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新ジュスティーヌ (河出文庫 516B マルキ・ド・サド選集) 文庫 – 1987/7/1

4.1 5つ星のうち4.1 25個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (1987/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1987/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 261ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309460372
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309460376
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 25個の評価

著者について

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ドナシアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 フランス革命期の自由思想により、旧来のキリスト教価値観の崩壊をヒロイン、ジュスティーヌの遭遇する悲惨な運命に仮託して人間性の開放を目指した作品でしょう。「神はいるのか?いるのならばなぜこの世には不幸と悪が満ち溢れているのか?」この問いはやがて19世紀にロシア精神史として結実し、トルストイやドストエフスキー、あるいはマルクス主義やアナーキズムとして結実してゆきます。また、最近においてはホラー小説として名高いキングの「キャリー」やケッチャムの「隣の家の少女」にもその影響が見え隠れします。
 ヒロインのジュスティーヌは徹頭徹尾、信仰と美徳に生きようとしますが、その奥には自身の不幸に対する周囲の同情を求める甘えのような心が絶えず見られます。「自分は悪くない。自分がこう考えているし周りもそう考えるべきじゃないの?」と消極的にではあっても思い続けるジュスティーヌは現代に生きる我々の卑屈な縮図のようです。絶えず他人の善意を当てにして生きていこうとする彼女は、その姉ジュリエットが、他人の人生を食い物にして生きていく様と同根にすら感じ取れます。実際、近頃の世の中を見ていると多かれ少なかれジュスティーヌのように口を開けたまま食べ物を放り込んでくれるのを待ち焦がれる小鳥の雛のような人間が増えたように思います。違いといえば思い通りにならないと大声で喚き散らすことでしょう。その意味ではこの小説は極めて現代に通じる普遍性を備えた優れた小説でしょう。読む人を選ぶ作品ですが、星5つと評価いたします。
最後に次のエピソードを紹介しておきましょう。
 大天使ミカエルとサタンが人間の魂について争った時、サタンの弁舌にミカエルは何一つ答えずただこう言ったそうです。
 「主がお前を罰してくださるように」
 ヨハネ黙示録より
 「私はお前が熱いか冷たいであってほしい。お前は生ぬるいから私の口から吐き出そう」
 
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者名の通りこの小説は女主人公や周りの女性が、ひどい男たちによって虐待されたり、レイプされる本です
正直に白状しますと、文学目的というよりも、リョナ目的で買いました
ですからリョナ視点でレビューしますと

大変満足でした!!!

この作者はリョナの何たるかがわかっておられると思います
主人公の女の子、ひたすら優しいのです
優しいので、いつでも非道な宿の主人から逃げられる状態にあるのに、ほかの来客者に主人の恐ろしい性格を伝えるために逃げずに虐待されまくるんです
いいですよね 
物理的な鎖で縛るよりも心理的な見えない鎖で縛られ、虐待を受ける女の子
しかも心理的な鎖で縛られる原因は主人公の優しさ
「不幸の美徳(新ジュスティーヌの改定前の小説です)」とはよく言ったものです

文学的な目的で買うためにこのレビューを見られた方は大変申し訳ありませんでした
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 サドについてはバタイユと供に個人的には結構影響を受けている作家だが、読んでいる冊数はそんなに多くないし、詳しくは知らない。その前提で、本書内では、登場人物の口を通じて、ホッブス「リヴァイアサン」だとか、ルソー「不平等人間起源論」だとかについての言及があるのに驚いた。(書名は出ないが、ホッブスとルソーの名前が出る)

 これは、獄中でサド自身が読んだものなのか、フランス革命後に娑婆で読んだものなのか知らないが、たぶん後者なのだろう。つまり、獄中で深めた自身の思想をより的確に表現するために、世の中で流通する思想家の言葉を持ち出したと。

 サドの思想というか表現は、皇帝ネロなどをも超える超越的な権力を持った存在の「悪漢」が、色々と悪徳の限りを尽くすというもので、本書だと殺人、出血とセックス、近親相姦、スカトロ、男色等の場面が出てくる。(もはや男色はタブーでもないが) 訳者の澁澤は「三人称でユーモアが出る」と書いているが、逆にジュリエット的な共感できない視点の一人称がなくなったがゆえに、その場の陰惨な光景がリアルになって余計に不快さが増しているような感じがした。
 
 民主主義、つまり一般国民が主役で誰もが平等、ということを考えるならば、女性も障害者も子供も権利を持って、となる。LGBTなどのマイノリティもそうだろう。北欧など国によってはBDSMが許容されているところもある。
 そういう地点の逆方向の極北としてサドがいると。まあ、そこが確認できたのは良い読書だったが、ホッブスとルソーが出てきたので、分かりやすくなったとも言えるが、説明臭さが増した気もした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年9月19日に日本でレビュー済み
三つあるジュスティーヌ物語のうち、最後のものの抄訳。もとは『悪徳の栄え』とともに出版された。姉ジュリエットとは反対に美徳に身を捧げるジュスティーヌは、親の破産をきっかけにあらゆる悪徳の餌食となる。匿名出版された作品のなかで唯一、犠牲者側の視点で語られるものだが、氾濫する言葉はほとんどが悪人のものであり、また語りが三人称に変えられたということもあって、他者をモノとして扱うというサディスムの特徴が顕著にみてとれる。原書では流転の末姉妹が再会し、姉が話し始めるところでこの物語は終わるが、姉妹の物語としての結末は『悪徳の栄え』で語られる仕組みとなっている。話の筋は同文庫の『美徳の不幸』(一作目)とさほど変わらないので、本書では新たに入れられたエピソードを中心に一部訳出してある。統一感を求める向きにはいちどそちらに目を通してから本書に移ることをおすすめするが、筋などあってないようなものなので、これだけでもサドの雰囲気を感じるには十分。とはいえこの程度の分量ではあくまで雰囲気ということで、星三つ。なお、語りのなかの語りという入れ子状になっている挿話のひとつ、「ジェロームの物語」は抄訳で『美徳の不幸』に収められている。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年4月12日に日本でレビュー済み
素晴らしいギャクマンガ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の知能レベルな内容。
正直くだらねぇ〜。 サドの宗教に対して憎悪のはけ口的な内容でしかない。
遠回しに個人哲学を述べているだけで結論は、神様を信じるだけ馬鹿を見る、一生は俺様の物だから好きに生きるわ!だから俺より弱者や快楽を妨げる奴はイジメられて当然。って感じで意味不明。
美徳から悪が生まれるなら、悪からも美徳が生まれるんちゃうんかい?

なんか、サド自信本編が説明出来ていない消化不良な本。
あ〜もやもやする!
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年11月12日に日本でレビュー済み
表紙を見ればわかります通り、今回もまた、ジュスティーヌは散々嬲られます。

「女は家畜。大目に見て奴隷」マルキ・ド・サドは、どのような人生を送ってきたのでしょうか。

まあ、読んでいると、吐き気が催す場面は数々あります。ですが急展開。終盤になると、いきなり哲学的になるのです。

「おい、ただ享楽の為にやっていたんじゃないのかよ」とツッコみたくなります。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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