「接続された女」が収録されているというだけで、万人におすすめしたい。内容はというと一言で言えば「VTuberになったブサイクの栄光と破滅」。
そう、今の時代にこそ読んでほしい作品である。幕開け、あまりにもブサイク過ぎて人生に絶望した女性が自殺する。彼女は一命をとりとめ、とある書類にサインをした。そこから人間としての人生は終わり、仮想美人の人生が始まる。あっという間にイイネいっぱいもらって、フォロワーだらけになって、ステマで商品売りまくって。さらにはイケメンの恋人までできて、この世の春を謳歌する。だがやっぱり偽物は偽物で……と、破綻とその後まで含めて、これに並ぶ傑作はそうそうない。
しかもね、これ書かれたの1974年だからね!TwitterどころかスマホもInternetも存在しない、まだ個人用PCすらなかった時代に書かれたSFであり、人の本質を書いた作品。これだけの傑作収録作品が絶版というのはどういうわけか。SF作品なのに電書がないのは悲しい。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
20世紀SF 4 1970年代 (河出文庫 ン 2-4) 文庫 – 2001/5/1
ジェイムズ・ジュニア ティプトリー
(著),
アーシュラ・K. ル・グィン
(著),
中村 融
(編集),
山岸 真
(編集),
Jr. Tiptree,James
(原名),
Ursula K. Le Guin
(原名)
&
3
その他
接続された女,デス博士の島その他の物語,変革のとき 他
- 本の長さ490ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2001/5/1
- ISBN-104309462057
- ISBN-13978-4309462059
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2001/5/1)
- 発売日 : 2001/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 490ページ
- ISBN-10 : 4309462057
- ISBN-13 : 978-4309462059
- Amazon 売れ筋ランキング: - 629,145位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.9つ
5つのうち4.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
8グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年7月29日に日本でレビュー済み
きょうから寝るまえの読書は、『20世紀SF④1970年代 接続された女』の再読だ。これまた、4回目くらいの再読。
1作目は、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「接続された女」醜い女性がいて、絶世の美女と電子的に繋がれていた。いや、生きているのは醜い女で美女はその醜い女が生きている限り生きていた存在だった。美女に恋した青年がいて、醜い女と美女の接続を外科手術で切ろうとした。切れた。醜い女も美女も死んだ。翌年、美女はまた現われた。醜い女に代わる女性がまた現われたのだった。
2作目は、ジーン・ウルフの「デス博士の島その他の物語」主人公は子どもの男の子。作品は、男の子が読んでいる物語を挟みながら進行する。男の子の母親がたくさんの薬を飲んで病院に行かなくてはならない。男の子も施設に行かなくてはならない。現実は厳しい。物語のなかで読まれる本は、ウェルズの『ドクター・モロウの島』そっくり。ウェルズに対するオマージュらしい。
3作目は、ジョアンナ・ラスの「変革のとき」疫病で男性がいなくなった惑星で、女性同士で結婚し、子どもをつくっていた。そこへ地球人の男性がロケットで到着した。はてさて、さきはどうなるやら。
4作目は、アーシュラ・k・ル・グィンの「アカシア種子文書の著者をめぐる考ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」ペンギンにも身振り言語があるという話から植物や果ては地球にも言語があるという話。
