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社会にとって趣味とは何か:文化社会学の方法規準 (河出ブックス 103) 単行本(ソフトカバー) – 2017/3/25
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◎もくじ
はじめに 社会にとって「趣味」とは何か──テイストをめぐる文化社会学の方法規準(北田暁大)
第1部 理論篇 テイストの社会学をめぐって
第1章 テイストはなぜ社会学の問題になるのか──ポピュラーカルチャー研究におけるテイスト概念についてのエッセイ(岡澤康浩)
第2章 社会にとって「テイスト」とは何か──ブルデューの遺産をめぐる一考察(北田暁大)
第2部 分析篇1 「読む」──テイストはいかに作用する/しないのか
第3章 読者たちの「ディスタンクシオン」──小説を読むこととそれが趣味であることの差異をめぐって(岡澤康浩・團康晃)
第4章 ライトノベル、ケータイ小説、古典小説を読む若者たち──ジェンダーとオタク/サブカル自認(岡沢亮)
第5章 マンガ読書経験とジェンダー──二つの調査の分析から(團康晃)
第3部 分析篇2 「アイデンティティ」──界を生きる
第6章 「差別化という悪夢」から目ざめることはできるか?(工藤雅人)
第7章 「おたく」の概念分析──雑誌における「おたく」の使用の初期事例に着目して(團康晃)
第8章 動物たちの楽園と妄想の共同体──オタク文化受容様式とジェンダー(北田暁大)
Invitation 「趣味の/と文化社会学」のためのブックガイド
あとがき 「ふつうの社会学」のために(北田暁大)
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2017/3/25
- 寸法13 x 2.4 x 18.2 cm
- ISBN-104309625037
- ISBN-13978-4309625034
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商品の説明
出版社からのコメント
岡澤康浩(1985年生まれ。ケンブリッジ大学歴史学部博士課程在学中。専門は科学史・文化史・知識社会学)
岡沢亮(1991年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在学中。専門はエスノメソドロジー・法社会学・文化社会学)
工藤雅人(1981年生まれ。文化学園大学服装学部助教。専門は社会学・メディア史・ファッション研究)
團康晃(1985年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在学中。専門は文化社会学・メディア論・エスノメソドロジー)
著者について
/解体研
岡澤康浩(1985年生まれ。ケンブリッジ大学歴史学部博士課程在学中。専門は科学史・文化史・知識社会学)
岡沢亮(1991年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在学中。専門はエスノメソドロジー・法社会学・文化社会学)
工藤雅人(1981年生まれ。文化学園大学服装学部助教。専門は社会学・メディア史・ファッション研究)
團康晃(1985年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程在学中。専門は文化社会学・メディア論・エスノメソドロジー)
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2017/3/25)
- 発売日 : 2017/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 360ページ
- ISBN-10 : 4309625037
- ISBN-13 : 978-4309625034
- 寸法 : 13 x 2.4 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,726位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,248位社会学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
京都大学人文科学研究所助教。ケンブリッジ大学歴史学部博士課程修了。PhD(歴史学)。専門はメディア論・科学史。人間を対象とする科学の歴史について、ミシェル・フーコー、イアン・ハッキング、ジョナサン・クレーリーなどを参照しながら研究を行っている。特に、人間の認識、知覚、注意の能力についての科学的研究の歴史と、そうした限定的な知覚と注意をもった人間が共同的知的探究においてどのように認識装置と使用されるのかの歴史に関心を持っている。共著に『社会にとって趣味とは何か』(河出書房新社)、共訳にロレイン・ダストン、ピーター・ギャリソン『客観性』(名古屋大学出版)がある。
