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太陽がいっぱい (河出文庫 ハ 2-8) 文庫 – 1993/8/1
- 本の長さ410ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日1993/8/1
- ISBN-104309461255
- ISBN-13978-4309461250
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (1993/8/1)
- 発売日 : 1993/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 410ページ
- ISBN-10 : 4309461255
- ISBN-13 : 978-4309461250
- Amazon 売れ筋ランキング: - 188,002位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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5 星
マティーニと太陽がいっぱい
デュワーズのスコッチ・アンド・ソーダにはじまり、ブラディ・メリー、ギルビーのマティーニ、アペリチフ、メドック・ワイン、キャンティ、フェルネ・ブランカ、ブランデー・ソーダ、ペルノーなどなど数々のお酒が登場します。こんなに呑んで主人公は理路整然と犯罪隠蔽をよくも成し遂げられるなと感心しながら読みました。後半、主人公がパーティでマティーニを飲みながら実現するかわからない夏のギリシャへの船旅を想像する場面で、「太陽がいっぱいだ!」と思いを馳せます(原書では「full of sunshine!」)。アランドロンの映画版の題はここからきたのだろうか。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろんな方も書かれてますが、若干翻訳がつっかえつっかえしてます。
元の表現もそうなのかな?
それいがいがとても楽しめましたが、一つ言っておきたいのは、これは推理小説じゃないでしょ。。。
なんで推理小説として売られてるのかが謎。
一人の男の独白というか、くら〜い陰気な男の生態を延々と読まされるホラーと言った方が適切です。
謎解きものを期待してる人は読むとがっかりしますよ。
ただ表現の陰気さや残酷なまでに嫌なやつを嫌なやつとして描く、女性ならではの残虐性やしつこさが満載で、おすすめです。
元の表現もそうなのかな?
それいがいがとても楽しめましたが、一つ言っておきたいのは、これは推理小説じゃないでしょ。。。
なんで推理小説として売られてるのかが謎。
一人の男の独白というか、くら〜い陰気な男の生態を延々と読まされるホラーと言った方が適切です。
謎解きものを期待してる人は読むとがっかりしますよ。
ただ表現の陰気さや残酷なまでに嫌なやつを嫌なやつとして描く、女性ならではの残虐性やしつこさが満載で、おすすめです。
2024年1月30日に日本でレビュー済み
子供のころに、ちょっとした嘘をついて、バレないように嘘の上塗り、どんどん窮地に追いつめられて・・・なんて経験ありませんか?プチリプリー状態。そんなことも思い出させる、面白いサスペンス小説です。なりすまし、嘘がバレるんじゃないか、というスリリングな状況の主人公トム・リプリーの心のうちを覗きながら、読者もハラハラさせられる心理サスペンス。全編が、そんな感じです。これは、まずいと思ったら、思わぬ良い方向に転んだり・・・その逆も・・・。このアップダウンする、心の動きが微細に描かれている。それもパトリシア・ハイスミスならではの、毒を含んだような、ずるがしこいような心の動きが。主人公トムのキャラは、そんなに好感度は高くないのですが、読んでいて、どこか共鳴するところがあるようにも思えて、憎めないような、不思議な魅力を感じる。対人関係で、つい、人におもねってしまったり、取り入ってしまうような人間の弱さを感じさせるからなのか。そういう自分の弱さを自覚させられるからなのか?。自分の子供のころの嘘は、隠し通せず、ごめんなさいとなって、完全犯罪?不成立でした。トム・リプリーは、いかに!?
