きょうから寝るまえの読書は、河出文庫の『20世紀SF①1940年代 星ねずみ』の再読だ。もう4度目くらいの再読だけれど、一作一作については感想を書いてなかった。今回は書いていくぞう。
1作目は、フレドリック・ブラウンの「星ねずみ」ドイツ生まれのロケットつくりの教授がアメリカの自宅で月ロケットをつくっていた。そのロケットには、家に巣くっていたねずみを使うことにした。教授はそのねずみにミッキー・マウスという名前をつけた。ロケットは宇宙空間に行ったが月には行けなかった。宇宙人がミッキー・マウスの知能を人間並みにした。そして、地球の教授の家のそばにロケットが行けるようにした。ロケットは無事に地球に戻ることが出来た。しかも教授の家の近くに。ミッキー・マウスは教授にねずみの独立を宣言する。教授の手違いでミッキー・マウスの知能がもとのねずみの知能になった。教授はそのほうがミッキー・マウスのためにいいと思った。
2作目は、アーサー・C・クラークの「時の矢」発掘現場には、何十トンもの爬虫類の足跡があった。発掘現場近くに物理学研究所があって、なにかの研究をしているらしい。発掘現場の足跡が急に向きを変えて跳躍していた。物理学研究所の研究は時間に関するものらしい。物理学研究所が爆発した。発掘現場でジープのタイアの跡のうえに巨大爬虫類の足跡が見つかった。という話だが、ぼくには、この話がよくわからなかった。暗示する文学作品なのだろうけれど、一文字も抜かさず読んだぼくに、よくわからないと言わせる、なにか、よくわからない作者の目論見があるのだろう。よくわからない作品だ。
クラークの作品、最後のところを3度読んだ。そしたらわかった。ジープの上に巨大爬虫類の足跡があったのは、ジープが古代に走ったからで、それを巨大爬虫類が見つけて追いかけたのだろう。ジープのタイアの跡も全速力で走ったかのような跡だった。
3作目は、アイザック・アシモフの「AL26号失踪す」月で破砕機を組み立てるために派遣されるはずだった6体のアンドロイドのうち一体の行方がわからなくなっていた。見つけたのは、町の修理工場の持ち主だった。行方不明になっていたことはわかっていたので、工場主はアンドロイドが自分の工場にいることを教えた。アンドロイドは企業がとりにくるまえに、超優秀な破砕機をつくっていた。乾電池2個で山が吹っ飛ぶほどのものを。ところがその設計をアンドロイドは忘れてしまっていた。
4作目は、レイ・ブラッドベリの「万華鏡」宇宙船になにかが衝突して、12人の隊員はバラバラになって、それぞれ離れていった。通信のできるあいだに会話が交わされる。ひとりは、流れ星となって地球に落ちた。それを地球で見ていた母と子どもがいた。
5作目は、ロバート・A・ハインラインの「鎮魂歌」幼いときから月に行きたいと願っていた大金持ちのおじいさんが、月に行く話。身体の具合がよくなくて、月に着陸したあと、すぐに亡くなってしまった。
6作目は、C・L・ムーアの「美女ありき」絶世の美女が火事に遭いサイボーグとして蘇った。夫のおかげだ。妻はふたたび舞台に出て歌う。喝采を受けた。だが夫は不安で仕方なかった。妻が不幸であると思い込んでいた。妻のサイボーグは、わたしはつよいのよと言って、夫の自殺を食い止める。妻の笑い声が金属的な響きを伴って聞こえた。というところで物語は終わる。
7作目は、ウィリアム・テンの「生きている家」主人公の核物理学者は、便利な家を手に入れた。考えたように自在に水が、ウィスキーが、トマトスープが出てくる蛇口。シャワーも自動で乾燥までしてくれる。家は主人に仕えたがっていた。まるで生き物のように。
8作目は、A・E・ヴァン・ヴォートの「消されし時を求めて」主人公は記憶を失った男。男は時間を自由に行き来する能力を持っていたが記憶喪失のせいで、自分の役割を忘れてしまっていた。しかし、それもうまくいって、主人公は本来の自分を取り戻す。
9作目は、エドモンド・ハミルトンの「ベムがいっぱい」地球人の宇宙飛行士2人が火星に到着したら、火星の怪物どもがいっぱいいた。それらは地球のSF作家が創造したものだった。火星人どもは地球人の宇宙飛行士たちの知識を調べた。宇宙飛行士たちが地球に帰ってみると、火星人が創造した化け物がうようよしていた。というメタSFだった。
10作目は、シオドア・スタージョンの「昨日は月曜日だった」月曜日の夜に眠ったら、目が覚めたら水曜日の朝だった。火曜日がなくなっていた。街じゅうに小男がいて、作業をしていた。人間は俳優で、小男たちは芝居の準備係だった。主人公は天使に会い、辺土にも行った。ようやくもとの世界に帰してもらったら、工場のボスに怒鳴られた。
さいごの11作目は、チャールズ・L・ハーネスの「現実創造」光子を分解する装置を造った科学者がいる。理論が現実を創るのだとしたら、その実験は人類にとっては非常に危険なものとなる。主人公はその教授を殺す組織の一員だった。実験は成功し、新しい現実に存在できたのは、主人公と主人公の愛する女性上司だけだった。
