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秀才ながら不治の病で若くして亡くなった伯父の蔵書の一冊。
子供心にタイトルを何度も眺めて覚えてしまい、大人になったらこの棚の本を読もうと思っているうちに気がついたら散逸してしまっていました。
そこで最近記憶に残っている蔵書の買い戻しを謀り、少しづつ読み進めながら、青年時代の伯父の心境にあれこれ思いを馳せています。
訳者が偶然にも自分の卒論テーマの遠藤周作であったこともあって、訳者の思いにも触れたく迷わず購入しました。
内容如何はさておき個人的に思い入れがあっての購入なので他の方には何の参考にもならないレビューで申し訳ないです。。。
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ロベルトは今夜 (河出文庫) 文庫 – 2006/5/3
ピエール・クロソウスキー
(著),
若林 真
(翻訳)
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/5/3
- ISBN-104309462685
- ISBN-13978-4309462684
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/5/3)
- 発売日 : 2006/5/3
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4309462685
- ISBN-13 : 978-4309462684
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,491位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 558位フランス文学研究
- - 591位フランス文学 (本)
- - 1,558位河出文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"『あなたのいうサドにはどうにも賛成できませんわ。だってじつに奇妙な手段をつかって、われわれを説得しようとするんですもの。つまり無神論者はかならず悪人だというわけでしょう?まったく奇妙な論理ですわ』"1953年発表の本書は背徳的情熱に取り憑かれた夫婦達による神学論争小説。
個人的にはピカソ曰く『20世紀最後の巨匠』画家の【バルティスの実兄】として名前だけは知ってはいたも、著作は未読だったので今回はじめて手にとりました。
さて、そんなサドやニーチェ研究者でもある著者による本書は、昨日紹介したA・アルトーの『神の裁きと訣別するために』とは違って、内容を要約するなら容易く、60歳を過ぎた偏屈な神学教授が自宅を訪問する【男たちを相手構わず若く美人な妻に近づけて不倫の関係を結ばせていく】様子が谷崎潤一郎の『鍵』風に夫婦の日記が交代して描かれた『ナントの勅令破棄』が約160ページ、そして同じ様子が今度は夫婦たちの会話劇風にさらに妻が淫らになっていく『ロベルトは今夜』が約100ページで併録されているのですが。
率直に言うと『著者自身による独特の挿絵』も挿入されている本書は、どのページからも表層的には【映像的、濃厚な倒錯したエロティシズムに溢れていて】ぶっちゃけ、例えばナポコフの『ロリータ』を手にしていると『往々にして誤解されがち』な様に【気軽に他者に紹介するのは難しい】ですが。カトリックの厳しい性欲に対する戒律が皮肉にもサドによって『戒律を信じる=エロスに陶酔できる』と転嫁された事が本書の背景にあることがわかってくると、極東の島国住人の一人として、共感。とまでは流石にいかなくても、本書が【単なるポルノ小説ではない】のは理解できました。
一方で、本書は後に著者自身と妻が実際に夫オクターブ、妻ロベルトを演じて(!)映画化されているらしく。残念ながら私は未鑑賞なのですが、WEBで『映画だけ』を鑑賞した人の感想を眺めるに随分に『実験的な内容』らしく、また今でも『奇想天外映画』として怪作扱いになっているらしいのですが。サロンに集まった人々が『名画の様子を自ら即興で演じる余興』活人画がテーマだし、確かに映像的な描写が多い本書ですが。とはいえ説明なしに映像だけで内容やメッセージを理解するのは【そりゃ無理だろうな】と心中を察してしまいました。(お節介すいません)
サド作品や谷崎潤一郎の『鍵』が好き、倒錯的なエロティシズム作品が好きな方。またキリスト教の神学論争に興味ある方にもオススメ。
個人的にはピカソ曰く『20世紀最後の巨匠』画家の【バルティスの実兄】として名前だけは知ってはいたも、著作は未読だったので今回はじめて手にとりました。
さて、そんなサドやニーチェ研究者でもある著者による本書は、昨日紹介したA・アルトーの『神の裁きと訣別するために』とは違って、内容を要約するなら容易く、60歳を過ぎた偏屈な神学教授が自宅を訪問する【男たちを相手構わず若く美人な妻に近づけて不倫の関係を結ばせていく】様子が谷崎潤一郎の『鍵』風に夫婦の日記が交代して描かれた『ナントの勅令破棄』が約160ページ、そして同じ様子が今度は夫婦たちの会話劇風にさらに妻が淫らになっていく『ロベルトは今夜』が約100ページで併録されているのですが。
率直に言うと『著者自身による独特の挿絵』も挿入されている本書は、どのページからも表層的には【映像的、濃厚な倒錯したエロティシズムに溢れていて】ぶっちゃけ、例えばナポコフの『ロリータ』を手にしていると『往々にして誤解されがち』な様に【気軽に他者に紹介するのは難しい】ですが。カトリックの厳しい性欲に対する戒律が皮肉にもサドによって『戒律を信じる=エロスに陶酔できる』と転嫁された事が本書の背景にあることがわかってくると、極東の島国住人の一人として、共感。とまでは流石にいかなくても、本書が【単なるポルノ小説ではない】のは理解できました。
一方で、本書は後に著者自身と妻が実際に夫オクターブ、妻ロベルトを演じて(!)映画化されているらしく。残念ながら私は未鑑賞なのですが、WEBで『映画だけ』を鑑賞した人の感想を眺めるに随分に『実験的な内容』らしく、また今でも『奇想天外映画』として怪作扱いになっているらしいのですが。サロンに集まった人々が『名画の様子を自ら即興で演じる余興』活人画がテーマだし、確かに映像的な描写が多い本書ですが。とはいえ説明なしに映像だけで内容やメッセージを理解するのは【そりゃ無理だろうな】と心中を察してしまいました。(お節介すいません)
サド作品や谷崎潤一郎の『鍵』が好き、倒錯的なエロティシズム作品が好きな方。またキリスト教の神学論争に興味ある方にもオススメ。
2014年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前に単行本を持っていたのですが、手元になくなっていたので、バルチュス展をきっかけに再読する気になり購入。
単行本を読んだ当時ことも思い出し懐かしかった。
単行本を読んだ当時ことも思い出し懐かしかった。
2015年7月29日に日本でレビュー済み
絵を眺めるかのようにパートナーの不貞行為を眺める、というような距離感を含んだ作品。
「たしかに啓示された真理なんてないわ。そして神が真理を啓示してくれない以上、現代人は独力で自分の真理をつくりあげざるをえないでしょう。それが現代人のただひとつ真実な状況です。」
と平明な文章だが、キリスト教、神、と聖書や神学の用語が色々と頻出すると。
ちょっと自分にはピンと来なかった。サドに魅せられた文学者ということで、博覧強記な澁澤っぽい感じがした。
「たしかに啓示された真理なんてないわ。そして神が真理を啓示してくれない以上、現代人は独力で自分の真理をつくりあげざるをえないでしょう。それが現代人のただひとつ真実な状況です。」
と平明な文章だが、キリスト教、神、と聖書や神学の用語が色々と頻出すると。
ちょっと自分にはピンと来なかった。サドに魅せられた文学者ということで、博覧強記な澁澤っぽい感じがした。