かなりためになる本だと感じました。ある局面での形勢判断とその後の方針を棋士三人に問う形式の内容で同じプロでも考えが異なる場面や優越のとらえ方がちがったり、棋風・棋理が表れ注視しているポイントが明確に示されています。 将棋の深さにふれることができる本で自分の棋風を感じて目指す方向を明確にする何か、きっかけをつかめる可能性 大の代物かと思います。 こういう形の本は、他に目にしたことがないだけに貴重な本です。
手に入れることができてよかったです^^
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読みの技法 (最強将棋塾) 単行本 – 1999/3/1
島 朗
(編集)
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日1999/3/1
- ISBN-104309721818
- ISBN-13978-4309721811
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
序・中・終盤、プロの実戦例、若手の練習将棋、流行の将棋の変化図、創作などで構成した全25図で棋力向上をはかる指導対局書。佐藤名人、羽生四冠王、森内八段の個性あふれる読みを味わえる。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (1999/3/1)
- 発売日 : 1999/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 220ページ
- ISBN-10 : 4309721818
- ISBN-13 : 978-4309721811
- Amazon 売れ筋ランキング: - 219,839位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 704位将棋 (本)
- - 19,014位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月11日に日本でレビュー済み
同じ局面を3人のトップ棋士にどう指すかと問い、読み筋を披露してもらうと言う企画。3人の共通点や相違点がとても興味深く、楽しく読む事が出来た。多種多様な戦型の中盤の局面が題材に選ばれており、絶対自分が遭遇するとは思えない局面も多かったが、それも勉強になったと思う。
もっとも決まった戦法しか指さない人間にとって実用性は疑問。トップ棋士の形勢判断や指し方が違うのを知って、役に立つものでもないと思う。あくまで読み物として楽しむべき棋書だろう。
もっとも決まった戦法しか指さない人間にとって実用性は疑問。トップ棋士の形勢判断や指し方が違うのを知って、役に立つものでもないと思う。あくまで読み物として楽しむべき棋書だろう。
2020年10月13日に日本でレビュー済み
この本を最初に手に取った時、とにかく斬新で面白い本だと思った。この本を意識したのか否かは分からないが、後に「イメージと読みの将棋観」という、ワクワクするような本が出版されるようになり、今もその続編が発刊されている。プロに共通する認識と微妙な違いが、アマチュアにも分かる内容である。大変贅沢な内容であり、島九段の抜群のセンスが感じられる本である。
2018年11月20日に日本でレビュー済み
ご存じ大人気ゲーム「将棋」の実力養成本。
みごとな指し手の順番や考え方を見に付けられます。
箱から駒を出し、盤に並べながら読みましょう。
行く先々で強敵が現われますが、それを乗り越えてこそ。
きれいな表紙も魅力的です。
みごとな指し手の順番や考え方を見に付けられます。
箱から駒を出し、盤に並べながら読みましょう。
行く先々で強敵が現われますが、それを乗り越えてこそ。
きれいな表紙も魅力的です。
2014年5月25日に日本でレビュー済み
日頃アマチュアがプロに尋ねたいことは多種多様だが、超初心者はもとより有段者に至るまで「どうしたら強くなれるか??」と共に「何手先まで読めるか??」は双璧だと思う。かつて羽生善治四冠が『驚きももの木20世紀』(テレ朝系)で、「直線的には20〜30手くらいだが、途中分岐する変化まで総合すると300〜400手くらいに及ぶ」と語っていた(95年3月24日放送「将棋の鬼 升田幸三の修羅!」)。
