建築家と詩人、全く関係がなさそうな二人の対談。どんな流れで話が進むのか興味を持ったので読んでみた。
今、レビューを書いているがうまく説明できない。二人の絶妙な相乗効果で想像を超えるような話の展開で対談が進められてき、結果この書籍の副題「日常を設計するまなざし」はとてもぴったりでこれ以上の副題はないという結論だけは出ている。
かといって、話の内容は難解ではなく自分の心にすっと入ってきて、明日から建築物の関わり方や建築物の中で生活する自分自身を見つめ直すことができるのではないかと漠然と思う。すこし心が豊かになった。
ただ、一つだけ納得できないのはヨーロッパ建築と日本の建築を同じ土壌で比べるのはなんか違うと思った。もっと日本建築に自信を持っていいのではないか。当然、著者は地中海主義と山水主義という言葉を使い、ヨーロッパと日本の生活様式（「居場所」）とを対等に扱っているのだが。
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