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デカメロン 上 (河出文庫 ホ 6-1) 文庫 – 2017/3/7

4.0 5つ星のうち4.0 115個の評価

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ペストが蔓延する十四世紀フィレンツェ。郊外に逃れた男女十人が面白おかしい話で迫りくる死の影を追い払おうと、十日のあいだ語りあう百の物語。最高の名訳でおくる不滅の大古典。全訳決定版、第一弾。
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商品の説明

著者について

1313年イタリア生まれ。ルネサンス期を代表する文学者。著書に『フィローコロ』『フィアンメッタ夫人の哀歌』『コルバッチョ』など。

1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。著書に、『和魂洋才の系譜』『ダンテ「神曲」講義』他。訳書に、ダンテ『神曲』『新生』、ボッカッチョ『デカメロン』、小泉八雲『骨董・怪談』他。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2017/3/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/3/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 560ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309464378
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309464374
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 2.1 x 15 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 115個の評価

著者について

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ジョヴァンニ・ボッカッチョ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 なんとなくではあるが、ボッカッチョの「デカメロン」を読むことになった。特に
何か理由があるわけではないのだが。

 読み始めるとすぐに引き込まされた。「デカメロン」は1353年にイタリアで出版
された本である。670年後の2019年に日本人である僕が読んでいて面白いという
事実自体が既に不思議である。では何が面白いのか。

 本書では10名の登場人物が毎日各々一つの物語を紹介するという筋立てと
なっている。彼らが語る物語とは、まずもって男女の「愛欲の話」だ。「愛情の話」
と言っても良かったかもしれないが、それでは本書の雰囲気を正しく伝えている
とは言い難い。あくまで「欲」という言葉こそが本書を紹介する際に使うべき
正しい言葉である。

 「欲」というものには世界に共通する普遍性がある。それは世界という地域に
於ける共通性と言えるが、同時に昔と今という時間に於ける共通性もある。
平たくいうと、ボッカッチョが開陳する愛欲は、そのまま21世紀の現代にも
共通するということだ。本書で繰り返される男女の姿は、現在にも十分あり得る
話だ。従い、21世紀に生きている日本人の僕として楽しめてしまうわけだ。

 それにしても面白い。全三冊をゆっくり読もうと決めたところである。
67人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高校の世界史でも登場する「デカメロン」。

なんとも長大な「可笑しみ物語」だ。
 ただ訳者のプライドが異常に高くてびっくりした。学会内部でも対立があった
のか、個人的に他人とすり合わせて生きるのが苦手な人なのだろうか。他の訳者
の訳業に、「はしたない」ほどの「悪口」を喚いている。

 「野上教授の『デカメロン』翻訳は同教授の『神曲』翻訳よりはあきらかに優
れている訳業である。散文の訳に詩的感受性が必要でないというつもりは毛頭な
いが、野上素一訳『神曲』は詩的感受性が著しく欠る憾みがあり致命的欠陥とな
っている」。

 ここまで他人をけなせる人間は多くはないだろう。野上(敬称略 以下同じ)
は本著者の20才ほど上で京大教授、本著者は東大教授。なにかしら斯界での対
立模様があるようだ。
 しかし、批判するにもマナーがあるだろうに、厄介な人だ。

 「柏熊『デカメロン』も労作…それでも…出版社元…はイタリア語を解さない
ドイツ文学の高橋義孝教授を煩わして柏熊訳に日本語に手を加えさせている。…
柏熊訳に…満足していなかった証拠」柏熊達生は本訳者より30歳ほど年長。イ
タリア文学の大学教授。
 「河島訳は原文忠実主義を旨としているが…典型的な主人持ちの翻訳」
 河島 英昭は、本訳者とほぼ同年齢。イタリア文学の大学教授。「主人持ち」と
は原作者を重視しているという謂だろう。

 なんとも尊大な意識が透けてみえる評価。本書は、何もイタリア文学者の訳業
についての本ではないのだから、どうにもこの歳で自意識過剰な物言いをしなく
てもよさそうだが。
 これでおさまらずに、「原文原語隷属主義(〜主義とすべき問題ではないのだ
が、本訳者)は、日本の外国追従式の外国研究の典型的表現とみるべき」。

 こういう「その世界で高名になった人間が、専門以外のあらゆることに口出し
する」傾向は、滑稽であり「老害」の最たるもの。何か勘違いして「万能の評論
者」になる例は多い。酷いときには「ヤクザな生活を送っていた棋士が教育の専
門家になって『日の丸』こそ民族の象徴」となんと天皇に進言したりもする。
 夜郎自大とはこのことだろう。この人の愚痴はとめどない。