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20世紀SF 1 1940年代 (河出文庫 ン 2-1) 文庫 – 2000/11/1
星ねずみ,時の矢,AL76号失踪す,万華鏡,鎮魂歌,美女ありき 他
- 本の長さ492ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2000/11/1
- ISBN-104309462022
- ISBN-13978-4309462028
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2000/11/1)
- 発売日 : 2000/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 492ページ
- ISBN-10 : 4309462022
- ISBN-13 : 978-4309462028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 435,770位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品同様でした。これで5巻までそろいました。
古書店ではなかなか見つかりません。
古書店ではなかなか見つかりません。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
1940年代、SFをSFにした巨匠たちの短篇作品を読める。著者の一覧を見れば、どんなにすごい人の作品が集められたのか分かるだろうとこれで面白くないわけがない。実際に読んでみても、どの作品も面白い。ずっとメインディッシュが出てくるコース料理のよう。しかも飽きることなく食べきって(読みきって)しまう。巨匠たちのスゴさを思い知らされた。読みやすいので、SF入門者にも安心してお奨めできる。
以下、個別作品の感想。
◎星ねずみ(フレドリック・ブラウン)
星新一のショート・ショートを彷彿とさせる翻訳文は読んでいてほっとさせられる。たまにはこのような法螺話を読むのも楽しい。「アルジャーノンに花束を」を思い出す。しかしこの作品は地球外生命体とのファーストコンタクトものになるのだろうか。
◎時の矢(アーサー・C・クラーク)
「フィラデルフィア・エクスペリメント」を彷彿とさせる物語。短篇にしておくのはもったいない気がするし、ラストも予兆だけを示しているだけなので、もっと続きが読みたくなった。
◎AL76号失踪す(アイザック・アシモフ)
人間とロボットの関係を考えさせられる物語。シンギュラリティーを迎えると起こるであろう事件が描かれている。これから迎えるロボット時代で起こりえることをシミュレーションするためにも、このようなSF作品は読んでおいた方がいいと思う。
◎万華鏡(レイ・ブラッドベリ)
宇宙で死ぬことについて考えさせられる物語。この作品で起こったことは近い将来に発生してもおかしくない。そうなった場合、当事者や地球で見守る人々は事態に堪えられるのだろうか。救いのない結末である。だからこそ読者の心に訴えるものがある。
◎鎮魂歌(ロバート・A・ハインライン)
月に行きたいという夢への想いをバシバシ感じる作品。まだ人類が月に行っていない時代に書かれた作品であり、きっと当時の世の中って、これくらい月や宇宙に夢中になった人がたくさんいたのだろうなと想像する。今では人類は月に行ったし、長期間の宇宙ステーション滞在もできるようになった。今の宇宙開発に対する憧れはこの物語が書かれた時よりも大きくなっているだろうか。
◎美女ありき(C・L・ムーア)
サイボーグは生命なのか。考えさせられる。銀河鉄道999など機械の体を求めることが幸せかどうか問う物語は多い。本作品では、サイボーグとサイボーグを創った人間の心当たり動きを読者に提供し、倫理観を問われる。とても哲学的なお話しだ。
◎生きている家(ウィリアム・テン)
こんな家があったら良いよね。こんな感じのことを思った人は多いだろう。自分の思い通りに奉仕してくれる家。食べたいもの飲みたいもの、すべて思えば出てくる。だけど、もしそんな家があったら、世界にどのようなインパクトがあるのか、恐ろしい結末が待っている。それでも住人になりたいと思うかもしれないが、果たして幸せになれるのだろうか。
◎消されし時を求めて(A・E・ヴァン・ヴォート)
タイムトラベルしてしまった人の物語。少し難しかった。
◎ベムがいっぱい(エドモント・ハミルトン)
笑った。火星を舞台にしたファーストコンタクトものではあるが、奇想天外でユーモア溢れるSF作品である。
◎昨日は月曜日だった(シオドア・スタージョン)
