自分のご実家を博物館にした方の本だからなのか、個人的な内容も多い。
昭和の古きよき暮らしを紹介するにあたり、あまりにも自分ち感を出してしまうと読み手はあなたのおうちの伝記なの?っていう気分になる。
作者のご家族の思い出話もいいけど、その時代の一般的な家庭の紹介を書いて欲しい。
その点、当時の雑誌「主婦の友」の付録なんかをメルカリで買って読んだら、こちらは一般的な話で面白かった。
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昭和のくらし博物館 (らんぷの本) 単行本 – 2000/11/1
小泉 和子
(著)
- 本の長さ159ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2000/11/1
- ISBN-104309727042
- ISBN-13978-4309727042
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商品の説明
商品説明
テレビの「サザエさん」を見ていると、ときどき不思議な感覚に襲われることがある。磯野家の造作や家具類は、見覚えがあり、親しみ深いモノばかり。ところが、現実に戻って我が家を見回すと、テレビも冷蔵庫も扇風機も、同じ物が見当たらない。どれも、ほんの少し前に、我が家から消えたものなのだ。
そんな、ありそうでない「サザエさんの家」が、本書の中にあった。昭和26年に当時の住宅金融公庫の融資を受けて建てられた木造2階建ての小泉家住宅が、いまも「昭和のくらし博物館」として、当時のままの姿で生き続けている。玄関を入ったところが板の間で、次が茶の間、左手がぬれ縁。奥の6畳間から、いまにもカツオやワカメがかけ出してきそうな気がしてくるではないか。
この小泉家の長女で、博物館となった我が家の館長を務める著者が、この懐かしい家の家具調度を家族の思い出をたどりながら詳細に説明してくれる内容が、そのまま昭和の生活文化史になっているのだ。ちゃぶ台を囲んでのささやかな夕食、夏の楽しみはタライの行水、あかすり、軽石を入れた洗面器を抱えての銭湯通い…。子どものころ、引き出しの奥にしまったままの宝物を見つけたような気分になった。
後半、小泉家を離れて、道具の歴史を語る部分は、かなりの労作だが、いまひとつ印象が薄い。それを使う人々の顔が見えてこそ、道具はモノを言うのだろう。(長井好弘)
内容(「MARC」データベースより)
大人も子供も必死になって働いた、貧しくもしあわせだった昭和の日々。ちゃぶ台、蚊帳、湯たんぽ、パナマ帽、ねんねこ半纏…。記憶のなかの懐かしいモノ。いま、よみがえる昭和の家族の情景。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2000/11/1)
- 発売日 : 2000/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 159ページ
- ISBN-10 : 4309727042
- ISBN-13 : 978-4309727042
- Amazon 売れ筋ランキング: - 410,353位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 307位昭和・平成
- - 921位文化人類学一般関連書籍
- - 5,409位日本史一般の本
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月7日に日本でレビュー済み
日本の庶民生活史の研究者である著者の小泉和子氏は,自らが生まれ育った都
内の自宅をそのまま保存し,「昭和のくらし博物館」として公開している.そ
の博物館の展示品を中心に,昭和のくらしを解説したのが本書であるが,氏は
このほかにも,「昭和すぐれもの図鑑」「ちゃぶ台の昭和」など,昭和時代,
特に戦後の庶民生活,道具等を一般向けに紹介,考察した類書を多く著わして
いる.いずれも内容的には充実しており,豊富な写真,図版とともに当時の社
会事情を背景とする解説は丁寧である.
しかし,本書に限らずこの一連の著作に共通する特徴として,節度ある文章の
中にも「あの頃は良かった.こういう生活を現代の我々も見習うべきだ」とい
う姿勢が見え隠れして,ちょっと説教じみたところがあるのが気になる.
同世代の者として,本書の内容を懐かしいとは感じるが,当時に戻りたいとは
思わないし,その必要もないと感ずるところである.
もうひとつ注意すべきは,これは決して多くの資料を収集,分析した著作では
なく,ほとんどが著者自身の体験に基づく個人的な記載である点である.研究
書ではないので客観性を要求する必要はないが,これが本当に当時の平均像な
のかどうか,という点はわからない.ただ個人的にいえば,自分の生活は,こ
れにそっくりだったとは言える.
内の自宅をそのまま保存し,「昭和のくらし博物館」として公開している.そ
の博物館の展示品を中心に,昭和のくらしを解説したのが本書であるが,氏は
このほかにも,「昭和すぐれもの図鑑」「ちゃぶ台の昭和」など,昭和時代,
特に戦後の庶民生活,道具等を一般向けに紹介,考察した類書を多く著わして
いる.いずれも内容的には充実しており,豊富な写真,図版とともに当時の社
会事情を背景とする解説は丁寧である.
しかし,本書に限らずこの一連の著作に共通する特徴として,節度ある文章の
中にも「あの頃は良かった.こういう生活を現代の我々も見習うべきだ」とい
う姿勢が見え隠れして,ちょっと説教じみたところがあるのが気になる.
同世代の者として,本書の内容を懐かしいとは感じるが,当時に戻りたいとは
思わないし,その必要もないと感ずるところである.
もうひとつ注意すべきは,これは決して多くの資料を収集,分析した著作では
なく,ほとんどが著者自身の体験に基づく個人的な記載である点である.研究
書ではないので客観性を要求する必要はないが,これが本当に当時の平均像な
のかどうか,という点はわからない.ただ個人的にいえば,自分の生活は,こ
れにそっくりだったとは言える.
2014年3月8日に日本でレビュー済み
古い町並みを模した空間がアミューズメント施設の中に作られて、多くの人が入場料を払って見物するご時勢。
こんな本が出てもおかしくはないのでしょう。
でも、我が家は今でもかなり、この家に近い暮らしぶりなので、とくに驚くことはありませんでした。
出てくる生活用品も小さいころ使っていたものばかり。いまでも我が家には、電子レンジはありません。
テレビとパソコンと洗濯機ががあるぐらい。古い生活用品は、今でもかなり健在。
家も、似たような古い家なので…
田舎に行けば、現代でもこんな家はどこにでもあるでしょう。
こんな本が出てもおかしくはないのでしょう。
でも、我が家は今でもかなり、この家に近い暮らしぶりなので、とくに驚くことはありませんでした。
出てくる生活用品も小さいころ使っていたものばかり。いまでも我が家には、電子レンジはありません。
テレビとパソコンと洗濯機ががあるぐらい。古い生活用品は、今でもかなり健在。
家も、似たような古い家なので…
田舎に行けば、現代でもこんな家はどこにでもあるでしょう。
2001年11月14日に日本でレビュー済み
・・・これは、何だ?というものから、これ、おばあちゃんちにあったような・・・から、実は使っていた、持っている、まで実に様々の懐かしいモノたち。それがどういう使われ方をし、家庭の中でどのような位置付けにあったのか( 必需品から宝物まで )が具体的に語られていて、対象を知っているレベルに応じて興味深い。ただ、確かにあったのだがおおかた廃れてしまって、というものばかりなのだが、それに対して時々、「このごろの人はものをしらなくて」というせせら笑いが目障りだ。本当にしらないんだからしょうがないが、知らないからこそ読むのではないか。あまり親切な感じはしない。