 「(誰も頼んでいないのだが)一般的な翻訳論を述べると、日本語の翻訳にと
かく問題があるのは…高校…大学の英文和訳や…試験の際の和訳の仕方に毒され
て…減点されることをおそれる心理ゆえであろう。…これは共通一次以来の試験
制度が日本人そ精神を萎縮させ、直訳調はいまや日本人の痼疾となりつつあるの
ではあるまいか。…その悪癖は『脳内白人』化した戦後日本作家の文体にまで及
んでいる」。
 この点は融通の利かない老人特有の物言いだ。

 かなり差別的なこういう文章を書く人間が講釈たれても感心しない。
 しかし「脳内白人」と差別的言辞を弄しながら、自分は「白人の文学専門」=
「イタリア文学者」とは、この方の「脳内」の論理構造を疑ってしまう。
 この人、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の発起人である人物な
のでしかたないか。右傾化した老人に特有の物言いをして、大きく慨嘆してみせ
るだけで問題解決の手段すら示さない。どうにも疲れる人だ。

さてさて、かなり訳者に嫌味をたれたが、本書は読みやすい。
 日によって話のテーマが決められている。話者はそれに沿った話を披露してい
 く。日毎の表題は本書による(どうもWiki等の説明とは内容が微妙に異なる)。

1日目 各自が一番お気に入りの話。
 極悪非道の人間がキリスト教的な救いをうけること。
 ユダヤ人が2つの話に登場するが、この時代(14世紀半ば)でもすでに「金
貸し、裕福」という典型的なユダヤ人像がある。教会の神父のことも、3つの話
の主題として出てくる。宗教改革前のルネッサンス初期でもかくも教会批判めい
たことがあったとは驚き。

2日目 散々な人生でも、予想外の喜ばしい結末をむかえたこと。
 嘘をついて人の情けにすがった人が最後には助かる。犯罪被害者がなんとか埋
め合わせがうまくいくというオチ。三人兄弟の出世についても。
 海賊となるが海に落とされ九死に一生を得る。

 2日めはどこか庶民の「苦しい生活から抜け出したい」と思うような話だろう
か。現世の辛さがあるけど最後はきっとうまくいくという願望の表現なのか。シ
チリア島も登場する。海に囲まれたイタリアらしい感覚で、海賊や難破のことも
よく出てくる。アフリカのモロッコとの関係も深かったと納得。なるほど中世イ
タリアは海洋国家だったか。

3日目 欲しかったものを入手できた「成功譚」と、一度なくしたものを再び取
り戻す話。
尼僧院でのとんでも話。こんな内容が受け入れられたのは驚き。キリスト教的
潔癖さの裏返しなのか。
 馬丁の殿様妻誘惑、修道士へ横恋慕する女性、間男間女、なんとこの3日目の
全ての話に共通するのが「艶笑話」であること。この時代には秘匿されていた人
間の欲望を高らかに謳ったともいえるだろう。さすがルネサンス。

 全体を通して。
 最初にかなり訳者について書いたが、この訳者はかなりプライドが高く、人を
貶して喜ぶ性癖があるよう。学生としてこの人から教えを請うことになったらさ
ぞかし嫌な気分だろう。自己顕示欲が強いといえばそれまで。
 他の訳者の引き比べてはいないのだが、口語体として古くさい(丁寧すぎて、
慇懃無礼な感じさえする)としても読みやすいのではないかと思われる。ただ肝
腎のオチがさすがに時代の制約からぼかしてあるのが惜しまれる。だがこれは訳
者の責任ではない。

 一日ごとに趣向を変えて話を紡いでいるのは面白い。
 ルネサンスがまさに花咲くときに、このような「艶笑譚」が読まれていたのは
驚きだった。決して「人文主義」というかしこまったものではなく、「人間性の
解放」を謳った時期だけのことはある。
 
 鼻について堪らない「解説」がマイナスの要因。
 よって   ☆☆☆☆  となる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容からこの時代も現代も人間の思いや行いはあまり進化していないことがわかります。ただ現代の刺激的で巧妙なストーリーを期待すると物足りないでしょう。古典文学というより週刊誌を読む感覚で読むような内容に感じました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コロナで第一回目の緊急事態宣言が発令されていた時期に「そういえばタイトルは知ってるけど読んだことないな」と思い、読んでみました。
正直な話、世界史で出てきて知っていただけだったので、タイトルと作者と「ペストの流行下で避難していた人たちがする物語を集めた作品」という情報しか知らずに読みはじめました。
自分の想像とあまりにも違くてかなり衝撃的でしたが、1話1話がなんだかんだ面白かったです。
ペストが話題になってもこちらが話題にならない事情もなんとなく分かりましたが、読んでよかったです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前からデカメロンを読みたくて検索していましたが、値段との折り合いが尽きませんでした。今回は値段も安かったし、実際に読みやすいフォントでした。またサイトによっては送料が上乗せされるのですが、アマゾンでは送料無料だったので、とても嬉しかったです。上中のみ買いましたが、そのうち下巻も注文する予定です
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年4月2日に日本でレビュー済み
ペストが蔓延したイタリアで、自主隔離した貴族たちが暇つぶしに恋やらの小話を、ギリギリのきわどさを保ちつつ披露し合うという設定。
死に満ちた世界でもなお、軽いエロトークをするのは生存本能だろうか。
こういう話でもしなくては、やってられなかったのかもしれない。
というのがこんなにも、染み入るように感じられる日が来るとはまさか思わなかったですけどね。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界史でボッカチョを習うまでは、デカメロンと聞けば私には「少年隊」しか思い浮かびませんでした(ほとんどのかたの頭に?が浮かぶことでしょう)。

