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シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック (河出文庫 テ 3-1) 文庫 – 2003/2/5
マイケル・ディブディン
(著),
日暮 雅通
(翻訳)
- 本の長さ341ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2003/2/5
- ISBN-104309462413
- ISBN-13978-4309462417
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2003/2/5)
- 発売日 : 2003/2/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 341ページ
- ISBN-10 : 4309462413
- ISBN-13 : 978-4309462417
- Amazon 売れ筋ランキング: - 734,717位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結末はネタバレになりますので書きませんが読み進むとこういう展開があったかと驚かされます。やや読みにくい翻訳ですけどもシャーロックホームズと切り裂きジャックファンにはぜひご一読お勧めします。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
切り裂きジャックとシャーロックホームズが好きなので購入しました。
ネットのレビューで酷評を受けていたのであまり期待せず読んだのですが、本編の引用やちょっとした小ネタがありすごく楽しめました。
犯人が背表紙のあらすじや、序章の段階でなんとなくわかってしまうのがちょっと残念かなと思いましたが後半の緊迫感やテンポのいい場面展開のおかげで気にならなかったし、最後の締め括りもすごくスッキリまとめられていたと思います。
ホームズVSジャックものの中でも良作だと思います、偏見を持たず、一度は見ていただきたい作品です。
ネットのレビューで酷評を受けていたのであまり期待せず読んだのですが、本編の引用やちょっとした小ネタがありすごく楽しめました。
犯人が背表紙のあらすじや、序章の段階でなんとなくわかってしまうのがちょっと残念かなと思いましたが後半の緊迫感やテンポのいい場面展開のおかげで気にならなかったし、最後の締め括りもすごくスッキリまとめられていたと思います。
ホームズVSジャックものの中でも良作だと思います、偏見を持たず、一度は見ていただきたい作品です。
2013年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ホームズは何者なのか、と疑問を抱くワトソン。わかっているはずなのだが、時々わからなくなる我が友の思考や行動。
いつも彼は、どこに消えているのだろうか。きっと自分には想像もつかない推論に基づいて、ロンドンを捜査しているのだろう。そうして、いつものように私の目の前に現れ、見事な論理で犯人を特定するのだろう。
この事件だってきっとそうにちがいない。でも・・・しかし・・・。
いつも彼は、どこに消えているのだろうか。きっと自分には想像もつかない推論に基づいて、ロンドンを捜査しているのだろう。そうして、いつものように私の目の前に現れ、見事な論理で犯人を特定するのだろう。
この事件だってきっとそうにちがいない。でも・・・しかし・・・。
2006年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『血と影』、『陰謀と死』などアウレーリオ・ゼン警視シリーズで知られるマイケル・ディブディンの処女作。
原題はThe Last Sherlock Holmes Story。1978年。
ホームズと切り裂きジャックの対決を描いた異色作。パスティーシュというか、パラレル・ワールドものというか。ジャックの正体も意外だし、なかなか良く出来ている。
聖典にまつわるディテールや謎もうまく使われていて、雰囲気も巧み。ドイルの筆致とはだいぶ異なるが、違和感はない。
最後は強引に「なるほど」とうなづかされてしまう。
原題はThe Last Sherlock Holmes Story。1978年。
ホームズと切り裂きジャックの対決を描いた異色作。パスティーシュというか、パラレル・ワールドものというか。ジャックの正体も意外だし、なかなか良く出来ている。
聖典にまつわるディテールや謎もうまく使われていて、雰囲気も巧み。ドイルの筆致とはだいぶ異なるが、違和感はない。
最後は強引に「なるほど」とうなづかされてしまう。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
切り裂きジャックが絡んでいることもあり、過激で逸脱的で後味も悪いが、それでもぜひ多くの人に読んで欲しいと思う小説。特に闇のシャーロッキアンは必読。
本作品の良いところ
①サイコサスペンスとしての手に汗握る緊張感……緊張感といっても、展開そのものは序盤から読めるといえば読めるのだが、読めたからといって退屈になったりしないのが、この作品のすごいところだと思う。語り手ワトソンの心境をひりひりするほど鮮やかに描いている
②物語としての美しさ……終盤の展開の巧みさは芸術的とすら感じる。自分は圧倒された。また、ホームズとワトソンの関係性がとても美しい(と個人的には思った)のだが、その美しさと、物語全体に漂う不条理感や痛切さや陰惨さとが重なって、何とも苦々しい後味が作り出されているように思う
③パスティーシュとしての完成度……正典との文体の違いや切り裂きジャックとホームズの関係などに関して、しっかり説明がつけられている。設定や時系列なども緻密に作られているように見える(厳密に検証したわけではないが)。完成度が高いゆえに、ひょっとして本当にこれが真相なのでは?と一瞬でも思わされるくらいに説得力がある。正典へのさりげないオマージュと思われるネタも多い
物理的にも精神的にもグロテスクさが際立つ作品だが、単にグロテスクなだけに終わっていない、グロテスクだからこその深みが感じられる名作だと思う。
