非常に読後感が悪い小説ですが設定がとても面白く、
読む価値のある作品だと思いました。
2022年のフランス大統領選挙で、
移民排斥を訴える国民戦線代表のマリーヌ・ル・ペンと、
イスラーム同胞党を率いるモアメド・ベン・アッベスが争う、
といった内容で物語は進みます。
フランスの有権者は極右の国民戦線か、
イスラム政党のどちらかを選ばなければならないという
究極の選択を迫られるわけですが、
ポピュリズムの嵐が吹き荒れる現代のフランスを予見したような内容で、
非常に興味深かったです。
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服従 (河出文庫 ウ 6-3) 文庫 – 2017/4/19
ミシェル・ウエルベック
(著),
大塚 桃
(翻訳)
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2022年フランス大統領選で同時多発テロ発生。。
極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム党党首が決戦に挑む。
テロと移民にあえぐ国家を舞台に個人と自由の果てを描いた傑作長篇
世界の激動を予言したベストセラー。
佐藤優=解説
フランスが本当に「自由・平等・友愛」をすてて「秩序・家父長制・信仰」を選ぶとは思えない。
しかし、この日本を見ても分かるとおり、今の政治は激動の時代だ。
ーー池澤 夏樹(毎日新聞)
全方位的にお薦めの本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。
細部が異常にリアルで、もうほんとのこととしか思えない。
ーー内田 樹
極右・国民戦線マリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム党党首が決戦に挑む。
テロと移民にあえぐ国家を舞台に個人と自由の果てを描いた傑作長篇
世界の激動を予言したベストセラー。
佐藤優=解説
フランスが本当に「自由・平等・友愛」をすてて「秩序・家父長制・信仰」を選ぶとは思えない。
しかし、この日本を見ても分かるとおり、今の政治は激動の時代だ。
ーー池澤 夏樹(毎日新聞)
全方位的にお薦めの本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。
細部が異常にリアルで、もうほんとのこととしか思えない。
ーー内田 樹
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2017/4/19
- 寸法10.5 x 1.3 x 14.9 cm
- ISBN-104309464408
- ISBN-13978-4309464404
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商品の説明
著者について
1958年生まれ。現代フランスを代表する作家。長篇『素粒子』がセンセーションを巻き起こし、世界各国で翻訳される。ほかに『闘争領域の拡大』『ある島の可能性』など。最新作『地図と領土』でゴンクール賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2017/4/19)
- 発売日 : 2017/4/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4309464408
- ISBN-13 : 978-4309464404
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 14.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 54,514位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月25日に日本でレビュー済み
【本書のあらすじ】主人公は教養ある中年男性(大学教授)。専門分野(ユイスマンス)への情熱も惰性に代わり、若い彼女(学部生)に振られて人生に絶望する。ちょうどその頃、ひょんなことからフランスにイスラム政権が誕生。洗練された穏健なイスラム政権は過激派などとは一線を画しており、オイルマネーの支援を受けた経済力を背景に、意外とスムーズに社会に定着。扶養手当の高額化により女性は自主的に労働市場から撤退。教職はイスラム教徒の男性に限定され、退職者には高額の年金が支給される(イスラムに改宗して教職を続けると年金の3倍の給与が保証される)。主人公は始め、躊躇なく退職を選ぶが、新学長から熱心な勧誘を受け、新学長の2人の妻(うち1人は15才)や、復職した元同僚たち(非モテ)も学校側から何人かの妻(学部生)を世話してもらっているらしいことに感銘を受けて、復職(=改宗)を決意する。【あらすじ、終わり】
センセーショナルな前情報に反して、意外と落ち着いた筆致で描かれており、過激な性描写も(ほぼ)ないし、ストーリーに動きがある分、『素粒子』『地図と領土』等と比べても読みやすかった。
