主人公ジェシーと歯抜けのハンサム、リー・メロン、ふたりの美女、気狂い社長。
この4人が酔っ払ったり抱き合ったりラリったりしながら過ごす数日間のできごと。
ストーリーらしいストーリーは無い。ラストもあって無きがごとし。
夢のような日々に、卵の殻に無数のひびが入ったように終わる。
186,000のひびの数だけの終わりがある。
楽しかった日々を夢見ながら、何度も終わりをやり直す。
その全てを、半分魂がずれてしまったように眺めている「わたし」。
ボケ倒しのように続くジョーク、ブローティガン独特の美しい比喩(本当になんでこんな喩えを思いつくのかと舌を巻く)、
隅々まで控えめに行き渡っているやさしさと寂しさ……。
読みながら、ここしばらくない位くつろいだ気分の自分がいた。
ブローティガンは、やっぱり私の親友だ。
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ビッグ・サーの南軍将軍 (河出文庫 フ 5-2) 文庫 – 2005/11/1
- ISBN-10430946260X
- ISBN-13978-4309462608
- 出版社河出書房新社
- 発売日2005/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ237ページ
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2005/11/1)
- 発売日 : 2005/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 430946260X
- ISBN-13 : 978-4309462608
- Amazon 売れ筋ランキング: - 805,715位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年10月17日に日本でレビュー済み
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2015年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作者の日本語翻訳者藤本和子氏の腕はすごい。一つの文学世代を作ったといっても過言ではない。今から40年前、「アメリカの鱒釣り」を手に取って、その場で立ち読みを始めて二日で読み切った時の高揚感を思い出す。もちろん、原作者の英語の文体がかの国においてもエポックメイキングなものであったことも確かであろうが。ムラカミ以降とかじゃなくて、ブローディガン以降というべきではなかろうか。知るとか考えるとか読むのではなくて、音楽を聴くようにして楽しめる。それもアドリブのしっかり効いた。
2021年4月19日に日本でレビュー済み
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すさまじいひらめきのある一文がある。しかし、小説なのか小説ではないのかといったらわからない。
ブローティガンは
鳥の神殿、愛のゆくえ、バビロンを夢見ての三作を優先して読むことをおすすします。
次点でホークライン家の怪物
そこにつづくのが芝生の復讐、ハンバーガー殺人事件、西瓜糖の日々
有名なアメリカの鱒釣りはそこから一枚落ちる
コレクターズアイテムは
ビッグサー、東京モンタナ急行、ソンブレロ落下す
というかんじ
ブローティガンは
鳥の神殿、愛のゆくえ、バビロンを夢見ての三作を優先して読むことをおすすします。
次点でホークライン家の怪物
そこにつづくのが芝生の復讐、ハンバーガー殺人事件、西瓜糖の日々
有名なアメリカの鱒釣りはそこから一枚落ちる
コレクターズアイテムは
ビッグサー、東京モンタナ急行、ソンブレロ落下す
というかんじ
2013年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説の中で繰り広げられるウソのような本当の話が面白いと思いました。でもちょっと話が浮世離れしているようで、あまり共感出来るストーリーとは言えないかもしれません。ですが、文体からは本書が明らかに名作であることは明らかです。
2011年1月10日に日本でレビュー済み
「ビート作家」がどうたら、みたいなタイトルを書いたところで、
僕は別にそんなにビート作家に詳しいわけでもなく、そういうのがすごい好きなジャンル、
というわけでもないのですが、
でもこれを読んでようやく、ブローティガンが(他の本の解説とかで)
"遅れてきたビート作家"と呼ばれているわけがわかったような気がしました。
この小説はビッグ・サーというところで、主人公のジェシーという人が
