竹中労さんの生き様を鈴木邦男さんご自身の人生を織り交ぜて綴る。2016年のメモより
本年 没後25年 本書は没後20年での出版
竹中労(1928年3月30日 - 1991年5月19日)
鈴木邦男(1943年8月2日- )
まさに左右を越境するアナーキストな竹中労さん。
大杉栄、北一輝 左右を超越するような生き様だったのでしょう。
登場人物が多彩過ぎて列記できません。野村秋介、太田竜、平岡正明、大川周明、頭山満、
小林多喜二、里見岸雄、赤尾敏、東郷健、坂口安吾、丸岡修、遠藤誠(弁護士)、カダフィ大佐
備忘録メモ
時間も守れない奴に革命なんか出来るか
革命とは実務である
三島だって里見のコピーだ
天皇を制度として利用したい人間への批判
竹中は「天皇問題を留保してそれでも右翼の人とは話し合えるし共闘できる」
小林多喜二 仁徳天皇賞賛
1970年11月 三島事件
1970年4月 鈴木 産経新聞入社
1972年 一水会設立
1974年3月 産経新聞退社(解雇?)
本書では触れられていないが、竹中労さんの甲府中学でのストライキ事件(昭和20年10月)に
小倉 寛太郎((おぐら ひろたろう、1930年 - 2002年10月9日)山崎豊子著 小説『沈まぬ太陽』
の主人公)さんも関係されていると思う。当時小倉さんは湘南中学から甲府へ疎開中で、
その想い出を東大駒場での講演会で話されている。もしかしたら労さんと一緒に闘ったのかもしれません。

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【人と思考の軌跡】竹中労---左右を越境するアナーキスト (河出ブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2011/12/10
鈴木 邦男
(著)
この国を真剣に問わなければならない今、右翼も左翼もない。イデオロギーを超えて闘ったアナーキスト・竹中労の言論と行動を現代に響かせる体験的評伝。没後20年を経て再生する無頼の闘争。
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2011/12/10
- ISBN-104309624375
- ISBN-13978-4309624372
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商品の説明
著者について
1943年福島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。政治活動家。新右翼団体「一水会」顧問。主な著書に『腹腹時計と〈狼〉』『公安警察の手口』『右翼は言論の敵か』『遺魂』『新・言論の覚悟』など多数。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2011/12/10)
- 発売日 : 2011/12/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 227ページ
- ISBN-10 : 4309624375
- ISBN-13 : 978-4309624372
- Amazon 売れ筋ランキング: - 424,710位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 926位マスメディア (本)
- - 63,135位ノンフィクション (本)
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2018年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1983年9月5日、浅草雷門近くの鳥金田二階。坂口安吾の話で肝胆相照らした野村秋介と竹中労は、最後まで北一輝と大杉栄のように黙契を結んだ心の同志だったと語る、「新右翼」一水会・鈴木邦男の真情溢れる本。
「人は、無力だから群れるのではない。あべこべに、群れるから無力なのだ」…竹中は組織を頼まない無頼の徒、アナーキストだ。
「個」で有る故に思想、陣営、組織、集団と言った物の思惑に関わらずにどんな相手でもたらし込む事が出来た。右翼青年たちに『国体に対する疑惑』『天皇とプロレタリア』を書いた(三島の思想の秘めた下敷きになっていると言う)里見岸雄を教え、新右翼=民族派を育てた。幼時、父親の関係で中野正剛、大川周明、頭山満などに可愛がられていたという竹中、誕生100日目には水平社の松本治一郎に抱かれたという「左右なか翼」(喜納......昌吉)「混翼」(宮崎学)の子供時代の影響もあろう。
余談だが太田竜、竹中とで左翼の「三バカ大将」と呼ばれた敬愛する故・平岡正明氏は石原完爾が好きだった。(それも本書にある)
1979年4月、おかまの東郷健に「天皇をマッカーサーが犯す」という怖ろしく不敬な場面が出てくる芝居をさせ、そこへ鈴木邦男と四宮正貴を「是非」と招待する。四宮はその場面でキレ、鈴木は舞台に殴り込む。鈴木はその後会う度に陳謝していたというが2011年になって、天皇役をやった御木平輔と出会い、真相に辿り着く…役者だって知らなかった事だが、全ては(実は脚本の粗筋も書いていた)竹中労の描いた計画通りだったのではないか?カマだからと右翼にも相手にされない東郷が戦う都知事選への話題作りの餞(はなむけ)だったのだと。御木は「殺される!」と戦慄し、術中にはまり「出演」してしまった鈴木は振り返って「恐るべし」と舌を巻く。
東郷健の絡む話では、これの延長に竹中想定外の不幸なエピソードもあるのだが、その裏話も是非読んで欲しい。私は岡山のグラフィティ界であったという不幸な現行犯逮捕事件のいきさつを思い出した。狭い世界で生きる身は辛い。
晩年、竹中労は緊急入院の合間に中東、アジア、、沖縄と駆け巡り、日本の左翼、右翼と中東にいた重信房子らの日本赤軍を結んで(当時はカダフィも左右両派にシンパを持つ世界革命の星だった。)リビアの国際会議で議長を務めたりしていた。
91年5月19日、竹中労死去。
2年後、野村秋介も自決して世を去った。
二人の革命家に合掌。
「人は、無力だから群れるのではない。あべこべに、群れるから無力なのだ」…竹中は組織を頼まない無頼の徒、アナーキストだ。
「個」で有る故に思想、陣営、組織、集団と言った物の思惑に関わらずにどんな相手でもたらし込む事が出来た。右翼青年たちに『国体に対する疑惑』『天皇とプロレタリア』を書いた(三島の思想の秘めた下敷きになっていると言う)里見岸雄を教え、新右翼=民族派を育てた。幼時、父親の関係で中野正剛、大川周明、頭山満などに可愛がられていたという竹中、誕生100日目には水平社の松本治一郎に抱かれたという「左右なか翼」(喜納......昌吉)「混翼」(宮崎学)の子供時代の影響もあろう。
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1979年4月、おかまの東郷健に「天皇をマッカーサーが犯す」という怖ろしく不敬な場面が出てくる芝居をさせ、そこへ鈴木邦男と四宮正貴を「是非」と招待する。四宮はその場面でキレ、鈴木は舞台に殴り込む。鈴木はその後会う度に陳謝していたというが2011年になって、天皇役をやった御木平輔と出会い、真相に辿り着く…役者だって知らなかった事だが、全ては(実は脚本の粗筋も書いていた)竹中労の描いた計画通りだったのではないか?カマだからと右翼にも相手にされない東郷が戦う都知事選への話題作りの餞(はなむけ)だったのだと。御木は「殺される!」と戦慄し、術中にはまり「出演」してしまった鈴木は振り返って「恐るべし」と舌を巻く。
東郷健の絡む話では、これの延長に竹中想定外の不幸なエピソードもあるのだが、その裏話も是非読んで欲しい。私は岡山のグラフィティ界であったという不幸な現行犯逮捕事件のいきさつを思い出した。狭い世界で生きる身は辛い。
晩年、竹中労は緊急入院の合間に中東、アジア、、沖縄と駆け巡り、日本の左翼、右翼と中東にいた重信房子らの日本赤軍を結んで(当時はカダフィも左右両派にシンパを持つ世界革命の星だった。)リビアの国際会議で議長を務めたりしていた。
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2年後、野村秋介も自決して世を去った。
二人の革命家に合掌。