この本のタイトル(邦題)は、映画化作品「太陽がいっぱい」の原作として紹介されたことからつけられている。原題は、The Talented Mr Ripley。映画を知らない若い人には、原題のほうがしっくりくるかもしれない。ただ、映画は大名作なので、是非、ご覧になることをお薦めします。リプリーの性格が、だいぶ違うように思うが、脚本が、話の運びが実に巧いし、映像的にも優れている。アラン・ドロンの名演、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレも魅力的。甘美なニーノ・ロータの音楽。ラストの鮮やかな幕切れ。ルネ・クレマン監督の傑作です。原作と比較してみるのも、面白いと思います。映画は、パトリシア・ハイスミス色を巧みに排しているといえるかも。リプリーのゲイっぽさや、マージがリプリーの目をとおして(ハイスミスの意地悪な目線で)だらしなく映ったりする感じが、映画には無い。モンジベロの街も、原作だともっと寂れた印象だが、映画だとなかなかに魅力的。ここらあたりは、映像の力でしょうか。アンソニー・ミンゲラ監督がリメイクした「リプリー」は、公開時に映画館で観たが、ヴェニスのどんよりした風景くらいしか覚えていない。こちらは、原作に忠実だったような気がするが、何か印象が薄い。もう一度、観てみたい。
この本のタイトル(邦題)は、映画化作品「太陽がいっぱい」の原作として紹介されたことからつけられている。原題は、The Talented Mr Ripley。映画を知らない若い人には、原題のほうがしっくりくるかもしれない。ただ、映画は大名作なので、是非、ご覧になることをお薦めします。リプリーの性格が、だいぶ違うように思うが、脚本が、話の運びが実に巧いし、映像的にも優れている。アラン・ドロンの名演、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレも魅力的。甘美なニーノ・ロータの音楽。ラストの鮮やかな幕切れ。ルネ・クレマン監督の傑作です。原作と比較してみるのも、面白いと思います。映画は、パトリシア・ハイスミス色を巧みに排しているといえるかも。リプリーのゲイっぽさや、マージがリプリーの目をとおして(ハイスミスの意地悪な目線で)だらしなく映ったりする感じが、映画には無い。モンジベロの街も、原作だともっと寂れた印象だが、映画だとなかなかに魅力的。ここらあたりは、映像の力でしょうか。アンソニー・ミンゲラ監督がリメイクした「リプリー」は、公開時に映画館で観たが、ヴェニスのどんよりした風景くらいしか覚えていない。こちらは、原作に忠実だったような気がするが、何か印象が薄い。もう一度、観てみたい。
2021年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自らの境遇を呪いながらも、改善するための努力をせず犯罪行為で糊口をしのいでいたトム・リプリー。
そんな小物感満載の彼が、とある人物をヨーロッパからアメリカへと帰国させるため、説得に向かうことで物語は大きく動き出していく。
アメリカでの自らの生活に辟易し、嫌悪していたリプリー。
しかし、ヨーロッパでなら理想とする生活をやり直せるはずだと夢見る彼に、思わず呆れてしまう。
環境が変わろうと、怠惰で都合の良い解釈ばかりを繰り返す彼が理想の生活を送ることなど無理に違いないと。
そんな無謀な夢を胸に抱いた彼が犯罪行為に手を染め、理想の生活を送ると同時に、その犯罪がバレないように苦心し葛藤する心理描写が本作の核となっている。
先述したように、人間としての魅力が乏しいリプリーだが、物語が進むにつれ犯罪がバレないようハラハラしている自らが居ることに気づいた。
いつの間にかリプリーに感情移入してしまっていたのだ。
彼に同情する余地はないし、自らの欲求を満たすために犯罪行為に及んだ彼が悪いのだが、それでも犯罪行為がバレそうになるシーンでは思わず息が止まる。
著者の卓越した心理描写や、状況描写のなせる技を是非とも堪能してほしい。
そんな小物感満載の彼が、とある人物をヨーロッパからアメリカへと帰国させるため、説得に向かうことで物語は大きく動き出していく。
アメリカでの自らの生活に辟易し、嫌悪していたリプリー。
しかし、ヨーロッパでなら理想とする生活をやり直せるはずだと夢見る彼に、思わず呆れてしまう。
環境が変わろうと、怠惰で都合の良い解釈ばかりを繰り返す彼が理想の生活を送ることなど無理に違いないと。
そんな無謀な夢を胸に抱いた彼が犯罪行為に手を染め、理想の生活を送ると同時に、その犯罪がバレないように苦心し葛藤する心理描写が本作の核となっている。
先述したように、人間としての魅力が乏しいリプリーだが、物語が進むにつれ犯罪がバレないようハラハラしている自らが居ることに気づいた。
いつの間にかリプリーに感情移入してしまっていたのだ。
