本を読むのは早い方なのですが(これ位の厚さなら、普通1日で読み切ってしまう)
この本は、他の方のレビューにもあった通り日本語訳が難解で、翻意を考え考え読む為
やたら時間が掛ります。
よくよく訳者の経歴を見たら、なんとこの方は116年前に生まれた方でした。
つまり明治時代の方です。
現代は、例えば歌詞や映画の翻訳、・小説などでも日本人に読ませる事を考えて、
日本語で読んで違和感がない事を第1に考え、意訳しますが、この時代の方は直訳を
するのでしょう。多分・・・
しかもノーベル文学賞を受賞したチャーチルの文章です。
きっと一言一句違えず完璧に訳そうと考えた結果がコレでしょう。
だから、今なら省く主語、それ、その、この、あれ等がふんだんに入り、その為、日本語として
読むと??の訳が分からない文章になってしまうのだと思われます。
更に、長文を長文のまま日本語にすれば、これはもうお手上げです。
日本語の文章でも「あまり、、、(句読点、句読点、句読点、)で文章をダラダラ長くしない様に!」と
言われますから。
その上、言葉遣いが今とは随分違う事も原因かと・・・
言葉は時代と共に変化しますので、この時代に正しかった言葉遣いも今だと?な事も多々あります。
日本的状況に模した「並び大名」「年貢」ぐらいは分かりますけど、やはり時代掛かっていますね。
この訳者は毎日新聞の記者だった方なので、きっと日本語には非常に精通していたハズです。
ただ、もう令和ですので、現代の人間に違和感なく読まそうと思うなら、他の方のレビューにもあった
通り、訳を改訂して改訂版を出すべきだと思います。
全文を訳し直す必要はないでしょうが手直しは必要かと・・・
この歴史の証言は、もっと広く読み繋げて欲しいので是非。
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第二次世界大戦 1 (河出文庫 チ 3-1) ペーパーバック – AC-3, 2010/8/3
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購入オプションとあわせ買い
強力な統率力と強靭な抵抗精神でイギリス国民を指導し、第二次世界大戦を勝利に導き、戦時政治家としては屈指の能力を発揮したチャーチル。抜群の記憶力と鮮やかな筆致で、本書はノーベル文学賞を受賞。
- 本の長さ373ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2010/8/3
- 寸法10.5 x 1.4 x 14.9 cm
- ISBN-104309462138
- ISBN-13978-4309462134
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社; 新装版 (2010/8/3)
- 発売日 : 2010/8/3
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 373ページ
- ISBN-10 : 4309462138
- ISBN-13 : 978-4309462134
- 寸法 : 10.5 x 1.4 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 142,824位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前、文庫本を持っていたのですが、紛失してしまい、kindleを購入したのをきっかけに、kindle版を購入してみましたが、文庫本とは全く雰囲気が違いますので、かなり面白く読めます。文庫本ではかなり読み飛ばしも多かったのですがこれは注意深く読むようになりました。今後全巻、揃えてもいいかなと考えています。
2018年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チャーチル(1874-1965)
(Sir Winston Churchill)は