5作目は、ジョン・ヴァーリイの「逆行の夏」木星に月からやってきたクローンの娘と主人公の男の子のちょっと青春ぽい物語。水銀洞で遊んでいる時に地震に遭った。助かるけれど。
6作目は、マイクル・ビショップの「情けを分かつ者たちの館」主人公は災害で、手術されてサイボーグになった者。地位は高い。異星人がいる惑星で、「情けを分かつ者」と接する。そして、自ら、「情けを分かつ者」になる。
7作目は、クリストファー・プリーストの「限りなき夏」未来から来た凍結者たちは、イギリスに出没し、カメラに似た装置を使って、ひとびとを時空間的に作品として撮っていた。主人公は恋人と手を結ぼうとしているところを撮られた。凍結者から遠い場所にいた主人公はさきに現実の時空間に戻った。彼女の凍結が解けるのを待っていた。彼女の凍結の瞬間に出合えた。
8作目は、バリントン・J・ベイリーの「洞察鏡奇譚」世界が岩石で満ちていて、そこに限られた空洞があって、世界には限界があると思っている二足歩行生物がいて、主人公はそうじゃない、ほかにも空洞があると思って、岩石のなかを進行する機械に乗って、それを確かめた。しかし、それを確かめる助けをした存在があり、虫と自らを呼ぶ者たちがいて、それらの虫は無限の真空の存在を否定する者たちであった。しかし、その虫のなかにも冒険家がいて、広大な岩石層を突き破って、真空のなかに出た。そこでひじょうに大きな真空を発見したのだった。
9作目は、R・A・ラファティの「空(スカイ)」空を売っている者がいた。空を買った者がいた。空を食べてハイになったりした。それらの者は時間の外にいたり、大地を蠅のような大きさにしたり、蠅のように小さなものを大地にしたりした。10億年が経った。さいごは女性一人を除いて3人の男たちはみな死んだ。生き残った女は老婆となり、ふたたび空を買い求めにきた。ラファティらしい思弁的な物語。意味はないようだ。
10作目は、フリッツ・ライバーの「あの飛行船をつかまえろ」歴史改変SFだった。第一次世界大戦がなく、第二次世界大戦もなかったという設定で、アメリカが舞台で、ヘリウム・ガスの飛行船がひとびとを運び、電気自動車が普及している世界だ。ただ主人公は、いくつかのパラレル・ワールドにいたようだ。そのなかのひとつに、主人公の名前がアドルフ・ヒットラーであったというのもあった。
さいごの11作目は、ジョージ・R・R・マーティンの「七たび戒めん、人を殺(あや)めるなかれと」地球人は惑星の先住民をそれが動物であると決めてかかって殺していった。小型のピラミッドをつくる動物だけれど。城壁に吊るされた先住民の子どもたち。しかし、物語のさいごには、吊るされていたのは地球人のほうだった。理由がはっきり書いていないので、よくわからない。繰り返し、さいごのところを読んだのだが、はっきりわからなかった。
1作目は、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「接続された女」醜い女性がいて、絶世の美女と電子的に繋がれていた。いや、生きているのは醜い女で美女はその醜い女が生きている限り生きていた存在だった。美女に恋した青年がいて、醜い女と美女の接続を外科手術で切ろうとした。切れた。醜い女も美女も死んだ。翌年、美女はまた現われた。醜い女に代わる女性がまた現われたのだった。
2作目は、ジーン・ウルフの「デス博士の島その他の物語」主人公は子どもの男の子。作品は、男の子が読んでいる物語を挟みながら進行する。男の子の母親がたくさんの薬を飲んで病院に行かなくてはならない。男の子も施設に行かなくてはならない。現実は厳しい。物語のなかで読まれる本は、ウェルズの『ドクター・モロウの島』そっくり。ウェルズに対するオマージュらしい。
3作目は、ジョアンナ・ラスの「変革のとき」疫病で男性がいなくなった惑星で、女性同士で結婚し、子どもをつくっていた。そこへ地球人の男性がロケットで到着した。はてさて、さきはどうなるやら。
4作目は、アーシュラ・k・ル・グィンの「アカシア種子文書の著者をめぐる考ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」ペンギンにも身振り言語があるという話から植物や果ては地球にも言語があるという話。
5作目は、ジョン・ヴァーリイの「逆行の夏」木星に月からやってきたクローンの娘と主人公の男の子のちょっと青春ぽい物語。水銀洞で遊んでいる時に地震に遭った。助かるけれど。
