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郵便配達夫シュヴァルの理想宮 (河出文庫 お 8-1) 文庫 – 2001/8/1
岡谷 公二
(著)
くる日もくる日もフランスの僻村を歩くしがない郵便配達夫シュヴァル。だが彼はまた、たった一人で三十三年という歳月をかけて、自らの宮殿を現実のものとしてしまったのである。その驚くべき生涯の真実。
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104309474187
- ISBN-13978-4309474182
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 219ページ
- ISBN-10 : 4309474187
- ISBN-13 : 978-4309474182
- Amazon 売れ筋ランキング: - 901,063位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画と合わせ本書も読みました。人間の愛の力でこれほどのものまで建設できるのだという大きな感動を得ました。機会あれば現地に行って実物を見たいです。
2019年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても興味深かったのですが、致命的な欠点があります。
建物の説明がまったく目に浮かばないこと。
私の読解力の問題なのか、著者の筆力の問題なのかは不明ですが、最後まで読むが辛かったです。
建物の説明がまったく目に浮かばないこと。
私の読解力の問題なのか、著者の筆力の問題なのかは不明ですが、最後まで読むが辛かったです。
2003年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1992年に作品社から出たハードカバーが文庫化されたもの。南仏の小さな町オートリーヴにある奇怪な建築物シュヴァルの理想宮について解説し、芸術上の位置付けを試みた著作。シュヴァルの理想宮は現在では観光地として有名だが、「なんだか良く分からないもの」としか認識されておらず、きっちりと説明しきった岡谷氏の仕事は貴重である。
シュヴァルの理想宮とは、19世紀後半、この地方の郵便配達夫だった人物が33年間かけて築いた装飾的建築である。彼は仕事の合間に石を拾い集め、たった一人で広大な建物をつくりあげた。その労力もさることながら、建物自体の不可思議な形、装飾には驚くべきものがある。詳細は本書に述べられているので省くが、「凄い」とだけ言っておこう。ただあまりにも常識はずれなので、岡谷氏の説明を読んでももうひとつよくわからない。収録されている写真の多さに感謝。
岡谷氏の関心はアンリ・ルソーやレーモン・ルーセルらとシュヴァルを同列視することにある。この点に関しては説得的であるとは思えなかった。というよりも、芸術史的位置付けから脱却することで説明を放棄してしまっているように感じられた。
シュヴァルの理想宮とは、19世紀後半、この地方の郵便配達夫だった人物が33年間かけて築いた装飾的建築である。彼は仕事の合間に石を拾い集め、たった一人で広大な建物をつくりあげた。その労力もさることながら、建物自体の不可思議な形、装飾には驚くべきものがある。詳細は本書に述べられているので省くが、「凄い」とだけ言っておこう。ただあまりにも常識はずれなので、岡谷氏の説明を読んでももうひとつよくわからない。収録されている写真の多さに感謝。
岡谷氏の関心はアンリ・ルソーやレーモン・ルーセルらとシュヴァルを同列視することにある。この点に関しては説得的であるとは思えなかった。というよりも、芸術史的位置付けから脱却することで説明を放棄してしまっているように感じられた。
2003年9月28日に日本でレビュー済み
ブルトンによる再評価を受け、フランスの片田舎にある、
この奇妙な建物は、いまなお世人の理解を超越した場に存在しつづけている。
郵便配達夫が、ふと見つけた石くれから、この奇妙な建物を巡る物語は始まった。
自身の夢想の具現化。