第二次世界大戦中、英国で
チェンバレン(1869-1940)
のあとを継いで
挙国一致内閣で首相となり
兼任で国防相を務めました。
戦後の1953年
前評判の高かった
ヘミングウェイ(1899-1961)を
さしおいて
ノーベル文学賞を受賞しました。
(ヘミングウェイは翌年受賞)
受賞理由は
「歴史的・伝記的な文章で見せた卓越した描写と
高揚した人間の価値を擁護する卓越した弁論術」
です。具体的な受賞作は
『第二次世界大戦』です。
実は
『第二次世界大戦』は一種類ではなく
少なくとも3種類のヴァージョンがあります。
(このほか America ヴァージョンなど
さらに細かいヴァージョンがあります)
メインの3つは次の通りです。
[1]もともとの6巻ヴァージョン
(原著1948-1953)
[2]ペーパーバックの12巻ヴァージョン
[3]6巻ヴァージョンを4巻(4部)に要約し
あらたにエピローグをつけたものを
1冊にまとめたヴァージョン
(原著 1959)
このうちノーベル賞を受賞したのは
[1]です。
なぜなら受賞以前に出たのが[1]だからです。
[1]の出版直後に受賞した
と言ってもよろしいでしょう。
[3]が出たのはノーベル賞受賞の6年後です。
[3]は[1]の簡略版ですから
全く関係ないわけではありませんが
ノーベル賞は死んだ人にさかのぼって
与えることはない
生きている人にしか与えないという
ルールがあるように
年代については厳密です。
いずれにせよ出版されていない本に
対してノーべル賞が与えられることは
ありません。
さて本書は
上掲の[3]の翻訳です。
つまりノーベル賞受賞後に出版された
4部から成る簡略版の一冊本です。
しかるに本書の
「訳者あとがき」においては
「チャーチルは本書を最高峰とする
文筆活動によって、
一九五三年ノーベル文学賞を受賞」
(p.369)
と表現されており
事情をよく知らない人が読むと
本書でノーベル賞を受賞したかのような
錯覚を起こす可能性があります。
「訳者あとがき」を読んでいくと
「全六巻はあまりにもぼうだ大であり、
チャーチル自身が右大著から
重要部分を全部残して諸国民のために
改めて編集し直し(中略)
大冊一巻にまとめたのが本書である」
(pp.369-370)
と書いてはいるのですが
必要以上に
オリジナルな6巻本と
4部から成る簡略版一冊本である本書と
そんなに違いはないんだと
強調するような書き方です。
実は最初私は
本書を含む文庫本4冊が
[1]の翻訳だと思って
Amazonで購入し
いろいろ文献と照らし合わせて
読んでいるうちに
本書は[3]の要約でしかない
ことに気がつきました。
訳者も出版社も
その点について明示していないので
購入して実際にページを開いてみないと
実は[3]の訳であることが
分からない仕組みになっています。
そういう意味で
読者に対し不親切・不誠実な
翻訳だと思います。
では[1]の翻訳はないのか?
と思われるでしょうが
『第二次大戦回顧録』
という表題で
毎日新聞社から24分冊で
出版されたことがあります。
1949年5月から1955年10月にかけて
出版されました。
このレヴューを書いている現在
絶版の模様です。
翻訳にあたったのは
毎日新聞翻訳委員会であり
その中の一人が
本書の訳者である
佐藤亮一(1907-1994)です。
佐藤亮一は慶大卒
時事新報社を経て毎日新聞に入り
戦争中は従軍記者をしていましたが
中国の捕虜となり
北京の捕虜収容所に収容されました。
ノンフィクションを中心に
精力的に飜訳活動されました。
リンドバーグ『翼よ、あれがパリの灯だ』
(恒文社 1991)は
私も拝読いたしました。
僭越ではございますが本書では
①日本語のこなれがもうひとつ
②英文を翻訳ソフトにかけたような感じ
③知識・常識・教養に欠ける点がある
‥ような印象があります。
例えば
本書の続刊である第2巻において
章題に
「イギリスの戦い」
と訳したものがあります。
"English War" って何だろう?