ボッカチョは世界史ではルネサンス期の文学者として登場しますね。そして本デカメロンは、ペストで人口の2/3が死に絶えたフィレンツェで男女10人が10日間にわたりとっておきの話を披露するというものです。

全体に渡り艶話が多いのが特徴。とりわけ出家した修道士が性欲むき出しであれやこれやといそしむ話や、連れ合いが居る身なのに「真実の愛」とか何とかでもう手八丁口八丁で合体しちゃう話とか。700年弱前に完成した作品ですが、今読んでも大分ストレートだなあ、とたじろぐ描写です・・・。

もちろんそれだけではなく、冒険談やとんち系の話もあります。私の上巻(1日目から3日目までの30話)マイベストはとんち系の話です。1日目第3話、ユダヤ人商人メルキゼデックが王様から、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教のどれが一番優れているかと問われ首尾よく返答し難を逃れる話(素直に素晴らしいオチです!)。そういう幅広いバラエティは読んでいて飽きが来ません。

ちなみに表紙の作者はボッティチェリ。『春(プリマヴェーラ)』や『ビーナスの誕生』が有名ですが、本作『ナスタージョ・デリ・オネスティの物語』は本『デカメロン』第4日に語られるお話。上中下巻を横に並べると一枚の絵になります。素敵。ちなみにプラド美術館収蔵だそうです。死ぬ前に一度行ってみたい美術館。ラス・メニーナスもあるし。

・・・
人間の多様性がよくわかる作品です。
日本文学でも類似の系統といえば、源氏物語、好色一代男、あるいは伊勢物語などが好みの方は楽しく読めるとおもいます。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年8月8日に日本でレビュー済み
 デカメロンの作者ボッカッチョの活躍した時代は、足利尊氏が活躍したころ。デカは「10」を意味し、メロンは「日」を意味する。つまり、「十日物語」という意味。若い7人の淑女と3人の青年紳士がペストの難を避けるためにフィレンツェ郊外に避難し、その滞在期間中に10人の男女が1日1人1話ずつ、合計百話を語る、という設定。短編集である。
 キリスト教の司教たちの堕落ぶりを揶揄するような話も多い。
 ペストがはやり、一旦病の床につくと、使用人が減り、近しい者に見放されたため、高貴な女性であろうと男に看護されることを気にとめなくなった。このため、ペストがおさまったあと、女性たちの貞操観念が希薄化したという。
 第1日第1話:極悪非道のチェッパレルロは、死に臨んでさえ、微小な罪を懺悔する(懺悔するふり)。小さな罪すら悔やむチェッパレルロに神父は感動し、チェッパレルロは聖人扱いされるという皮肉な話。
 第1日第2話:ユダヤ人アブラハムは、キリスト教徒のジャノーにキリスト教に改宗するように説得される。アブラハムは、やや説得され、それなら神の代理人たるローマ法王や枢機卿の生活を見学してこようという。ローマが乱れていることを知っているジャノーはこりゃダメだとがっかり。しかし、ローマから帰ってきたアブラハムは、これだけ堕落しているのにキリスト教は栄えているのだからむしろキリスト教はすごい、と感動し、改宗する。
 第3日第1話:美男子だが小作人のマゼットは、言葉がしゃべれないふりをしてある尼僧院の庭師となる。この尼僧院の尼さんたちはみんな若い。性的なことに興味津々の尼僧たちは(院長も含めて)、マゼットが障害者であるのをいいことに各自こっそりと性交渉を楽しむ。さすがにマゼットも体がもたなくなり、「神様のおかげでしゃべれるようになった」と口をきき、院長に対して尼僧たちと交わったと告白。マゼットはそのまま居着き、尼僧たちの何人かは子どもができて、本人は養育費を払うこともなくお金をためることができた。
 第3日第8話:ある好色な僧院長は、フェロンドの美人妻に横恋慕。この美人妻はフェロンドの焼き餅焼きがうっとうしい。こういう事情を知った僧院長は喜び、フェロンドを仮死状態にして妻との情事を楽しむ(デカメロンの女たちはいつも口説き落とされる)。フェロンドが目を覚ますとお前は煉獄にいるとだまされ、そのあと復活したと思い込む。また、妻を妊娠させたと思い込んだが、それは僧院長の子。しかも、フェロンドは本当に復活したのだとみんな信じたので僧院長の名声と聖性は限りなく高まる。
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