西洋のニヒリズムと「宗教回帰」というマクロな現象と、「従順な妻」という現代人男性の隠れた願望(さらには高収入男性に養われたいという現代人女性の隠れた願望)を「服従」というキーワードで結びつけているあたりが、いかにもウェルベック的。よく考えると荒唐無稽なストーリーを「本当にあり得るかも」と思わせてしまう筆力には関心する。
最後に主人公は改宗を決意するけれど、目的は「結婚」であって、真面目に「神」を信じる気になったとは思えない。元右翼の新学長も、目的は「左翼的価値観への抵抗」であって、「神」は政治的道具のように見える。そのため(本人達の主観はともかく読後感としては)宗教回帰でニヒリズムが克服されることはなく、むしろより徹底(あるいは完成)されてしまう。
『素粒子』『地図と領土』のような突き抜けたスケール感はないけれど、今この時代に密着したリアリティがある。良い本。
センセーショナルな前情報に反して、意外と落ち着いた筆致で描かれており、過激な性描写も(ほぼ)ないし、ストーリーに動きがある分、『素粒子』『地図と領土』等と比べても読みやすかった。
西洋のニヒリズムと「宗教回帰」というマクロな現象と、「従順な妻」という現代人男性の隠れた願望(さらには高収入男性に養われたいという現代人女性の隠れた願望)を「服従」というキーワードで結びつけているあたりが、いかにもウェルベック的。よく考えると荒唐無稽なストーリーを「本当にあり得るかも」と思わせてしまう筆力には関心する。
最後に主人公は改宗を決意するけれど、目的は「結婚」であって、真面目に「神」を信じる気になったとは思えない。元右翼の新学長も、目的は「左翼的価値観への抵抗」であって、「神」は政治的道具のように見える。そのため(本人達の主観はともかく読後感としては)宗教回帰でニヒリズムが克服されることはなく、むしろより徹底(あるいは完成)されてしまう。
『素粒子』『地図と領土』のような突き抜けたスケール感はないけれど、今この時代に密着したリアリティがある。良い本。
2022年12月24日に日本でレビュー済み
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村上春樹からの影響を強く感じられる。
国家の高尚な危機感へ接続する形で、物語が進む。
そのため、女性を消費している感じが強い。
個人的には、身近な世界観に閉じている村上春樹の方が共感しやすい。
国家の高尚な危機感へ接続する形で、物語が進む。
そのため、女性を消費している感じが強い。
個人的には、身近な世界観に閉じている村上春樹の方が共感しやすい。
2019年6月28日に日本でレビュー済み
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俗流マルクス主義の、上部構造の実体としての下部構造を「下の事情」、胃袋と生殖器と言い換えた話
2016年1月23日に日本でレビュー済み
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ウエルベックがここで書きたかった服従とは何であろうか。
表面的には、文学、文芸研究を生業とする「ぼく」に代表されるフランス知的エリートの
虚無と精神的自殺を意味しているのかもしれない。
「ぼく」が魅了されるユイスマンス的、趣味的美の収集、特権的、排他的嗜好の洗練が行きつく先、
そこは中華街の中、独身の中年男「ぼく」のappartementであり、
宅配やスーパーで買ってきたジャンクフードを食べながらクイズ番組を見ながら酒を飲み、寝る。
講義、院生の指導、仕事は大嫌いだが、時間の余裕はありまくり、結構さぼれる。
若くて素敵な彼女がいる、セックスは魅惑的だけれど、別に彼女のことが生甲斐というわけでもない。
はやく言えば取り換え可能なのかもしれない。
という具合に「ぼく」とは、作者の自己イメージが幾分投影されたものであろう。
フランスの精神的生活が成熟しつつも新たな展開を開くことができない、
閉塞状態を意識させない堂々巡り、従来の精神、「ぼく」が大好きなユイスマンスを手掛かりに、
或いはカトリックという宗教に縋りついても、
豊かな隠喩へと転換しそこない疲弊してしまう。
「ぼく」が最後に選択するのは精神的自殺である。
イスラムという帝国、新たな精神を生み出すという幻想であり、それは「服従」へと帰結してしまう。
ある種、悲観的で陰鬱な幻滅であり、芝居がかったように唐突であり滑稽でもある。
西欧の精神とはいつの間にか深い病、というよりも人々が何よりも恐れ、忌避していた老衰でもあり、
その衰えは気付いた時には、ウエルベックの描いたような殺伐としたものなのかもしれない。
表面的には、文学、文芸研究を生業とする「ぼく」に代表されるフランス知的エリートの
虚無と精神的自殺を意味しているのかもしれない。
「ぼく」が魅了されるユイスマンス的、趣味的美の収集、特権的、排他的嗜好の洗練が行きつく先、
そこは中華街の中、独身の中年男「ぼく」のappartementであり、
宅配やスーパーで買ってきたジャンクフードを食べながらクイズ番組を見ながら酒を飲み、寝る。
講義、院生の指導、仕事は大嫌いだが、時間の余裕はありまくり、結構さぼれる。
若くて素敵な彼女がいる、セックスは魅惑的だけれど、別に彼女のことが生甲斐というわけでもない。
はやく言えば取り換え可能なのかもしれない。
という具合に「ぼく」とは、作者の自己イメージが幾分投影されたものであろう。