具象的にそれをなしてしまった数少ない例といえるだろう。
この奇妙な建物は、いまなお世人の理解を超越した場に存在しつづけている。
郵便配達夫が、ふと見つけた石くれから、この奇妙な建物を巡る物語は始まった。
自身の夢想の具現化。
具象的にそれをなしてしまった数少ない例といえるだろう。
2008年6月19日に日本でレビュー済み
著者の岡谷公二の独自のシュヴァルについての考えを随所に入れているので非常に読みづらい。
取り上げている内容がおもしろいだけに惜しいと思う。まだまだこの手の本はリニューアルというか新しい解釈でもっていけると思う。その解釈も偏ったものではなく、断定ではなく読者に考えさせるようにしてもらいたい。
本についてもう一言つけくわえさせてもらうと、図解が欲しかった。建物の構造をもっとわかりやすく。そして、なんでもかんでも比べるようなのはやめてもらいたい。ルソーとか。それはそれ。これはこれであって欲しい。
取り上げている内容がおもしろいだけに惜しいと思う。まだまだこの手の本はリニューアルというか新しい解釈でもっていけると思う。その解釈も偏ったものではなく、断定ではなく読者に考えさせるようにしてもらいたい。
本についてもう一言つけくわえさせてもらうと、図解が欲しかった。建物の構造をもっとわかりやすく。そして、なんでもかんでも比べるようなのはやめてもらいたい。ルソーとか。それはそれ。これはこれであって欲しい。
2008年5月31日に日本でレビュー済み
19世紀フランスの小さな村に住む郵便配達夫・フェルディナン=シュヴァルが、美術や建築の専門教育を一切受けないまま33年をかけて一人で作り上げたミニ宮殿「理想宮」。その奇想天外な建築物を取り上げた本である。ただし宮殿そのものの写真(全て白黒)や解説は少なめで、シュヴァル自身の生涯や宮殿に対する評価の変遷、美術史の中での位置づけといった記述が中心となっている。
美術関係に疎い私には、この宮殿の純粋な芸術的価値については判断がつかないし、著者が指摘するアンリ=ルソーやレーモン=ルーセルとの内面的な共通性も「そうなんですか?」程度の感想しか持てない。特に、大富豪の家に生まれ、ひたすら外部との接触を断って内なる世界に耽溺したというルーセルと、貧しい自作農の息子で、郵便配達という仕事によって自身の人間嫌いや空想癖と周囲との折り合いをつけつつ「理想宮」の制作に励んだシュヴァルの生き方とは、むしろ対極に位置するような気もする。ちなみに私自身がシュヴァルの話を聞いてまず連想した人物は、実は宮沢賢治だった。
だから、私が本書を読んで感じるのは、「理想宮」そのものの芸術性に対する賛嘆ではなく、それを一人で作り上げた情熱や努力への尊崇である。「夢は現実となる」---宮殿の壁に刻まれた言葉だが、実際に自らの手で「夢」を壮大な実物にしてしまったシュヴァルには、やはり、ある種の尊敬の念と、それ以上の羨望を感じてしまう。
おそらく、物珍しさだけで「理想宮」を訪れては単純に満足して帰って行く観光客と変わらない、月並みな感想なのだろうが。
美術関係に疎い私には、この宮殿の純粋な芸術的価値については判断がつかないし、著者が指摘するアンリ=ルソーやレーモン=ルーセルとの内面的な共通性も「そうなんですか?」程度の感想しか持てない。特に、大富豪の家に生まれ、ひたすら外部との接触を断って内なる世界に耽溺したというルーセルと、貧しい自作農の息子で、郵便配達という仕事によって自身の人間嫌いや空想癖と周囲との折り合いをつけつつ「理想宮」の制作に励んだシュヴァルの生き方とは、むしろ対極に位置するような気もする。ちなみに私自身がシュヴァルの話を聞いてまず連想した人物は、実は宮沢賢治だった。
だから、私が本書を読んで感じるのは、「理想宮」そのものの芸術性に対する賛嘆ではなく、それを一人で作り上げた情熱や努力への尊崇である。「夢は現実となる」---宮殿の壁に刻まれた言葉だが、実際に自らの手で「夢」を壮大な実物にしてしまったシュヴァルには、やはり、ある種の尊敬の念と、それ以上の羨望を感じてしまう。
おそらく、物珍しさだけで「理想宮」を訪れては単純に満足して帰って行く観光客と変わらない、月並みな感想なのだろうが。