他にも「手の読める時には30手くらいスッと見える」(『勝負の世界 将棋随想』木村義雄十四世名人著)や、83年(昭和58年)の王位リーグ、谷川浩司名人対大山康晴十五世名人の対局では、谷川名人が終盤▲4三角引不成(!)を含む35手の即詰み(実際は23手目で投了)に討ち取っている。なので歴代の(永世)名人によるこういった記述や実戦以上の“羽生証言”の裏付けはなかろう。
本書は著者の島朗八段が用意した25のお題局面に対し、羽生四冠、佐藤康光名人、森内俊之八段の3人に個別に読みを入れてもらうという画期的な企画で、いわば「島研プチ復活」である。そして「局面毎に持ち時間5分」の中での具体的な読みの中身を披露していたが、我々アマは具体的な中身は然ることながら、むしろ合計何手読んだという数値の方に関心が高いという、困った習性がある(?)。
また、巻末では名付けて「島研座談会」の模様も収録されている。そこで3人に共通している見解として「基本はいわゆる“3手の読み”で、それでも足りなければ10手くらい先だが、当然ながら途中分岐する変化もあり、その時の体調にも左右されるしなかなか大変だ」ということだ。そうすると、少なくとも佐藤名人が常に思われている「1億と3手の読み」は、かなり尾ヒレのついた都市伝説に過ぎないことがわかる(?)。
なお、同じ島八段の著書『将棋界がわかる本』(95年刊)にも「棋士は何手先まで読めるか?」のQ&Aコーナーがあり、著者が取材した棋士によって「数千手」と大風呂敷を広げる向きから、「10手くらい」と控えめに申告する向きまで実に様々だという。しかし結局この議論は、「次の1手さえわかればいい」という大山十五世名人の至言に集約されて幕引きとなっていた。
本書『読みの〜』でも、まえがきで「この疑問には明快な回答があって無きが如しだ」と述べているが、我々アマはつまるところ「途中分岐する変化云々は別として、MAXで何手先まで読めるのか??」が永遠の疑問であり関心事である気がする。
蛇足ながら私の場合、序中盤では3〜5手が主流で7手以上はまずあり得ず、終盤での即詰みも最長で10手台後半までしか経験がない。いや、序盤に限っては定跡や実戦例にナビゲートしてもらうことが殆どだ。それに引きかえ序中盤で10手先、ましてや終盤で数十手もの即詰みを読み切るなどという離れ業は、やはりさすがプロというほかなく夢のまた夢の世界である。
(肩書・段位は99年の上梓当時)
他にも「手の読める時には30手くらいスッと見える」(『勝負の世界 将棋随想』木村義雄十四世名人著)や、83年(昭和58年)の王位リーグ、谷川浩司名人対大山康晴十五世名人の対局では、谷川名人が終盤▲4三角引不成(!)を含む35手の即詰み(実際は23手目で投了)に討ち取っている。なので歴代の(永世)名人によるこういった記述や実戦以上の“羽生証言”の裏付けはなかろう。
本書は著者の島朗八段が用意した25のお題局面に対し、羽生四冠、佐藤康光名人、森内俊之八段の3人に個別に読みを入れてもらうという画期的な企画で、いわば「島研プチ復活」である。そして「局面毎に持ち時間5分」の中での具体的な読みの中身を披露していたが、我々アマは具体的な中身は然ることながら、むしろ合計何手読んだという数値の方に関心が高いという、困った習性がある(?)。
また、巻末では名付けて「島研座談会」の模様も収録されている。そこで3人に共通している見解として「基本はいわゆる“3手の読み”で、それでも足りなければ10手くらい先だが、当然ながら途中分岐する変化もあり、その時の体調にも左右されるしなかなか大変だ」ということだ。そうすると、少なくとも佐藤名人が常に思われている「1億と3手の読み」は、かなり尾ヒレのついた都市伝説に過ぎないことがわかる(?)。
なお、同じ島八段の著書『将棋界がわかる本』(95年刊)にも「棋士は何手先まで読めるか?」のQ&Aコーナーがあり、著者が取材した棋士によって「数千手」と大風呂敷を広げる向きから、「10手くらい」と控えめに申告する向きまで実に様々だという。しかし結局この議論は、「次の1手さえわかればいい」という大山十五世名人の至言に集約されて幕引きとなっていた。
本書『読みの〜』でも、まえがきで「この疑問には明快な回答があって無きが如しだ」と述べているが、我々アマはつまるところ「途中分岐する変化云々は別として、MAXで何手先まで読めるのか??」が永遠の疑問であり関心事である気がする。
