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メグレと殺人者たち 新装新版 (河出文庫 シ 2-1) 文庫 – 2000/4/4

4.2 5つ星のうち4.2 42個の評価

メグレ警視のところに見知らぬ男から電話がかかってくる。数人の男からつけ狙われ、生命が危ういと告げ、助けを要請する。そして深夜、電話の主とおぼしき男の死体が、コンコルド広場で発見される……。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2000/4/4)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/4/4
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 269ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309461948
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309461946
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 42個の評価

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ジョルジュ・シムノン
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原題は、"Maigret et son mort "。( 1947年12月脱稿)脂の乗り切ったメグレ警視シリーズでも屈指の傑作。河出書房新社が本シリーズを開始するにあたり、80冊ほどのメグレものの中から本作品を選んで初本をスタートさせた辺り、なかなかの慧眼であった。自身探偵小説作家で「シムノン論」("Le cas Simenon " シムノンの場合)を著したトーマ・ナルスジャックも、本作をシリーズ中の最高傑作と激賞している。

2月。メグレの部屋から老婦人はなかなか立ち去らない。彼女の来訪はさる有力者の紹介によるもので、身内に命を狙われているとの妄想を延々と述べ立てている。そこに外から「今、命を狙われ、追われている」との緊迫した電話が入る。男はその後も、異なる場所から何度もメグレに救助を嘆願する電話を入れるがそれきり途絶える。その夜コンコルド広場で男の死体が発見される。

メグレはいつになくこの男の死にこだわる。検死から何からすべて自ら立ち会う。いつしか署内ではこの被害者を「メグレの死人」と噂するほどになる。「自分は面識はないが、女房があなたを知っている・・・」と男が口走ったせいだろうか。メグレの俊足の捜査は、この男の背後に凶暴な殺人・強盗グループが存在することを突き止めてしまう。北フランスで富裕な農家が連続して襲われた凶悪な事件で、警察が5か月前から追っているにもかかわらず未だに手がかりをつかめない一味だった・・・

シムノン小説は程よい分量で、大体8~9章で終わる。本作は少し長めで10章。
読み終わってすぐ再読した。(スウェーデンの警察小説クルト・ヴェランダー・シリーズなどはいずれも長編で、読了後は読み返す元気も起こらないけれど)そしてどの文章にも全くの無駄がないことを改めて認識した。全てが意味を持っており、メグレの推理のきっかけとなっている。つまりメグレ小説は2度楽しめるのである。3度目はやはり原文を読んで楽しむことだろうか。私は10冊程は原文で読んだ。昨今は意気地がなくなって、翻訳本があればついそれで済ましてしまうのだけれど。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕は推理小説の犯人を当てたことが一度もない。読書中に犯人を当てようという気にならないので、犯人の予想をそもそもしない。
この本はそんな「作者V.S.読者」で対決するタイプの推理小説が苦手な自分にも充分楽しめた。
この本の面白さはおそらく推理で犯人を予測するゲーム性にはなく、メグレ警視や彼とともに働く同僚、部下、登場するパリの住人たちの人間模様である。メグレ警視の捜査とともに小説が進行するのだが、事件がどんな展開を見せても、登場人物たちの性格や暮らしは変わらない。そういう意味で、一つの話が終わったとき、話が始まった時と比べて状況が変わってしまうタイプの小説ではない。もしそうだったら、シリーズものとして書かれたりはしないだろう。一作で完結したはずだ。この作品はおなじみの面々が何度も出てくる、一話完結の連続物である。
この作品は、ある意味では、事件の方が狂言回しで、人々の暮らしが主人公である。犯人や被害者もきちんと来歴が語られ、ある一つの像として語られた人物が読者の心に浮かび上がる。
そうやって語られた人々の暮らしがつまり、この小説の持つ人間への眼差しということになるのだと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月8日に日本でレビュー済み
ある男から殺されそうという電話がかかってきて、メグレ以下刑事が捜査を開始するが・・・というお話。
兎に角、徹底的に余計な夾雑物を排除しリアル、リアル、リアル、に捜査活動を展開させるミステリ。その排し方はポーをも想起させるほどに徹底されていて唸らされます。流石、シリーズ最高傑作にしばし名の挙がる作品だけあるなと感心してしまいました。長さも読者が一日で読める程になっていて、それにもかかわらず物足りなさを感じさせないので更に感銘をうけました。
パリで展開される一大マンハント。刑事を主人公にしたサスペンスの逸品。まだメグレものを読んだことがない方はこれからがいいかも。是非ご一読を。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月24日に日本でレビュー済み
メグレに突然かかってきた、殺されるとおびえる男の電話、その後男は他殺体として発見される。
男は誰?、なぜ殺された?、メグレの知っているという男の妻は誰?、なぜ死体はわざわざ人目につく場所に捨てられたのか?などなど、魅力的ななぞが多く提示されて、ミステリ好きの人なら楽しめると思います。
一方、謎を詰め込みすぎたからか、プロットはかなり複雑で、雑に読んでいたら途中から訳が分からなくなりました。
これから読む人は、丁寧に筋をちゃんと折って読まれることをお勧めします。