【自己紹介】1971年神奈川県生まれ。東京大学情報学環教授(社会学、メディア史)。博士(社会情報学)。東京大学文学部社会学科、同大学大学院人文社会系研究科修士課程修了、博士課程退学。東京大学社会情報研究所助手、筑波大学社会学系講師、東京大学社会情報研究所助教授、同大学情報学環准教授を経て現職。現在は、アメリカ社会調査史を中心に、調査という社会的行為の歴史をたどり返している。ドイツの戦時期にも手を付けないとといけないとびびっています。最新刊は『社会制作の方法』勁草書房。なんとか春までには有斐閣から社会学の教科書(というか講義録)を出したいと思っています。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ところが、問題の8章はいかがなものであろうか。物議をかもした「女子二次オタク≒腐女子」の「操作的定義」の問題に加え、データ解釈もこじつけに感じられるものが多々あった。すでに指摘されている通り、おそらく著者の内的作業仮説として、「腐女子はジェンダー規範に異議を申し立てる存在」というものがあるためだ。著者の結論にとって都合のよいデータを取捨選択し、先行研究を自説の補強のための権威づけとして利用している(そうでなければ、このような強引な操作的定義は必要ないはずだからだ)、という批判は甘受せねばならないだろう。
私は、8章に関しては、批判するために読むべき論文と考えている。このテキストを読み、ここが変だとか、もっとこうした方がいいとか、各自が意見を述べる素材として利用し尽くすのが、もっとも賢い利用法ではないだろうか。これは単なる北田先生個人への批判ということではなく、社会学界全体を覆っている「いい加減」体質にメスを入れて行く重要な作業である。
なお、「解体研」とされる他の章の著者による論考は、こぎれいにまとまっており、特に批判するほどの関心を喚起しなかった。
本書の第8章はtwitterで画像が拡散したこともあり過剰に一部の人の関心を集めています。また、「二次創作好き女子」を近似的に「腐女子」としたことを批判する人もいるようです。ただ、そのことだけで本書を判断するのは極端だと思います(ちなみにレビュワーの私は「二次創作好き」で「腐女子」でもあります)。確かに「腐女子」の概念に思い入れがある人には物足りないでしょう。ただ、オタクや腐女子については、本書のような「とりあえずこういう定義でざっくりいってみるよ」という操作的手法を用いないとわからないことは多いのではないでしょうか。私の体験からしても、インタビューや、調査をする側が主観的に「この人はオタク/腐女子っぽい」と感じる人をアンケート回答から分類する調査では、わかることにも限界があると感じるからです。「二次創作好き」程度で留めておく方がノイズに満ちた実態を反映したものとなる気がします。
こう考えるのは、私の周りには「腐女子はこういう人」という類型論からは外れる人がたくさんいて、それらの人は「腐女子を知りたい」と近寄ってくる研究者のインタビューに答えるようなこともしないし、アンケートにも積極的ではないのを見てきたからです(個人の特定を避けるため、具体的なことは述べません)。彼女たちはわかってもらえないと感じているし、傷ついたことがあるし、自分の生育歴やプライベートに触れるような話を聞かれることを恐れるからです。
しかし、本書が提示するような、一件何の関係があるのかわかりづらいアンケートに答えた集団のデータを分析していく方式であれば、従来の方法より広い範囲、様々な人について調査が出来ます。また、何より大事なのは結論が「オタクは/腐女子は○○した方がよい」という変なアドバイスにつながっていないことです。あくまでも練馬調査という19-22歳の人を中心とする数百名のデータを分析し、様々な角度から先行研究に照らし合わせて社会学的に論じるということをしており、読んでいる側も安心感を持てます。
8章に偏った書き方をしてしまいましたが、同様の方法で、小説の読まれ方がケータイ小説、ライトノベルの読まれ方とどう違っているか、漫画の読み方にジェンダーで違いはあるか、ファッションと自己表現は関係するのか、などについても分析されていて、こちらも面白いです。
ただし内容はかなり専門的なので、純粋な趣味として買って読むと事例編の結論部分しかよくわからず、後悔するかもしれません。きちんと勉強して自分でも研究をしたい人向けの本です。
「普通の社会学」
を、提示したのは良かったが、提示しきれているとは思えない。
また、練馬区の文化的特性を明らかにした意味では、社会統計に意味があることであり、山岡氏はじめ多くの人が批判するような
「ねつ造」
というのは、不当な言いがかりであると、私も思う。
むしろ問題は、北田暁大氏が拡大解釈していることである。それは、練馬区限定それも1988年〜1990年生まれの若者のみの調査なのに、さも全国的な現象であるかのように叙述していることである。
北田暁大氏は、
男性オタク=保守的かつジェンダー規範に適合的
女性オタク=革新的かつジェンダー規範に懐疑的
と、推論しているが、それは練馬区の1988年から1990年生まれの人に限ったことである。東京の他の地域、更には地方や関西・名古屋地域の調査はしていない。オタク文化は全国に展開しているので、上記の推論は飛躍しているとしか思えない。上記の推論が妥当性を持つには、全国的に調査した結果でなければならない。
むしろ、練馬区かせいぜい東京山の手地域の若者の特性と銘打った方が適切だろう。ちなみにオタク文化は地域によってかなり差があるように見受けられるが、そのあたりの考察もされていない。
なお、私はまさに2次創作オタクであるが、極めてフェミニスト的かつ左翼的な思想を持ち、周りの数十名にのぼる男性オタクの友人もほぼ全員そうである。パリテや選択的夫婦別姓に大賛成だし、まして「男は仕事、女は家庭」という考えの男性オタクには1人も会ったことはない。最も私の個人的な経験なので、偏りがあるが、それは北田暁大氏の練馬区限定調査も同様である。
要するに、データはねつ造ではないが、サンプルに著しい偏りがあるため、上記のような結論は飛躍していると言わざるを得ないのだ。