節移動)
海女や海士はとった海藻や魚介を売って、米を買い主食とした。移動生活から定住生活になると男たちはより多くの獲物を求めて壱岐、対馬、五島でクジラ捕りをするようになる
対馬、舳倉、壱岐、志摩の海人の定着の様子や、潜るのが、なぜ海女あるいは海士なのか各地の特徴がよくわかる
海人は漁業で生活が立ちゆかなくなると、航行する船を襲うなどして、物品を奪う海賊行為が和寇として有名になる。和寇とはあくまでも、漁業生活が成り立たず、かといって農業もできず、生活のための最後の手段であったのだ。
海賊行為をせずに生活を成り立たせるためには、水夫・水手(かこ)として雇われることである。遣隋使や遣唐使の漕ぎ手は、国に雇われた仕事ととしては安定したものであったが、船の平底構造や、操船技術は決して安心して渡航できるものではなかった。
漁業においても太平洋側では潮流がきつく、東海、伊豆沖から離れてしまうと、手漕ぎの船では東北北海道沿岸でさえ漂着することは全く困難であり、死と隣り合わせであった。まさしく板子一前下は、地獄なのである。
えびす信仰は漁業、商売繁盛の神として広まっていたが、もともとエビス夷は異人のことであるが、日本初の神であるイザナギノミコトとイザナミノミコトの子供であるとかオオクニヌシノミコトの子供であるコトシロヌシ(国譲り神話)であったりする。
異人が日本神話に当初から登場するのはいささか変であるが、えびすの神格は人々の前に時々現れる外来物に対する信仰であり、海の向こうからやってくる海神であるという説明にいくらか納得する。
海人は磯での採集から、男は壱岐、対馬、五島などに航行して漁業をする期間と自宅で畑作をする期間がある。漁業だけで生活ができなければ、国の徴用で船の漕ぎ手として生活を立てるなど変化していく。残った妻が海女として生き残っていく。現在、海女が残っている地域は、男がほかの地域で漁業をするか、他業の船乗りへと変わっていったと考えてよい。
手漕ぎの船から汽船に変われば、自宅のある港から遠い地域への遠洋漁業も可能となり、また漁業に戻る例もあったことであろう。
単に漁業一本で生活している海人というのは、かなり少ないのである
このように「海に生きる人々」は、古代から、現代までの歴史の広がりが壮大で、現在まで脈々と続く漁師の生きざまや、海女の生活が良くわかる
名作であり、それがゆえに河出書房新社から文庫本として新規発売されたことはうれしいことだ。
旅で死んだ漁民 狩猟と漁撈 海人の里 安曇連 内海の海人の生活 東国の海人 角鹿の海人 船住い 鐘ヶ崎の海人 対馬の海人 舳倉の海人 壱岐の海人 志摩の海人 官船と水夫 海人の陸上りと商船の発生 エビス神 和寇と商船 局地通航圏 松浦一揆 捕鯨と漁民 家船の商船化
佐野網方 小豆島・塩飽諸島の廻船 菱垣廻船・樽前船、北廻船 海と老人 零細漁民の世界 舸子浦 遠方出漁
日本民衆史7巻のうちこの第3巻 海に生きる人々 は、一番、宮本らしく話もダイナミックである。
二十八と小題は多いが、多くが4,5ページで終わるので読みやすい。
海人の歴史は古く、「魏志 東夷伝 倭人の章」に「倭の水人は海中に潜って魚や蛤を捕え、体に入墨して大魚や水鳥から身を守ってきたが、後にはやや飾りとなった」この水人が、歴史王初めて現れる海人の始まりであろう。
もともと海磯で狩猟採集していた集団には、海部連や安曇連があるが、陸に上がり農化していったものが、琵琶湖北西岸の安曇川や長野の安曇野である。安曇が神として崇めたのが穂高見命であり現在も穂高岳の名前として残っている。
また各地にある加茂や賀茂の地名はもともとは賀茂神社の神領であったり、後に寄進されたために日本中に存在するものである
賀茂自体も鴨部という海辺で鳥や魚を採る職業の者の関連といわれている
海を捨て内陸で農化したもの以外はアワと呼ばれる地域である阿波や安房、志摩などで海士や海女として生活していく。海女だけが残っている地域は、夫が船乗りとして他地域に出て行った例が多く、瀬戸内海を通って夏、壱岐や対馬で漁業をし、冬場になると自宅に帰ったという。
その島との行き来の通り道にある福岡の鐘ヶ崎の海女が日本の海女の発祥といわれており、五島列島、対馬、壱岐、隠岐、石川県の舳倉島などに移り住んだといわれている(舳倉島は季節移動)
海女や海士はとった海藻や魚介を売って、米を買い主食とした。移動生活から定住生活になると男たちはより多くの獲物を求めて壱岐、対馬、五島でクジラ捕りをするようになる
対馬、舳倉、壱岐、志摩の海人の定着の様子や、潜るのが、なぜ海女あるいは海士なのか各地の特徴がよくわかる
海人は漁業で生活が立ちゆかなくなると、航行する船を襲うなどして、物品を奪う海賊行為が和寇として有名になる。和寇とはあくまでも、漁業生活が成り立たず、かといって農業もできず、生活のための最後の手段であったのだ。
海賊行為をせずに生活を成り立たせるためには、水夫・水手(かこ)として雇われることである。遣隋使や遣唐使の漕ぎ手は、国に雇われた仕事ととしては安定したものであったが、船の平底構造や、操船技術は決して安心して渡航できるものではなかった。
漁業においても太平洋側では潮流がきつく、東海、伊豆沖から離れてしまうと、手漕ぎの船では東北北海道沿岸でさえ漂着することは全く困難であり、死と隣り合わせであった。まさしく板子一前下は、地獄なのである。
えびす信仰は漁業、商売繁盛の神として広まっていたが、もともとエビス夷は異人のことであるが、日本初の神であるイザナギノミコトとイザナミノミコトの子供であるとかオオクニヌシノミコトの子供であるコトシロヌシ(国譲り神話)であったりする。
異人が日本神話に当初から登場するのはいささか変であるが、えびすの神格は人々の前に時々現れる外来物に対する信仰であり、海の向こうからやってくる海神であるという説明にいくらか納得する。
海人は磯での採集から、男は壱岐、対馬、五島などに航行して漁業をする期間と自宅で畑作をする期間がある。漁業だけで生活ができなければ、国の徴用で船の漕ぎ手として生活を立てるなど変化していく。残った妻が海女として生き残っていく。現在、海女が残っている地域は、男がほかの地域で漁業をするか、他業の船乗りへと変わっていったと考えてよい。
手漕ぎの船から汽船に変われば、自宅のある港から遠い地域への遠洋漁業も可能となり、また漁業に戻る例もあったことであろう。
単に漁業一本で生活している海人というのは、かなり少ないのである
このように「海に生きる人々」は、古代から、現代までの歴史の広がりが壮大で、現在まで脈々と続く漁師の生きざまや、海女の生活が良くわかる
名作であり、それがゆえに河出書房新社から文庫本として新規発売されたことはうれしいことだ。