と感じになる方も少なくないでしょう。
内容を読みますとこれは
"Battle of Britain"
のことと思われます。
それなら日本語でも
「バトル・オブ・ブリテン」
と呼ぶのが一般的です。
単に英国が戦った戦争ではなく
独空軍ルフトバッフェと
英空軍ロイヤルエアフォースの
空軍と空軍の激突です。
結果は英国が勝ちました。
やはり第2巻ですが
エルヴィン・ロンメル(1891-1944)が
第一次世界大戦でもらった勲章のうち
鉄十字章でないほうを
「殊勲賞の最高の勲章」
と訳しておられますが
意味不明な訳です。
ロンメルがもらったのは
"Pour le Merite"です。
「プール・ル・メリット勲章」
と呼ぶのが一般的です。
これはフランス語です。
制定したのはプロイセン
(ドイツの前身の一つ)の
フリードリヒ大王(1712-1786)
です。その当時
プロイセンはまだ発展途上国で
各国宮廷では仏語が共通語でした。
だからドイツ人なのに
フランス語の勲章を制定しました。
ロンメルがもらったのは
その後年のモデルですが
独特の水色の十字に
"Pour le Merite"と
確かに書いてあります。
以上は些細な例ですが
全般において
あまり読みやすい翻訳では
ないような気がいたします。
出版社には装丁だけを
新しくするのではなく
訳者をかえて新版を出して
いただけると幸甚に存じます。
比較的最近読みました
英語からの翻訳本では
アーチー・ブラウン
『ゴルバチョフ・ファクター』
(藤原書店 2008)
の訳文がきわめて流麗な日本語で
たいへん読みやすかったのを記憶しております。
翻訳も時代とともに
改変していくのが望ましいと思います。
同時に
専門用語(歴史・軍事)については
十分な校閲をなさっていただけると
誠に幸いに存じます。
(Sir Winston Churchill)は
第二次世界大戦中、英国で
チェンバレン(1869-1940)
のあとを継いで
挙国一致内閣で首相となり
兼任で国防相を務めました。
戦後の1953年
前評判の高かった
ヘミングウェイ(1899-1961)を
さしおいて
ノーベル文学賞を受賞しました。
(ヘミングウェイは翌年受賞)
受賞理由は
「歴史的・伝記的な文章で見せた卓越した描写と
高揚した人間の価値を擁護する卓越した弁論術」
です。具体的な受賞作は
『第二次世界大戦』です。
実は
『第二次世界大戦』は一種類ではなく
少なくとも3種類のヴァージョンがあります。
(このほか America ヴァージョンなど
さらに細かいヴァージョンがあります)
メインの3つは次の通りです。
[1]もともとの6巻ヴァージョン
(原著1948-1953)
[2]ペーパーバックの12巻ヴァージョン
[3]6巻ヴァージョンを4巻(4部)に要約し
あらたにエピローグをつけたものを
1冊にまとめたヴァージョン
(原著 1959)
このうちノーベル賞を受賞したのは
[1]です。
なぜなら受賞以前に出たのが[1]だからです。
[1]の出版直後に受賞した
と言ってもよろしいでしょう。
[3]が出たのはノーベル賞受賞の6年後です。
[3]は[1]の簡略版ですから
全く関係ないわけではありませんが
ノーベル賞は死んだ人にさかのぼって
与えることはない
生きている人にしか与えないという
ルールがあるように
年代については厳密です。
いずれにせよ出版されていない本に
対してノーべル賞が与えられることは
ありません。
さて本書は
上掲の[3]の翻訳です。
つまりノーベル賞受賞後に出版された
4部から成る簡略版の一冊本です。
しかるに本書の
「訳者あとがき」においては
「チャーチルは本書を最高峰とする
文筆活動によって、
一九五三年ノーベル文学賞を受賞」
(p.369)
と表現されており
事情をよく知らない人が読むと
本書でノーベル賞を受賞したかのような
錯覚を起こす可能性があります。
「訳者あとがき」を読んでいくと
「全六巻はあまりにもぼうだ大であり、
チャーチル自身が右大著から
重要部分を全部残して諸国民のために
改めて編集し直し(中略)
大冊一巻にまとめたのが本書である」
(pp.369-370)
と書いてはいるのですが
必要以上に
オリジナルな6巻本と
4部から成る簡略版一冊本である本書と
そんなに違いはないんだと
強調するような書き方です。
実は最初私は
本書を含む文庫本4冊が
[1]の翻訳だと思って
Amazonで購入し
いろいろ文献と照らし合わせて
読んでいるうちに
本書は[3]の要約でしかない
ことに気がつきました。
訳者も出版社も
その点について明示していないので
購入して実際にページを開いてみないと
実は[3]の訳であることが
分からない仕組みになっています。
そういう意味で
読者に対し不親切・不誠実な
翻訳だと思います。
では[1]の翻訳はないのか?
