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世界の歴史 8 (河出文庫 797A) 文庫 – 1989/10/1

4.4 5つ星のうち4.4 21個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (1989/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1989/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 425ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309471676
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309471679
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 21個の評価

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前嶋 信次
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 初心者にもわかりやすい内容で、文章もよく整っています。エピソードも豊富で具体性があります。
 一つ難なのは、「ある歴史学者によると…」と言うような表現で述べられた箇所について、「ある歴史学者」とは誰なのか、何の「書物」に載っていたのかについての説明がないことです。学問的に信憑性のうすいものかもしれませんが、それならそれで「注釈」を設けて説明してほしいとおもいます。また、巻末に「参考とした書物の一覧がない」のも、残念です。読者としては、興味の湧いたものについて原典に当たってみたい、と思うのは自然の気持ちです。邦訳の有無にかかわらず代表的なものだけでも記載があると嬉しいのですが…。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いろいろ知ることができて面白いです。しかたないですが、覚えにくい名前、王朝がいっぱい出てきて、しんどいです。挿絵、写真が見るに堪えない。
2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イスラム世界の変遷が詳しく書かれていて、同時にイスラム教を巡る歴史が手に取るように理解できた。
裏表紙に、「イスラム文明圏の苦闘と栄光を描いた第一級の概説書」と書かれているのを見て、大げさな宣伝文句だと思ったが、読後感は「そのとおり」だと実感した。
イスラム文化を学びたい、あるいは詳しく知りたい、と考えている人にはお勧めの書です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月3日に日本でレビュー済み
 宗教として、生活様式としてのイスラムが伝播していく過程に照準を絞った巻。イスラムが生まれくる前提になったササン朝ペルシアについての記述から預言者ムハンマドの登場、経典としてのクルアーン・共同体としてのウンマ形成からイスラム国家の形成、他民族を従えるイスラム帝国の成立、その分裂、チュルク(トルコ)とモンゴルの侵入、それらの過程を経たイスラムの伝播が本書の主題で、物語調の記述を読んでいると「イスラムの栄光」というタイトルがふさわしく思えてくる。チュルクとモンゴルの侵略でさえもイスラムの伝播に効き目があったのには驚いた。