本作品の良いところ
①サイコサスペンスとしての手に汗握る緊張感……緊張感といっても、展開そのものは序盤から読めるといえば読めるのだが、読めたからといって退屈になったりしないのが、この作品のすごいところだと思う。語り手ワトソンの心境をひりひりするほど鮮やかに描いている
②物語としての美しさ……終盤の展開の巧みさは芸術的とすら感じる。自分は圧倒された。また、ホームズとワトソンの関係性がとても美しい(と個人的には思った)のだが、その美しさと、物語全体に漂う不条理感や痛切さや陰惨さとが重なって、何とも苦々しい後味が作り出されているように思う
③パスティーシュとしての完成度……正典との文体の違いや切り裂きジャックとホームズの関係などに関して、しっかり説明がつけられている。設定や時系列なども緻密に作られているように見える(厳密に検証したわけではないが)。完成度が高いゆえに、ひょっとして本当にこれが真相なのでは?と一瞬でも思わされるくらいに説得力がある。正典へのさりげないオマージュと思われるネタも多い
物理的にも精神的にもグロテスクさが際立つ作品だが、単にグロテスクなだけに終わっていない、グロテスクだからこその深みが感じられる名作だと思う。
2013年5月27日に日本でレビュー済み
シャーロック・ホームズ対切り裂きジャックなんてというと、
未解決事件へのホームズ的アプローチか!? と期待してしまう。
しかし本書は、ベースを“現実”には置かず、
逆にホームズの世界に切り裂きジャックを引き込んでいる。
いわば、切り裂きジャックを“虚構”にしている。
これ以上書くと、突っ込んだネタバレになってしまうので、
ぜひお読みいただきたい…と言いたいところだが、
まあ読まなくてもいいような気がします。
未解決事件へのホームズ的アプローチか!? と期待してしまう。
しかし本書は、ベースを“現実”には置かず、
逆にホームズの世界に切り裂きジャックを引き込んでいる。
いわば、切り裂きジャックを“虚構”にしている。
これ以上書くと、突っ込んだネタバレになってしまうので、
ぜひお読みいただきたい…と言いたいところだが、
まあ読まなくてもいいような気がします。
2022年11月26日に日本でレビュー済み
そのまんまタイトルのごとく、現実の切り裂きジャック事件の謎をシャーロック・ホームズが推理する歴史ミステリー小説かと思って読んでみたら、そんなことはぜんぜんなかった! 出版当時は物議を醸したという、パロディの枠で論じるにはヘビーでダークな贋作ホームズ小説であります。
確かに切り裂きジャック事件の捜査にホームズが関わりますが、これは虚構と現実を混在させるための仕掛けという程度の扱いでして、本書を読んでも切り裂きジャック事件の詳しい知識を得られるということはおそらくございません。切り裂きジャックが目当ての読者にとっては消化不良なのでは。メインはむしろ「最後の事件」の読み替えによる「意外な真相」。展開そのものは早い時点で察しがつくのですが、ホームズかワトソンか、どちらが妄想に憑かれたとも分からなくなる終盤の展開がまことに秀逸であります。
本書を読んで連想したのが、高田崇史先生の『QED/ベイカー街の問題』。
『QED』では切り裂きジャックの話題こそ出ないものの、「最後の事件」の真相はほとんどそのまんま。原書の出版はこちらの方が二十年以上も早くて、どうやら本書が元ネタだったようであります。
シャーロック・ホームズの真相をテーマにしながら、本書は謎解きミステリの要素が案外に希薄でして、どちらかといえばサイコサスペンス寄り。同様の真相ながら「QED」との印象の違いは、後世の人間に推理させるか、当事者の実体験として描くかの違いでしょうか。
確かに切り裂きジャック事件の捜査にホームズが関わりますが、これは虚構と現実を混在させるための仕掛けという程度の扱いでして、本書を読んでも切り裂きジャック事件の詳しい知識を得られるということはおそらくございません。切り裂きジャックが目当ての読者にとっては消化不良なのでは。メインはむしろ「最後の事件」の読み替えによる「意外な真相」。展開そのものは早い時点で察しがつくのですが、ホームズかワトソンか、どちらが妄想に憑かれたとも分からなくなる終盤の展開がまことに秀逸であります。
本書を読んで連想したのが、高田崇史先生の『QED/ベイカー街の問題』。
『QED』では切り裂きジャックの話題こそ出ないものの、「最後の事件」の真相はほとんどそのまんま。原書の出版はこちらの方が二十年以上も早くて、どうやら本書が元ネタだったようであります。
シャーロック・ホームズの真相をテーマにしながら、本書は謎解きミステリの要素が案外に希薄でして、どちらかといえばサイコサスペンス寄り。同様の真相ながら「QED」との印象の違いは、後世の人間に推理させるか、当事者の実体験として描くかの違いでしょうか。
2004年2月7日に日本でレビュー済み
アニメ「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」でも、
19世紀のヒーロー‘シャーロック・ホームズ’と
19世紀最大の謎‘切り裂きジャック’とが登場してきます。
(アニメでの‘ホームズ’は登場したうちに入らないですけど)
アニメ、小説の両作品とも、
モリアーティ教授が深く関わることについては一緒なんですが、
私は、
こちらの作品(シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック)が
好きです。物語の終わり方もナカナカ感じがよく思いました。
可能ならば、
映画でケヴィン・スペイシーあたりを‘ホームズ’役にむかえて
作って欲しいと思います。
19世紀のヒーロー‘シャーロック・ホームズ’と
19世紀最大の謎‘切り裂きジャック’とが登場してきます。
(アニメでの‘ホームズ’は登場したうちに入らないですけど)
アニメ、小説の両作品とも、
モリアーティ教授が深く関わることについては一緒なんですが、
私は、
こちらの作品(シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック)が
好きです。物語の終わり方もナカナカ感じがよく思いました。
可能ならば、
映画でケヴィン・スペイシーあたりを‘ホームズ’役にむかえて
作って欲しいと思います。