と思われるでしょうが
『第二次大戦回顧録』
という表題で
毎日新聞社から24分冊で
出版されたことがあります。
1949年5月から1955年10月にかけて
出版されました。
このレヴューを書いている現在
絶版の模様です。
翻訳にあたったのは
毎日新聞翻訳委員会であり
その中の一人が
本書の訳者である
佐藤亮一(1907-1994)です。
佐藤亮一は慶大卒
時事新報社を経て毎日新聞に入り
戦争中は従軍記者をしていましたが
中国の捕虜となり
北京の捕虜収容所に収容されました。
ノンフィクションを中心に
精力的に飜訳活動されました。
リンドバーグ『翼よ、あれがパリの灯だ』
(恒文社 1991)は
私も拝読いたしました。
僭越ではございますが本書では
①日本語のこなれがもうひとつ
②英文を翻訳ソフトにかけたような感じ
③知識・常識・教養に欠ける点がある
‥ような印象があります。
例えば
本書の続刊である第2巻において
章題に
「イギリスの戦い」
と訳したものがあります。
"English War" って何だろう?
と感じになる方も少なくないでしょう。
内容を読みますとこれは
"Battle of Britain"
のことと思われます。
それなら日本語でも
「バトル・オブ・ブリテン」
と呼ぶのが一般的です。
単に英国が戦った戦争ではなく
独空軍ルフトバッフェと
英空軍ロイヤルエアフォースの
空軍と空軍の激突です。
結果は英国が勝ちました。
やはり第2巻ですが
エルヴィン・ロンメル(1891-1944)が
第一次世界大戦でもらった勲章のうち
鉄十字章でないほうを
「殊勲賞の最高の勲章」
と訳しておられますが
意味不明な訳です。
ロンメルがもらったのは
"Pour le Merite"です。
「プール・ル・メリット勲章」
と呼ぶのが一般的です。
これはフランス語です。
制定したのはプロイセン
(ドイツの前身の一つ)の
フリードリヒ大王(1712-1786)
です。その当時
プロイセンはまだ発展途上国で
各国宮廷では仏語が共通語でした。
だからドイツ人なのに
フランス語の勲章を制定しました。
ロンメルがもらったのは
その後年のモデルですが
独特の水色の十字に
"Pour le Merite"と
確かに書いてあります。
以上は些細な例ですが
全般において
あまり読みやすい翻訳では
ないような気がいたします。
出版社には装丁だけを
新しくするのではなく
訳者をかえて新版を出して
いただけると幸甚に存じます。
比較的最近読みました
英語からの翻訳本では
アーチー・ブラウン
『ゴルバチョフ・ファクター』
(藤原書店 2008)
の訳文がきわめて流麗な日本語で
たいへん読みやすかったのを記憶しております。
翻訳も時代とともに
改変していくのが望ましいと思います。
同時に
専門用語(歴史・軍事)については
十分な校閲をなさっていただけると
誠に幸いに存じます。
2023年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チャーチルの著作は口述筆記が基本ですので「聞くように読む」という読み方が必要だと思います。読んでいて抽象概念が出てきても(読み飛ばすことはできないのですが)あまり深くこだわる必要はないと思います。とにかく大著です。ただ「聞くように」読めば以外にスラスラ読めます。二十世紀にはこんな人物がいたんだと驚かされます。
2010年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
チャーチルが世に自らの歴史的な正しさを示すべく記述しているという前提で読んだとしても、というかそういう前提だからこそこのような政治家(本書を独力で著しうるということを含め)が存在しえた英国の幸せを思わずに居られない。各巻読みどころだらけだが、第1巻では対戦前夜が語られる。
チェンバレンの宥和政策が陥る戦略上の失策(そして選挙主義)と、しかし、世論がそのときどうであったのか(戦争回避を世論は大歓迎している、そしてフランスの無防備)、過去ナポレオンに攻められた経験を持つ英国民ですらかかる選択しかなしえなかった歴史上の事実から、我が国もまた致し方なしと思うべきなのか・・・等、英国と我が国とを時空を超えて対比せざるをえない。戦争を語っているが、戦争前夜、戦争中そして戦後に向けての英国政体に関する、議会政治家であるチャーチルを通してみた民主政治の極めて示唆に富むテキストである。また、議会制民主主義国家においても、最後の一人まで戦う決意を政治家は言うべきときがあり、だからこそ今、欧州に自由が存在していることをよく噛締めるべきである。