6作目は、マイクル・ビショップの「情けを分かつ者たちの館」主人公は災害で、手術されてサイボーグになった者。地位は高い。異星人がいる惑星で、「情けを分かつ者」と接する。そして、自ら、「情けを分かつ者」になる。
7作目は、クリストファー・プリーストの「限りなき夏」未来から来た凍結者たちは、イギリスに出没し、カメラに似た装置を使って、ひとびとを時空間的に作品として撮っていた。主人公は恋人と手を結ぼうとしているところを撮られた。凍結者から遠い場所にいた主人公はさきに現実の時空間に戻った。彼女の凍結が解けるのを待っていた。彼女の凍結の瞬間に出合えた。
8作目は、バリントン・J・ベイリーの「洞察鏡奇譚」世界が岩石で満ちていて、そこに限られた空洞があって、世界には限界があると思っている二足歩行生物がいて、主人公はそうじゃない、ほかにも空洞があると思って、岩石のなかを進行する機械に乗って、それを確かめた。しかし、それを確かめる助けをした存在があり、虫と自らを呼ぶ者たちがいて、それらの虫は無限の真空の存在を否定する者たちであった。しかし、その虫のなかにも冒険家がいて、広大な岩石層を突き破って、真空のなかに出た。そこでひじょうに大きな真空を発見したのだった。
9作目は、R・A・ラファティの「空(スカイ)」空を売っている者がいた。空を買った者がいた。空を食べてハイになったりした。それらの者は時間の外にいたり、大地を蠅のような大きさにしたり、蠅のように小さなものを大地にしたりした。10億年が経った。さいごは女性一人を除いて3人の男たちはみな死んだ。生き残った女は老婆となり、ふたたび空を買い求めにきた。ラファティらしい思弁的な物語。意味はないようだ。
10作目は、フリッツ・ライバーの「あの飛行船をつかまえろ」歴史改変SFだった。第一次世界大戦がなく、第二次世界大戦もなかったという設定で、アメリカが舞台で、ヘリウム・ガスの飛行船がひとびとを運び、電気自動車が普及している世界だ。ただ主人公は、いくつかのパラレル・ワールドにいたようだ。そのなかのひとつに、主人公の名前がアドルフ・ヒットラーであったというのもあった。
さいごの11作目は、ジョージ・R・R・マーティンの「七たび戒めん、人を殺(あや)めるなかれと」地球人は惑星の先住民をそれが動物であると決めてかかって殺していった。小型のピラミッドをつくる動物だけれど。城壁に吊るされた先住民の子どもたち。しかし、物語のさいごには、吊るされていたのは地球人のほうだった。理由がはっきり書いていないので、よくわからない。繰り返し、さいごのところを読んだのだが、はっきりわからなかった。
2010年10月30日に日本でレビュー済み
私が面白かったのは、次の二作。
●「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」(アーシュラ・K.ル・グィン)
正直、読む前はまったく期待していなかったんだけど、読み進めるうちに段々と口があんぐり…、ぐらいに面白かった。
ル・グィンさんってこんなのも書くなんて知らなかった。
肩に力が入ってない感じで、書いてるときもきっと楽しかったんじゃないかなぁ。
訳は本書のための新訳だそうですが、これまたすばらしい日本語です。
●洞察鏡奇譚(バリントン・J.ベイリー)
これは期待どおりの傑作!
いきなり訳のわからない世界に放り込まれ(これがSF好きには快感なんですが)、これまた話が進むにつれて段々と口があんぐり。
これだけ壮大な話の最後を締めくくる、叔父から甥への電報の後半の、現実的な(?)話には思わず噴き出しちゃいました。
ところで、「デス博士の島その他の物語」。
編者の解説によると"傑作"…らしいんですが、これってそもそもSFじゃないんじゃ…。
●「アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋」(アーシュラ・K.ル・グィン)
正直、読む前はまったく期待していなかったんだけど、読み進めるうちに段々と口があんぐり…、ぐらいに面白かった。
ル・グィンさんってこんなのも書くなんて知らなかった。
肩に力が入ってない感じで、書いてるときもきっと楽しかったんじゃないかなぁ。
訳は本書のための新訳だそうですが、これまたすばらしい日本語です。
●洞察鏡奇譚(バリントン・J.ベイリー)
これは期待どおりの傑作!