何も考えずに素直に読んで面白い。奇想だけどリアルも少し感じる。私は“役者”でしかなく、プロデューサーや脚本家が書いたシナリオに沿って演技している(させられている)というのは、神の存在や運命を信じるかどうかという話に近い。以外と世の中の真相はこの作品の通りだったりかもね。
◎現実創造(チャールズ・L・ハーネス)
本物の現実とはなんだろう。この作品では人間の意識が現実を創造するとしている。読んでいると納得してしまいそうになるが、いや違うだろうと否定したい感情も沸き上がってくる。難しい話なのだけど難しくない。論理的だが直感的。そんな物語。
以下、個別作品の感想。
◎星ねずみ(フレドリック・ブラウン)
星新一のショート・ショートを彷彿とさせる翻訳文は読んでいてほっとさせられる。たまにはこのような法螺話を読むのも楽しい。「アルジャーノンに花束を」を思い出す。しかしこの作品は地球外生命体とのファーストコンタクトものになるのだろうか。
◎時の矢(アーサー・C・クラーク)
「フィラデルフィア・エクスペリメント」を彷彿とさせる物語。短篇にしておくのはもったいない気がするし、ラストも予兆だけを示しているだけなので、もっと続きが読みたくなった。
◎AL76号失踪す(アイザック・アシモフ)
人間とロボットの関係を考えさせられる物語。シンギュラリティーを迎えると起こるであろう事件が描かれている。これから迎えるロボット時代で起こりえることをシミュレーションするためにも、このようなSF作品は読んでおいた方がいいと思う。
◎万華鏡(レイ・ブラッドベリ)
宇宙で死ぬことについて考えさせられる物語。この作品で起こったことは近い将来に発生してもおかしくない。そうなった場合、当事者や地球で見守る人々は事態に堪えられるのだろうか。救いのない結末である。だからこそ読者の心に訴えるものがある。
◎鎮魂歌(ロバート・A・ハインライン)
月に行きたいという夢への想いをバシバシ感じる作品。まだ人類が月に行っていない時代に書かれた作品であり、きっと当時の世の中って、これくらい月や宇宙に夢中になった人がたくさんいたのだろうなと想像する。今では人類は月に行ったし、長期間の宇宙ステーション滞在もできるようになった。今の宇宙開発に対する憧れはこの物語が書かれた時よりも大きくなっているだろうか。
◎美女ありき(C・L・ムーア)
サイボーグは生命なのか。考えさせられる。銀河鉄道999など機械の体を求めることが幸せかどうか問う物語は多い。本作品では、サイボーグとサイボーグを創った人間の心当たり動きを読者に提供し、倫理観を問われる。とても哲学的なお話しだ。
◎生きている家(ウィリアム・テン)
こんな家があったら良いよね。こんな感じのことを思った人は多いだろう。自分の思い通りに奉仕してくれる家。食べたいもの飲みたいもの、すべて思えば出てくる。だけど、もしそんな家があったら、世界にどのようなインパクトがあるのか、恐ろしい結末が待っている。それでも住人になりたいと思うかもしれないが、果たして幸せになれるのだろうか。
◎消されし時を求めて(A・E・ヴァン・ヴォート)
タイムトラベルしてしまった人の物語。少し難しかった。
◎ベムがいっぱい(エドモント・ハミルトン)
笑った。火星を舞台にしたファーストコンタクトものではあるが、奇想天外でユーモア溢れるSF作品である。
◎昨日は月曜日だった(シオドア・スタージョン)
何も考えずに素直に読んで面白い。奇想だけどリアルも少し感じる。私は“役者”でしかなく、プロデューサーや脚本家が書いたシナリオに沿って演技している(させられている)というのは、神の存在や運命を信じるかどうかという話に近い。以外と世の中の真相はこの作品の通りだったりかもね。
◎現実創造(チャールズ・L・ハーネス)
本物の現実とはなんだろう。この作品では人間の意識が現実を創造するとしている。読んでいると納得してしまいそうになるが、いや違うだろうと否定したい感情も沸き上がってくる。難しい話なのだけど難しくない。論理的だが直感的。そんな物語。
2002年10月25日に日本でレビュー済み
充実した後書、読みやすくなった新訳、確かな選択眼、どれをとってもきわめて高水準のSFアンソロジーといえる。とてもオススメ。
2008年10月3日に日本でレビュー済み
◆「星ねずみ」(フレドリック・ブラウン)
地球上の生物で、はじめて宇宙に出たねずみ、ミッキーの話。
中村融氏が〈現代のおどぎ話〉と評しているように、押し付けがましくない
寓話性があり、なおかつ、キャラクターすべてが愛らしい。
とくに、ミッキーや異星人たちが、ミッキーをロケットに乗せて打ち上げた大先生の
訛まるだしの口調で会話しているくだりには、なんだか幸せな気持ちにさせてもらいましたw
◆「美女ありき」(C・L・ムーア)
火事で体を失った舞姫が、サイボーグとして生まれ変わる話。