蛇足ながら私の場合、序中盤では3〜5手が主流で7手以上はまずあり得ず、終盤での即詰みも最長で10手台後半までしか経験がない。いや、序盤に限っては定跡や実戦例にナビゲートしてもらうことが殆どだ。それに引きかえ序中盤で10手先、ましてや終盤で数十手もの即詰みを読み切るなどという離れ業は、やはりさすがプロというほかなく夢のまた夢の世界である。
(肩書・段位は99年の上梓当時)
2008年1月23日に日本でレビュー済み
今更感はありますが、レビューを。
島先生の選んだ問題(実戦・創作)に対し、羽生・佐藤・森内の3先生が自分の読み筋を披露。
最近はいろいろな不思議な形の将棋も現れていますが、力将棋を指すようになった場合、初めて見た場面での方針決定というのが勝敗に非常に大きな影響を及ぼします。
本書は、その方針決定に関する実力をつけるもので、特定の定跡・特定の戦法を深く理解するためには向きませんが、場面の切り口を、いろいろな観点から考えることのできる最高の素材です。
分量という点ではもっと欲しいですが、濃密さではトップクラス。答えのない問題を作り、描ききれる島先生の筆力も非常に高いです。自分にとって棋書のトップ5に入ります。
島先生の選んだ問題(実戦・創作)に対し、羽生・佐藤・森内の3先生が自分の読み筋を披露。
最近はいろいろな不思議な形の将棋も現れていますが、力将棋を指すようになった場合、初めて見た場面での方針決定というのが勝敗に非常に大きな影響を及ぼします。
本書は、その方針決定に関する実力をつけるもので、特定の定跡・特定の戦法を深く理解するためには向きませんが、場面の切り口を、いろいろな観点から考えることのできる最高の素材です。
分量という点ではもっと欲しいですが、濃密さではトップクラス。答えのない問題を作り、描ききれる島先生の筆力も非常に高いです。自分にとって棋書のトップ5に入ります。
2002年3月29日に日本でレビュー済み
定跡本、必勝本、奇襲本、手筋本、詰将棋、観戦記。
将棋の本は数あれど、これはどこにも属さない新しい感覚の本。
3者3様の考え方は興味深い。
個人的には右四間のページとヒラメのページが面白かった。
ある程度強い人でないと読みこなせないので星4つにしました。
将棋の本は数あれど、これはどこにも属さない新しい感覚の本。
3者3様の考え方は興味深い。
個人的には右四間のページとヒラメのページが面白かった。
ある程度強い人でないと読みこなせないので星4つにしました。
2005年4月15日に日本でレビュー済み
最初にこの本は、有段者向けと思います。
ただ級位者の方でも大局観の勉強には、いいと思います。
局面を提起して、羽生、森内、佐藤の三人に読みを披露してもらう内容ですが、聞き手の島さんのも読者の聞きたいことを見事についている。
なお提起している局面が25局面あるのですがいずれも自分の読みを試すには最高の局面です。
従来の問題集のような次の1手が存在するような局面でなく、話題の局面であったりアマが知りたい局面であったり うーん島さん選び方最高ですよ。
なお同じ局面でも3者が全く違う大局観の局面があり(先手を持ちたいという羽生と後手を持ちたいという森内、佐藤)興味深い。
この本は、各局面を自分の読みを入れてあとから3者の読みと大局観と比べると大変勉強になる画期的な本です。
この最高の組み合わせはもう実現しないかもしれませんね。
こういう企画の本を出版する島さんに拍手。
ただ級位者の方でも大局観の勉強には、いいと思います。
局面を提起して、羽生、森内、佐藤の三人に読みを披露してもらう内容ですが、聞き手の島さんのも読者の聞きたいことを見事についている。
なお提起している局面が25局面あるのですがいずれも自分の読みを試すには最高の局面です。
従来の問題集のような次の1手が存在するような局面でなく、話題の局面であったりアマが知りたい局面であったり うーん島さん選び方最高ですよ。
なお同じ局面でも3者が全く違う大局観の局面があり(先手を持ちたいという羽生と後手を持ちたいという森内、佐藤)興味深い。
この本は、各局面を自分の読みを入れてあとから3者の読みと大局観と比べると大変勉強になる画期的な本です。
この最高の組み合わせはもう実現しないかもしれませんね。
こういう企画の本を出版する島さんに拍手。