いきなり訳のわからない世界に放り込まれ(これがSF好きには快感なんですが)、これまた話が進むにつれて段々と口があんぐり。
これだけ壮大な話の最後を締めくくる、叔父から甥への電報の後半の、現実的な(?)話には思わず噴き出しちゃいました。
ところで、「デス博士の島その他の物語」。
編者の解説によると"傑作"…らしいんですが、これってそもそもSFじゃないんじゃ…。
2017年6月13日に日本でレビュー済み
アンソロジーシリーズ「20世紀SF」の第4巻。個人的には4巻まで読んできて、ようやく自分に合う年代に出会えたという感じだ。時代が比較的新しい(それでも40年くらい前)ので、現代の思考に近いからかもしれない。面白かったのは「接続された女」「デス博士の島その他の物語」「逆行の夏」といったところ。
2007年7月14日に日本でレビュー済み
収録作品はどれも総じてレベルが高く、短編好きならぜひ。個人的には叙情的な話が好きなので、ジーン・ウルフ、ヴァーリイ、プリーストあたりが特にお気に入り。それと歴史改変もの、近現代史も好きなのでライバーも。短編の場合は複雑な世界設定のものより、ある程度世界観がわかりやすくシンプルで、ストーリーの構成がしっかりしているもののほうが印象に残る。そういった意味では上に挙げた話が読みやすさでもお勧め。でもビショップやマーティン、ティプトリーJrの作も興味をそそられる設定で、これならもっと長編で読みたかった。コアなSFファンでなくても楽しめると思う。
2010年5月22日に日本でレビュー済み
クラークの『白鹿亭奇談』が反映されて
ないので、こんだハヤカワの方じゃなく
こっちに書く。
・・
FREEのレビューで書いた『せつぢょ』・・『接続された
女子』・・が収録されてるのがこの短編集。
ジュニア・テプトリってゆー御人は、
実は「ばーさん」だったんだな。
で、彼女死ぬ時もこんな風だったんだ。
一般論でゆーと
「女って『無駄に』そして『無意味に』長生きしすぎる」
から「お一人様の老後」とか問題になったりしたりなんか
したりシュるるるるるー。
この件で文句あるひとはジュニア・テプトリの「死に様」を
考えて見る宜し。川端ヤスナリなんかよか、もっとずっと
フツーだしー、でも「お一人様の老後」とかゆってる
「ばーさん連中」は逆に羨ましがったりなんかするかもしれないしー。
「韓流」の次は「こゆ死に様」がツレンデードラマになったり
するかもしれないしー。いや、しちょーりつ取れれば別に
なんでもいいしー。
ないので、こんだハヤカワの方じゃなく
こっちに書く。
・・
FREEのレビューで書いた『せつぢょ』・・『接続された
女子』・・が収録されてるのがこの短編集。
ジュニア・テプトリってゆー御人は、
実は「ばーさん」だったんだな。
で、彼女死ぬ時もこんな風だったんだ。
一般論でゆーと
「女って『無駄に』そして『無意味に』長生きしすぎる」
から「お一人様の老後」とか問題になったりしたりなんか
したりシュるるるるるー。
この件で文句あるひとはジュニア・テプトリの「死に様」を
考えて見る宜し。川端ヤスナリなんかよか、もっとずっと
フツーだしー、でも「お一人様の老後」とかゆってる
「ばーさん連中」は逆に羨ましがったりなんかするかもしれないしー。
「韓流」の次は「こゆ死に様」がツレンデードラマになったり
するかもしれないしー。いや、しちょーりつ取れれば別に
なんでもいいしー。