いずれの立場に立つにせよ、政治家、または政治を語る者は、本書を読了するまでは外交、安全保障について語るをことを禁ずるべきと感じざるを得ない。
第二次世界大戦前後の欧州の事情を簡明に知るには、岩波に「第二次世界大戦前夜のヨーロッパ」」、「第二次世界大戦下のヨーロッパ」という笹本駿二氏の新書がある。古書で廉価で手に入るのであわせて読まれると理解が早い。こちらはかなり簡便に当時の事情を知ることが出来る。
なお、他の方も述べているように和訳は惜しまれる(だから星4つ)。誰か、欧州外交史の専門家か軍事史家が再訳(出来ればしっかりした訳注付で)をしてほしいものである。労なく原著で読める人がうらやましい書籍である。
チェンバレンの宥和政策が陥る戦略上の失策(そして選挙主義)と、しかし、世論がそのときどうであったのか(戦争回避を世論は大歓迎している、そしてフランスの無防備)、過去ナポレオンに攻められた経験を持つ英国民ですらかかる選択しかなしえなかった歴史上の事実から、我が国もまた致し方なしと思うべきなのか・・・等、英国と我が国とを時空を超えて対比せざるをえない。戦争を語っているが、戦争前夜、戦争中そして戦後に向けての英国政体に関する、議会政治家であるチャーチルを通してみた民主政治の極めて示唆に富むテキストである。また、議会制民主主義国家においても、最後の一人まで戦う決意を政治家は言うべきときがあり、だからこそ今、欧州に自由が存在していることをよく噛締めるべきである。
いずれの立場に立つにせよ、政治家、または政治を語る者は、本書を読了するまでは外交、安全保障について語るをことを禁ずるべきと感じざるを得ない。
第二次世界大戦前後の欧州の事情を簡明に知るには、岩波に「第二次世界大戦前夜のヨーロッパ」」、「第二次世界大戦下のヨーロッパ」という笹本駿二氏の新書がある。古書で廉価で手に入るのであわせて読まれると理解が早い。こちらはかなり簡便に当時の事情を知ることが出来る。
なお、他の方も述べているように和訳は惜しまれる(だから星4つ)。誰か、欧州外交史の専門家か軍事史家が再訳(出来ればしっかりした訳注付で)をしてほしいものである。労なく原著で読める人がうらやましい書籍である。
2020年8月16日に日本でレビュー済み
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現代史という分野の確かな資料として良書は出版され続けていく、読まれ続けられることを期待します。
2016年10月10日に日本でレビュー済み
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71歳の老人には読みづらく、購入した事を後悔している。
読みたい方は電子書籍で読んで下さい
読みたい方は電子書籍で読んで下さい
2020年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず内容は文句なしに面白いです。流石はチャーチルの書いた回顧録だと思いました。いろいろな新しい発見があります。
ですが、それだけに訳が悲惨。散々言われてますが悲惨極まって読むのを挫折しそうになるレベルです。
たぶん今の自動翻訳に原文を突っ込んだ方がまだマトモな訳出になる。そのレベルだと思います。どこが悪いとかじゃなくて日本語として破綻した翻訳が平然と載ってます。
難しいとは思いますが、訳を改訂したものが出ないかなと思いますし、その価値がある本のはずです。
ですが、それだけに訳が悲惨。散々言われてますが悲惨極まって読むのを挫折しそうになるレベルです。
たぶん今の自動翻訳に原文を突っ込んだ方がまだマトモな訳出になる。そのレベルだと思います。どこが悪いとかじゃなくて日本語として破綻した翻訳が平然と載ってます。
難しいとは思いますが、訳を改訂したものが出ないかなと思いますし、その価値がある本のはずです。