サイバネティクスがテーマであることから、当然「人間はどこまで機械か、
機械はどこまで人間か」という問題が提起されるわけですが、それ以上に、
希代の舞姫であったヒロインの人物像の掘り下げと、アイドルである彼女に
群がるメディアや観客との関係性といったものにスポットが当てられています。
彼女の精神的再生を、彼女のマネージャーである
男性の視点から描く、語りの技法も効果的です。
◆「昨日は月曜日だった」(シオドア・スタージョン)
昨日は月曜日だったはずなのに、目覚めると、
水曜日の朝になっていたという自動車工の話。
我々の現実はすべて芝居であり、舞台裏では小人たちが明日や明後日の
セットを作っていたというスタージョン一流の破格な奇想が展開されています。
主人公は「俳優くん」と呼ばれ、どうやらプロンプター(守護天使)の指示間違いで
月曜日の夜のセットから、未完成の水曜日の朝のセットに移動してしまったとのこと。
主人公はプロデューサーに会いに行き、元の場所に戻してもらおうとします。
ここでの「プロデューサー」というのは、きっと××のことなんでしょうね。
地球上の生物で、はじめて宇宙に出たねずみ、ミッキーの話。
中村融氏が〈現代のおどぎ話〉と評しているように、押し付けがましくない
寓話性があり、なおかつ、キャラクターすべてが愛らしい。
とくに、ミッキーや異星人たちが、ミッキーをロケットに乗せて打ち上げた大先生の
訛まるだしの口調で会話しているくだりには、なんだか幸せな気持ちにさせてもらいましたw
◆「美女ありき」(C・L・ムーア)
火事で体を失った舞姫が、サイボーグとして生まれ変わる話。
サイバネティクスがテーマであることから、当然「人間はどこまで機械か、
機械はどこまで人間か」という問題が提起されるわけですが、それ以上に、
希代の舞姫であったヒロインの人物像の掘り下げと、アイドルである彼女に
群がるメディアや観客との関係性といったものにスポットが当てられています。
彼女の精神的再生を、彼女のマネージャーである
男性の視点から描く、語りの技法も効果的です。
◆「昨日は月曜日だった」(シオドア・スタージョン)
昨日は月曜日だったはずなのに、目覚めると、
水曜日の朝になっていたという自動車工の話。
我々の現実はすべて芝居であり、舞台裏では小人たちが明日や明後日の
セットを作っていたというスタージョン一流の破格な奇想が展開されています。
主人公は「俳優くん」と呼ばれ、どうやらプロンプター(守護天使)の指示間違いで
月曜日の夜のセットから、未完成の水曜日の朝のセットに移動してしまったとのこと。
主人公はプロデューサーに会いに行き、元の場所に戻してもらおうとします。
ここでの「プロデューサー」というのは、きっと××のことなんでしょうね。
2009年8月11日に日本でレビュー済み
国内で編纂された、20世紀SFアンソロジー 第1巻
現代でも色あせないていない1940年代の名作を読むことができる。国内にほとんど紹介されていないチャールズ・C・ハーネスを知ったのは収穫。全編水準が高いと思うが、特に面白かったのはアーサー・C・クラーク「時の矢」、C・L・ムーア「美女ありき」。
■「時の矢」
地質学者チームが5千万年前の古生物の発掘作業をおこなっていた。近隣の施設では、過去を見る研究が進んでいる様子。ふたりの若い地質学者は、この研究に期待をよせていたが・・・
■「美女ありき」
かつて全世界を魅了した女優ディアドリアが、火災で死亡してから一年。医師のアマルツァは、彼女を蘇らせることに成功する。それは、生前の彼女を完璧に再現する金属のかたまりであった ・・・
その作家陣は以下のとおり。
フレドリック・ブラウン/アイザック・アシモフ/レイ・ブラッドベリ/ロバート・A・ハインライン/ウィリアム・テン/A・E・ヴァン・ヴォークト/エドモンド・ハミルトン/シオドア・スタージョン
現代でも色あせないていない1940年代の名作を読むことができる。国内にほとんど紹介されていないチャールズ・C・ハーネスを知ったのは収穫。全編水準が高いと思うが、特に面白かったのはアーサー・C・クラーク「時の矢」、C・L・ムーア「美女ありき」。
■「時の矢」
地質学者チームが5千万年前の古生物の発掘作業をおこなっていた。近隣の施設では、過去を見る研究が進んでいる様子。ふたりの若い地質学者は、この研究に期待をよせていたが・・・
■「美女ありき」
かつて全世界を魅了した女優ディアドリアが、火災で死亡してから一年。医師のアマルツァは、彼女を蘇らせることに成功する。それは、生前の彼女を完璧に再現する金属のかたまりであった ・・・
その作家陣は以下のとおり。
フレドリック・ブラウン/アイザック・アシモフ/レイ・ブラッドベリ/ロバート・A・ハインライン/ウィリアム・テン/A・E・ヴァン・ヴォークト/エドモンド・ハミルトン/シオドア・スタージョン