フランスの精神的生活が成熟しつつも新たな展開を開くことができない、
閉塞状態を意識させない堂々巡り、従来の精神、「ぼく」が大好きなユイスマンスを手掛かりに、
或いはカトリックという宗教に縋りついても、
豊かな隠喩へと転換しそこない疲弊してしまう。
「ぼく」が最後に選択するのは精神的自殺である。
イスラムという帝国、新たな精神を生み出すという幻想であり、それは「服従」へと帰結してしまう。
ある種、悲観的で陰鬱な幻滅であり、芝居がかったように唐突であり滑稽でもある。
西欧の精神とはいつの間にか深い病、というよりも人々が何よりも恐れ、忌避していた老衰でもあり、
その衰えは気付いた時には、ウエルベックの描いたような殺伐としたものなのかもしれない。
2019年1月5日に日本でレビュー済み
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大体の話のあらすじは事前情報で知っていたので、服従に至る精神流れや現代と重ね合わせて読み解く試みに期待してましたが「いや、結局女と金かい!」て拍子抜けしました。
全体主義や悪しき信仰から身を守る為、厳重なオートロック・執拗な管理カメラの設置で万全のセキュリティをひいたマンション。それでも侵入されてしまう全体主義の妙に期待していました。つまり、監視カメラの死角をぬったり・完全な変装で宅配業者に扮した全体主義の巧妙な策略を読みたかったのですが、ここにあったのは「裏口のドア空いてたでぇ」だったり「透明人間だからそもそも見えへんでぇ」といった「いやいや、それ言ったら元も子もないじゃん」でした。
フランスの情勢に関しては、現地人としたら思うことはあると思いますが、所詮他人事である日本人からしたらそこに過度の感情移入を期待する事は(知識としての事象としては多少有意義に感じる部分はあれど)難しいと思います。
即ち、上述のとおりです。
自由という名の不自由より、従属という名の自由の方がイージーモードなんて話はフロムが書いているし、夜と霧を読んだ方が良いわけで、そんな事は自明の理なわけです。
それを超えた(或いは別視点の)何かを期待したこちらが悪いわけですが、ここは個人的な感想を書く場とわきまえておりますので、残念と言わせていただく事で終わりにしたいと思います。
全体主義や悪しき信仰から身を守る為、厳重なオートロック・執拗な管理カメラの設置で万全のセキュリティをひいたマンション。それでも侵入されてしまう全体主義の妙に期待していました。つまり、監視カメラの死角をぬったり・完全な変装で宅配業者に扮した全体主義の巧妙な策略を読みたかったのですが、ここにあったのは「裏口のドア空いてたでぇ」だったり「透明人間だからそもそも見えへんでぇ」といった「いやいや、それ言ったら元も子もないじゃん」でした。
フランスの情勢に関しては、現地人としたら思うことはあると思いますが、所詮他人事である日本人からしたらそこに過度の感情移入を期待する事は(知識としての事象としては多少有意義に感じる部分はあれど)難しいと思います。
即ち、上述のとおりです。
自由という名の不自由より、従属という名の自由の方がイージーモードなんて話はフロムが書いているし、夜と霧を読んだ方が良いわけで、そんな事は自明の理なわけです。
それを超えた(或いは別視点の)何かを期待したこちらが悪いわけですが、ここは個人的な感想を書く場とわきまえておりますので、残念と言わせていただく事で終わりにしたいと思います。
2018年3月15日に日本でレビュー済み
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パリでの乱射事件は、この本が原因とも言われていますね。よく書いたな。
2019年5月31日に日本でレビュー済み
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"何年か前にぼくの父に起きたように、新しい機会がぼくに贈られる。それは第二の人生で、それまでの人生とはほとんど関係のないものだ。ぼくは何も後悔しないだろう"ムスリムがフランス大統領になるというSF小説である本書は、2015年に起きたフランス同時多発テロの背景を理解する視点を与えてくれる。
。。とは言え、個人的には語り手である主人公の大学教授である"ぼく"の確かにインテリではあるものの、女性やムスリムに対する身勝手な考え方や刹那的な生き方には些か読み進めるのに抵抗があったのも事実なのだが。さりとて著者によるブラックジョーク的な風刺小説として考えれば、まあわからなくもないといったところかな。と感じました。
前述の様にフランス同時多発テロの社会的背景を感じたい誰か。あるいは話題の書の一つとしてムスリムの方と関係が増えつつある方や大学関係者に変化球的にオススメ。
。。とは言え、個人的には語り手である主人公の大学教授である"ぼく"の確かにインテリではあるものの、女性やムスリムに対する身勝手な考え方や刹那的な生き方には些か読み進めるのに抵抗があったのも事実なのだが。さりとて著者によるブラックジョーク的な風刺小説として考えれば、まあわからなくもないといったところかな。と感じました。
前述の様にフランス同時多発テロの社会的背景を感じたい誰か。あるいは話題の書の一つとしてムスリムの方と関係が増えつつある方や大学関係者に変化球的にオススメ。