彼に同情する余地はないし、自らの欲求を満たすために犯罪行為に及んだ彼が悪いのだが、それでも犯罪行為がバレそうになるシーンでは思わず息が止まる。
著者の卓越した心理描写や、状況描写のなせる技を是非とも堪能してほしい。
2020年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この女流作家の頭脳の緻密さ、ストーリー発想の複雑さはアガサクリスティに劣らない。
映画では逮捕される主人公はハッピーエンドで終わり。
映画では逮捕される主人公はハッピーエンドで終わり。
2016年8月28日に日本でレビュー済み
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てっきり、ドロンの出世作の、例の映画版と同じラストと勝手に想像していたが、最後まで逃げ切るとは予想外。まあ、続編があるので、捕まるのも変だと思っていたが、あれあれとしている間に終った。
リプリーが、ヨーロッパを旅行する旅行記として読んでもいいかも。なりすまし詐欺の元祖みたいなリプリーだけれども、普通は声や身振りや仕草で、本人かどうか見破れるんじゃないかと思うが。リプリーは、天才的な変装の名人なのかな。続編の贋作も読んでみようかな。
天才的な変装のめいじんなのかな。
リプリーが、ヨーロッパを旅行する旅行記として読んでもいいかも。なりすまし詐欺の元祖みたいなリプリーだけれども、普通は声や身振りや仕草で、本人かどうか見破れるんじゃないかと思うが。リプリーは、天才的な変装の名人なのかな。続編の贋作も読んでみようかな。
天才的な変装のめいじんなのかな。
2017年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」が大好きで原作も読んでみようと思い購入。
原作があって映画になったものはたいてい原作を超えることはないような気がします。
「太陽がいっぱい」は映画として大変よくできていると思います。
しかし原作者が女性とは…強面の男性かと思ってしまいますが。
パトリシア・ハイスミスさんの写真を見るといい顔をしてますね。目つきがいい。ちょっと影がある感じがいかにもです。
他にも作品があるので読んでみたいと思います。
残念ながら故人なんですね。
他にも映画になった作品もいくつかあります。
原作があって映画になったものはたいてい原作を超えることはないような気がします。
「太陽がいっぱい」は映画として大変よくできていると思います。
しかし原作者が女性とは…強面の男性かと思ってしまいますが。
パトリシア・ハイスミスさんの写真を見るといい顔をしてますね。目つきがいい。ちょっと影がある感じがいかにもです。
他にも作品があるので読んでみたいと思います。
残念ながら故人なんですね。
他にも映画になった作品もいくつかあります。
2017年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デュワーズのスコッチ・アンド・ソーダにはじまり、ブラディ・メリー、ギルビーのマティーニ、アペリチフ、メドック・ワイン、キャンティ、フェルネ・ブランカ、ブランデー・ソーダ、ペルノーなどなど数々のお酒が登場します。こんなに呑んで主人公は理路整然と犯罪隠蔽をよくも成し遂げられるなと感心しながら読みました。
後半、主人公がパーティでマティーニを飲みながら実現するかわからない夏のギリシャへの船旅を想像する場面で、「太陽がいっぱいだ!」と思いを馳せます(原書では「full of sunshine!」)。アランドロンの映画版の題はここからきたのだろうか。
後半、主人公がパーティでマティーニを飲みながら実現するかわからない夏のギリシャへの船旅を想像する場面で、「太陽がいっぱいだ!」と思いを馳せます(原書では「full of sunshine!」)。アランドロンの映画版の題はここからきたのだろうか。
デュワーズのスコッチ・アンド・ソーダにはじまり、ブラディ・メリー、ギルビーのマティーニ、アペリチフ、メドック・ワイン、キャンティ、フェルネ・ブランカ、ブランデー・ソーダ、ペルノーなどなど数々のお酒が登場します。こんなに呑んで主人公は理路整然と犯罪隠蔽をよくも成し遂げられるなと感心しながら読みました。
後半、主人公がパーティでマティーニを飲みながら実現するかわからない夏のギリシャへの船旅を想像する場面で、「太陽がいっぱいだ!」と思いを馳せます(原書では「full of sunshine!」)。アランドロンの映画版の題はここからきたのだろうか。
後半、主人公がパーティでマティーニを飲みながら実現するかわからない夏のギリシャへの船旅を想像する場面で、「太陽がいっぱいだ!」と思いを馳せます(原書では「full of sunshine!」)。アランドロンの映画版の題はここからきたのだろうか。
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