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輝く断片 (奇想コレクション) 単行本 – 2005/6/11
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おれやる、全部やる……。「自分がいままで書いた短篇の中でも最も力強い作
品」と著者自ら語る表題作『輝く断片』をはじめ、スタージョン・ミステリの
最高傑作『マエストロを殺せ』ほか、切ない感動に満ちた名作8編を収録。独
特の発想と驚くべき語り口。シオドア・スタージョンのミステリ名作選。
- 本の長さ377ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2005/6/11
- ISBN-104309621864
- ISBN-13978-4309621869
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2005/6/11)
- 発売日 : 2005/6/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 377ページ
- ISBN-10 : 4309621864
- ISBN-13 : 978-4309621869
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,019位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「時間のかかる彫刻」でグッときて(こうとしか表現できない)、
そしてこの「輝く断片」で心引きちぎられそうになりました。
平凡に生きている自分のようなただの人間からも、
心の奥底にある暗黒を引き摺り出すスタージョンの発想、筆力、そしてセンチメンタリズムに乾杯。
恐ろしい、美しい、そして泣けます。
そのくらい「奇想」という言葉--奇妙でも幻想でもない--のにぴったりの作家だと思います。
本書もいかにもスタージョンらしい、不安定で線が細く、でも力強い煌めきをたたえた奇想に満ちています。
表題作に代表される、時に痛ましいくらいのエキセントリックで純粋な人物、痛ましいくらいのストーリーの展開。この「痛ましい」匂いには、単純に大好きと言ってしまっていいのか、判断を留保させるものがあります。1作毎に、作品の質としての善し悪しとは別に、この作家への好悪を試されるような居心地の悪さ。
「好き」よりも「気になる」、むしろ「気にかかる」という表現を使いたい魅力があります。
「輝く断片」というタイトルは、この作家のキャッチフレーズとしてそのまま通用すると思います。
「輝く断片」「マエストロを殺せ」「ニュースの時間です」の三編はグッと完成度が高い。いずれも美しく、悲しく、残酷なサイコサスペンスである。
「あたりまえさ」「常識」を疑わない人や社会に、鮮やかな一撃をくらわせる作品群である。「ミドリザルとの情事」や「君微笑めば」に出て来るような典型的な自信家アメリカ男性は、スタージョンの大嫌いな一典型だったのだろうか。
ありきたりなタイトルになっちゃった〜(>_<)だめじゃん!これじゃ何の想
像力もかき立てられないじゃん〜大失敗だと思う。で、まあ、内容が変わっ
たわけじゃないので…などと思うと、ここでもトホホ…
昔版では主人公=『おれ』だったのが、なんとこの本では『おいら』になっち
ゃってる!今どき『おいら』なんていう奴いるか?これじゃ70年代フォークの
世界…この小説の魅力は一人称のスレたようなクールな語り口なんだけど
『おいら』ですべて台無し。主人公が吉田拓郎になっちゃた(笑)
あとスタージョンの小説って差別用語を使わなければニュアンスが出ないよう
なものがかなり多い。そういうテーマを扱ってるから宿命みたいなもんだけど、
昔はよくても今じゃ無理なものも多い。でもそれじゃ肌触りが出ないんだよね。
本質は差別と対局にあるのがスタージョンの小説なのにね。
冒頭の「取り替え子」は、堕天使を登場させた人情物だが、平凡に堕するという他はない。「旅する巌」は、売れないSF作家の現状を苦し紛れにそのまま綴っただけで、これまた頂けない。人類の幸せをテーマにしているかの様な終盤はまさに噴飯物である。「ニュースの時間です」は、狂気と正気の境目を描いた作品の内の一編だが、ストーリーや設定に曲がない、というよりは無理があり過ぎて読むのが辛い。表題作も同様の一編だが、編者が力説する程には迫力を感じなかった。
一方、「ミドリザルとの情事」は、アメリカ人らしい開放的(艶笑的)なジョークなのだが、見方によっては、世の中の偏見に対する抗議とも取れる深い(?)一編。「マエストロを探せ」は、恐らく本アンソロジー中で一番の出来で、ジャズ小説兼サイコ小説といった趣きを持つ一風変わった作品。本短編には惹き付けられた。また、「ルウェリンの犯罪」は、やはり狂気と正気の境目を描いた作品の内の一編だが、チェスタトン的逆説の味わいを持った愉快な仕上がり。「君微笑めば」も、似た味わいのある作品なのだが、オチが早い段階で分かってしまうのが難点か。
どうやら、強引な設定やテーマであっても、とにかく筆力で自分なりに描き切ってしまうというのが作者の作風らしい。それが読者にヒットすれば強い印象を残すし、逆に空振りの危険性も高い難しい作家という印象を受けた。興味を持たれた方はご一読を。
軽いトリックで話を書いたり、雰囲気で押し切るホラー風を書いたり、何かの描写にこだわり尽くした小説を書いてみたりしています。
時折、自分と波長が合うと、とても気持ちいいのです。
さーふぁーがよいなみをまつようなかんじで。
時代の空気がわかる作家であり、その人の本です。しかも、読み易い。この時代に生きてはいませんでしたが、少しだけわかったような気がします。