そこに住んでいる(小屋を立てた)リー・メロンという人と共同生活をする、
そこにいろんな人が訪ねてきたりする、というだけの話で、
特にこれといったオチもなく、淡々とした話になっています。
『アメリカの鱒釣り』が特にこれといってアメリカの鱒釣りについての話でもなかったように、
この話も特に"ビッグ・サーの南軍将軍"についての話ではなく、
それがどういう感じかということについては、
他のブローティガンの本を読んだことのある人はこの文章を見ただけで
なんとなくその感じがつかめることかと思います。
それでブローティガンが遅れてきたビート作家だとわかったと書きましたが、
それはこの話のストーリーの雰囲気が、
なんとなくジャック・ケルアックの『路上』(『オン・ザ・ロード』)
の、一行がウィリアム・バロウズがモデルの人の家を訪ね、
そこでなんかゴロゴロしている場面の、あの雰囲気に似ていたからです。
それは『イージーライダー』の麻薬を吸うシーンとかとも似ている雰囲気で、
特に後半の女の人二人が加わったあたりから顕著になるのですが、
そういえば『イージー・ライダー』のジャック・ニコルソンっぽい
ちょっと頭の変な人も出てくるしで、
とにかくあのへんの小説とかと同じ匂いがこの話には付きまとっています。
話的にはどうかというと、これはそんなにおもしろいとは思いませんでした。
『路上』も僕はおもしろくなかったのですが、
そういうおもしろくなさではなくて、ブローティガンの小説としても、
僕はブローティガンの変な例え?みたいなのを読むのがおもしろいんですが、
そういうのも書きすぎだったり、よくわからなかったり、
独特のとぼけた味わいにはまだなっていないようなところがあって、
そんなにおもしろいとは思いませんでした。
でもブローティガンは好きだという、その部分が裏切られるほどではなかったので
星は5つつけることにしました。
前半と後半はおもしろいです。
僕は別にそんなにビート作家に詳しいわけでもなく、そういうのがすごい好きなジャンル、
というわけでもないのですが、
でもこれを読んでようやく、ブローティガンが(他の本の解説とかで)
"遅れてきたビート作家"と呼ばれているわけがわかったような気がしました。
この小説はビッグ・サーというところで、主人公のジェシーという人が
そこに住んでいる(小屋を立てた)リー・メロンという人と共同生活をする、
そこにいろんな人が訪ねてきたりする、というだけの話で、
特にこれといったオチもなく、淡々とした話になっています。
『アメリカの鱒釣り』が特にこれといってアメリカの鱒釣りについての話でもなかったように、
この話も特に"ビッグ・サーの南軍将軍"についての話ではなく、
それがどういう感じかということについては、
他のブローティガンの本を読んだことのある人はこの文章を見ただけで
なんとなくその感じがつかめることかと思います。
それでブローティガンが遅れてきたビート作家だとわかったと書きましたが、
それはこの話のストーリーの雰囲気が、
なんとなくジャック・ケルアックの『路上』(『オン・ザ・ロード』)
の、一行がウィリアム・バロウズがモデルの人の家を訪ね、
そこでなんかゴロゴロしている場面の、あの雰囲気に似ていたからです。
それは『イージーライダー』の麻薬を吸うシーンとかとも似ている雰囲気で、
特に後半の女の人二人が加わったあたりから顕著になるのですが、
そういえば『イージー・ライダー』のジャック・ニコルソンっぽい
ちょっと頭の変な人も出てくるしで、
とにかくあのへんの小説とかと同じ匂いがこの話には付きまとっています。
話的にはどうかというと、これはそんなにおもしろいとは思いませんでした。
『路上』も僕はおもしろくなかったのですが、
そういうおもしろくなさではなくて、ブローティガンの小説としても、
僕はブローティガンの変な例え?みたいなのを読むのがおもしろいんですが、
そういうのも書きすぎだったり、よくわからなかったり、
独特のとぼけた味わいにはまだなっていないようなところがあって、
そんなにおもしろいとは思いませんでした。
でもブローティガンは好きだという、その部分が裏切られるほどではなかったので
星は5つつけることにしました。
前半と後半はおもしろいです。
2006年11月10日に日本でレビュー済み
レビューを書こうとして、砂で出来たような話だと思う。内容を説明しようとするとそこが壊れてしまいそう。
日向の中でのんきなはみ出し&ろくでなし者が楽しそうに暮らしているけど、最後は楽しいことって寂しさと背中合わせだよなって思わされる。本全体の構成も素敵。
日向の中でのんきなはみ出し&ろくでなし者が楽しそうに暮らしているけど、最後は楽しいことって寂しさと背中合わせだよなって思わされる。本全体の構成も素敵。