 その後、第十九巻では「イスラムの受難」とでもいえる出来事が累々記されている分、この巻のイスラム世界は輝かしく映る。

 十九巻と併せて読むとより印象的だと思う。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年8月27日に日本でレビュー済み
とにかくコンパクトで読みやすい。イスラーム前史とも云えるササン朝ペルシャから筆が起こされ、メッカの商人が預言者となってイスラームを創始しアラビア半島を統一、ウマイヤ・アッバース両朝によるイスラム帝国の繁栄。十字軍とモンゴルの侵入。そして中央アジアから進出したトルコ人によるオスマン朝まで扱われている。無味乾燥でなく歴史を物語る文体で書かれていて肩がこらない。はじめてイスラームの歴史に触れるには打ってつけである。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年2月8日に日本でレビュー済み
ササン朝ペルシャで始まり、イスラム教の成立から、オスマントルコによるコンスタンチノープルの制服、レコンキスタの完成までの、イスラム世界の歴史について書かれている。
初期のウマイヤ朝、アッバース朝についての記述が多いが、やはりこの2つの王朝が、イスラム王朝としては際立っているということだろう。
ルネサンス以前の世界史の主役は、ヨーロッパではなくイスラム世界だったということが、この本でよくわかった。
2013年4月11日に日本でレビュー済み
 イスラムの歴史。ササン朝ペルシア、ムハンマド(マホメッド)、ウマイヤ朝、アッバース朝、セルジューク・トルコ、オスマン帝国のあたりまで。
 曰く・・・
 ササン一族がササン朝ペルシアを興す。帝王は神の化身とする絶対君主制。
 マニ教のマーニーはササン朝の絶頂期に生まれる。マニ教はササン朝に保護されたが、王が代替わりすると迫害され、マーニーも処刑される。マニ教は一時は世界宗教だったが、迫害をうけ、13世紀ごろにはまったく衰えた。
 アラビア半島にはいくつかの小国家が乱立してたらしい。アラビアは多神教。ムハンマドが生まれた頃、アッラーフ(アッラー)もそんな神々の一つだった。
 ムハンマドの教団は、メッカ時代からの教友である一団(ムハージル)、メディナで彼を迎えて支援した人たちであるアンサール、メッカ降伏後にイスラムに帰依した外様、という三派があった。外様軍団のうちで有力だったのがウマイヤ家。アラビアに世襲の風習はないのでムハンマドの死後、緊迫する。とにもかくにもイスラム教団により選出されたカリフは4人(4人目がムハンマドのいとこのアリー)でこれらが正統カリフ。ただし、4人中3人が暗殺されている。正統カリフのころから、教団は分裂気味(コーランに対抗する教典をつくった自称預言者もいたらしい)。統一戦争が始まる。イスラムは領土拡大。カリフであるオマルは、アラビア人が征服地に定住しないように留意している。民族の純潔を保ち、アッラの戦士でなければならない。
 4代のカリフのあと、シリアを担当していたムアーウィヤが独立し、カリフに推戴される(ウマイヤ朝)。アリーの暗殺後、カリフに推戴されたアル・ハサンはすぐに引退してしまう。こうして、ムアーウィヤはイスラム教国の元首となった。
 アラブ社会に「姓」はない。何々の子・・という言い方をする。
 ムアーウィヤは慎重に工作してカリフの世襲化に成功(ただし、直系は三代で滅びたので、王位は4代目から傍系(遠い親戚)でつづく)。ウマイヤ朝は、イベリア半島まで進出している。
 イラン東部ではアッバース家(ムハンマドの叔父の一族)が勢力を伸ばしてくる。アブール・アッバースがカリフ就任を宣言し、アッバース朝成立。ウマイヤ朝は滅ぼされる。
 ウマイヤ朝は砂漠の寂寥を愛し、詩や酒を愛し、美人を愛するようなところがあったが、アッバース家は暗い。ウマイヤ家の生き残りを徹底的に殺す。ウマイヤ朝はシリア系だったが、アッバース朝はイラン系。ペルシアの伝統が濃い。ウマイヤ朝のカリフは俗っぽい人間臭さがあるが、アッバース朝は神がかりなイメージ。アッバース朝は唐と戦い、これを破ったりしている。これがきっかけで紙の製法がイスラムに伝わった。
 アッバース朝は第二代マンスールが基礎をつくった。徹底的なスパイ政治(アケメネス朝といい、イランの伝統?)。しまり屋で財もたまる。汚職もビシビシ取り締まる。マンスールは読書家で一流の文化人でもあったが、メッカ巡礼の途中で持病で死んだ。
 アッバース朝もハールーンの子どもの代で兄弟争いをするようになる。結局、マアムーンが勝ってカリフ就任。しかし、アリーの子孫であるアル・リダーを後継者に指名する。これで各地が混乱。アル・リダーも急死(ザクロジュースによる毒殺という説がある。イスラムは毒殺がさかん)。このころから、サッファール朝だのサーマーン朝だのといった独立勢力があちこちに成立するようになる。
 コーランやムハンマドの言行(スンナ)を重視し、理知を束縛する傾向のつよい派閥がスンニ派。スンニ派は、自由意志否定、アッラーによる運命論者、コーランは永遠の昔からあるものでアッラーの創造物ではないという立場。
 ウマイヤ朝は、イベリア半島にも進出していたが、ウマイヤ朝本体がほろびると、ウマイヤ家の貴族の一人であるアブドル・ラフマーンが流れてくる。これが西のウマイヤ朝となった。
 一方のアッバース朝は衰え、カリフは名目化する。
 セルジューク・トルコは、ドゥカークが始祖で、勢力拡大。カリフからスルターンの称号を受ける(カリフは名義だけ残る)。衰えて混乱していたアッバース朝の領地は、セルジューク朝により統一される。セルジュークはあっという間に衰える。
 イスラム神秘主義のマラウィー教団というのがあり、その遊行僧のことをダルウィッシュというらしい。ダルビッシュってこの系統の家?
 このあと、東のモンゴル、西の十字軍という脅威が迫る。第1回十字軍が成功したのは、セルジューク・トルコが分裂したころで組織的抵抗ができなかったから。
 貴族の子であるサラディンはファーティマ朝の宰相だったが、サラディンはアイユーブ朝を創始。ファーティマ朝滅亡。サラディンは十字軍と戦っている。
 チンギス・ハーンの孫フラグ・ハーンのときにアッバースのカリフは殺されている。フラグはエジプトまで行こうとしたが、イスラエルのあたりで敗れる。本国の政情もあり、帰還。モンゴルはチャガタイ汗国を残したが、チャガタイ汗国の衰えに乗じてティムールが旋風を興す(ティムール朝)。ただ、ティムール一代で衰えるのだが。
 オットマン・トルコ族のオスマン帝国が伸びてくる。ティムールと大戦争になるが敗れる。キリスト教国にとって、不気味なオスマン帝国をやっつけてくれたティムールはありがたい存在。その後、オスマン帝国復興。メフメト2世によりビザンツ帝国のコンスタンティノープル陥落。
 一方、イベリアのイスラム勢力はキリスト教国に駆逐される。
 などなど。
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2015年9月15日に日本でレビュー済み
日本人の一般的イスラム感は、まだ遅れているかもしれない。「アラーの神」なんて「馬から落馬」式の言い方をする人はまだいるようだし、正座するか跪くかして大袈裟に両手を振りかざしてから平伏、それがイスラム式礼拝だと思う人さえいるようだ。世界的に、政治や経済や人道上の意見の違いなどでも__何も「イスラム国」、「タリバン」、「ヒズブッラー」、「ハマス」といった組織とは関係なく__イスラム勢の影響的存在感は、次第に大きくなっていくではないか。今こそ、初歩的なレベルからでも、(日本人にはこれまで遠い隣人だった)ムスリムの自己理解も含めた”世界”を知っておくべきだと思う。その初歩的レベルとなると、やはりまずは歴史となるだろうか。宗教史というのは大抵、その教えの誕生前夜にも触れる。本書もやはり、ムハンマドによる布教開始を前にした(今日言うところの)中東、特に、後のイスラム世界の政治・文化等の有力地となるイランの歴史にもページを割いている(ササン朝ペルシアのことだ)。最も力を入れて解説するのが、当然ではあろうが、ムハンマドによる布教から共同体の発展→ウマイヤ朝→アッバース朝の開始以後、9世紀辺りの興隆期、の辺りだ。丁寧な記述には知識量も多く含まれ、非専門家の勉強材料には十分の価値がある。それにしてもやっぱり驚くのが、イラン人の実力と存在感だ。イスラム世界と聞くと、どうかするとアラブ人の独特世界みたいにイメージする人が多いだろう。だがアッバース朝だって、モンゴル帝国の事務上の手段にだって、イラン系の人物や言語なしには、あれだけの安定や効率を考えられなかった。実は今日も同様に、中東諸国や大国を交えての戦略には、どこかにイランの存在や影響が感じられるではないか。やはり、「歴史は繰り返す」なのだろうか。とにかく、このボリュームたっぷりのポケット本__妙な形容だが、どうしてもこう呼びたくなる__で、遠い隣人理解のきっかけにしよう。
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