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バタイユ: 呪われた思想家 (河出ブックス) 単行本(ソフトカバー) – 2013/11/12

4.6 5つ星のうち4.6 6個の評価

「呪われた思想家」バタイユの核心と可能性は芸術論における「裂け目」にある。傷口から思想家の全体を透視して、全く新たなバタイユ像によって現代を震撼させる気鋭の挑発。

われわれの目の前で裂け目が開く、われわれはあるときは恍惚として歓喜し、笑い、あるときは拒絶し、激高する。
歓喜、笑い、拒絶、激高、それらもまたわれわれを引き裂く裂け目の効果である。こうして目の前で口を開ける傷口、
この壊れた、対象ならぬ対象、芸術とはその典型ではないだろうか。
芸術がわれわれに恍惚をもたらすとすれば、われわれがそこで見つめるのは裂け目であり、内的体験の視覚的対象である。
バタイユは、少なからぬ芸術論を執筆した。われわれはこれから、彼が芸術に見いだした多様な裂傷について考察し、その傷口から彼の思想を透視する。(本書より)

【目次】
《序》 裂傷の思想家バタイユ
裂傷の思考/バタイユという万華鏡

《第一章》 開かれた傷口----内的体験の視覚的対象
雀蜂のように美しい/絶えず新たになる光の中へ、私自身の外へ/
キリスト教的体験から内的体験へ/使い道のない否定性

《第二章》 裂け目から生まれる芸術、そして人間----『ラスコーあるいは芸術の誕生』をめぐって
洞窟の中へ/バタイユの芸術論/未知なる歴史/労働の誕生/禁止/侵犯と濫費/
連続性の回帰/動物になる/読める絵画、体験する絵画

《第三章》 不定形の……
なにか唾のような……/雑誌『ドキュマン』/「不定形の」注釈/
おぞましい猿やゴリラのような馬……/馬から人体へ

《第四章》 二つの身体
耳という器官から使い道のない耳へ/『ドキュマン』と人体/形態の弁証法/
足の親指/図版のモンタージュ/口から動物になること/
建築的構成から獣じみた怪物性へ

《第五章》 傷口(トラウマ)としての写真
見覚えのある未知なるもの/傷口(トラウマ)としての外示/作動する写真

《第六章》 低次唯物論から変質へ
歴史の他者/造形原理としての低次唯物論/プリミティヴな「変質」/陰画の手/同時代芸術における変質

《第七章》 無頭の絵画----アンドレ・マッソン
変質する砂絵/バタイユとマッソン無頭人/バタイユと無頭の形象/モンセラートでの体験/
絵画制作という無頭の行為/感情移入的抽象/具象と抽象のあわいで

《第八章》 絵画という開かれた傷口----『マネ』をめぐって
目の前の裂け目/至高性の帰趨/主題表象という遺制/二重の近代性/
マルローとバタイユ/マネの「操作」/再び、目の前の裂け目

《結》 芸術と共同性
無為の共同体/消尽の共同体

あとがき

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商品の説明

著者について

フランス文学専攻。著書『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社)。訳書にユベルマン著『イメージの前に』(法政大学出版局刊)他。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2013/11/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/11/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309624650
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309624655
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 6個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年8月6日に日本でレビュー済み
本書をバタイユの思想解説書、参考書の類と考えて読まれますと、完全に期待を裏切られます。
本書はあくまで著者の芸術論、絵画論。バタイユは自論を展開するための論理的ツールにすぎないです。

本書にはヘンテコな写真や絵が多く掲載されていますが、本書ではこれらの写真や絵の解釈、意味、意義が語られています。

しかしながら画家のマネについての内容は確かに興味深かったです。
名画「テュイルリー公園の音楽会」の中心部分のモヤモヤしたところは著者によりますと「裂け目」「開かれた傷口」とのことですが、私は「椅子に座っている2人の女性を描こうとしていて面倒になって途中でやめちゃった」になんとなく見えるのですが。。。
著者のような高尚な解釈はできませんでした。

まあ、芸術は屁理屈なんて必要なく、楽しんで鑑賞できればいいんです。
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