2014年に出版されたものの改訂新版です。
127ページ、大きくも分厚くもなく、
ぱらぱらめくるのにちょうどいい感じです。
ただ2021年現在の、インターネットに様々な情報が蔓延している状況では
本書の内容はやや物足りなく感じます。
”世界の文字”に興味を持って入手したのですが、
言語ごとに一見開きの関係で、ラテン文字だけで 34ページ、
一方でたとえばインドネシア語の独特な文法が解説されるわけでもなく、
現地の写真やポスターと共に簡単な説明があるばかりです。
主要な言語でなければ文字も取り扱われることもなく、
文字マニアとして楽しみにしていた様々な文字、たとえば、
チェロキー文字,カナダ先住民文字,日本神代文字といわれるヲシテ,
さらには唯一色によって意味を変えうるトンパ文字もなく、
寂しい内容に感じられました。
巻末に執筆者が 50人列挙されていますが、
日本で主要な学問として取り扱われている文字と言語に
限定せざるを得なかったのでしょう。
世界に様々な文字があることをまるで知らなかった人なら
充分に楽しめるかもしれません。
東南アジア~インド周辺の文字はそこそこ扱われています。
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図説 世界の文字とことば (ふくろうの本/世界の文化) 大型本 – 2009/12/16
町田 和彦
(編集)
ダブルポイント 詳細
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購入オプションとあわせ買い
世界には、5000から7000の言語があるといわれる。その中から45の言語をとりあげ、優美な文字、かわいらしい文字、不思議な文字など、さまざまな文字と、それを書き、話す人々の世界を紹介。
- 本の長さ127ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2009/12/16
- ISBN-10430976133X
- ISBN-13978-4309761336
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商品の説明
著者について
1951年生まれ。アラハバード大学修士課程修了、東京外国語大学修士課程修了。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。専門は南アジア言語学、文字情報学。『ニューエクスプレス ヒンディー語』など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2009/12/16)
- 発売日 : 2009/12/16
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 127ページ
- ISBN-10 : 430976133X
- ISBN-13 : 978-4309761336
- Amazon 売れ筋ランキング: - 347,490位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
父が気に入って、持っていっているので、写真が撮れません。ありがとうございます。
2015年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界各地域・国の言葉の成り立ちや文字のグループ化など、興味深い記述に理解しやすかった。惜しむらくは掲載語数が少ないのが残念(特にヨーロッパ各国のことば・文字)
2023年1月29日に日本でレビュー済み
その体系の文字がおよそ何文字あるのかなど、全体像が分からない。
2017年3月17日に日本でレビュー済み
文字の起源や分類と系統について興味があるので読みました。
世界の言語は5000~7000くらいあるようですが、文字ははるかに少ないといいます。
その文字はさらに4つに(ギリシャ文字、アラム文字、 ブラーフミー文字、漢字)に分類できるそうです。
こういう基本的な知識の他にいろんな文字が古代セム系文字にさかのぼれるという有力説があることや、それぞれの言語と文字に関するちょっとした知識がちりばめられています。そのいくつかを挙げます。
・西夏文字は漢字と字形的なつながりはない。
・20世紀になって作られたも文字が存在する。オル・チキ文字(インドのサンタル語)
・モンゴル語の文字はキリル文字を使うがそれとは違う本来の文字があること。
・表意文字、表語文字、表音文字の意味とそれぞれの違い。
言語学や文字に興味がある方にとって、本書に書かれていることすべてが知的好奇心を刺激することになると思います。
世界の言語は5000~7000くらいあるようですが、文字ははるかに少ないといいます。
その文字はさらに4つに(ギリシャ文字、アラム文字、 ブラーフミー文字、漢字)に分類できるそうです。
こういう基本的な知識の他にいろんな文字が古代セム系文字にさかのぼれるという有力説があることや、それぞれの言語と文字に関するちょっとした知識がちりばめられています。そのいくつかを挙げます。
・西夏文字は漢字と字形的なつながりはない。
・20世紀になって作られたも文字が存在する。オル・チキ文字(インドのサンタル語)
・モンゴル語の文字はキリル文字を使うがそれとは違う本来の文字があること。
・表意文字、表語文字、表音文字の意味とそれぞれの違い。
言語学や文字に興味がある方にとって、本書に書かれていることすべてが知的好奇心を刺激することになると思います。
2010年2月28日に日本でレビュー済み
楔形文字
ヒエログリフ
にはじまる。
古代セム系文字、フェニキア文字、ギリシャ文字、エトルリア文字、ラテン文字という系列を知りました。
甲骨文字、金文から、漢字、仮名文字という流れが交わっていないことも知りました。
モンゴル文字が、フェニキア文字の派生であるアラム文字、ソグド文字、ウイグル文字の派生であることを知りました。
ハングルが、インド系諸文字からの派生であると表には載っていますが、本文を読むと、いろいろ説があるとのこと。
ヒエログリフ
にはじまる。
古代セム系文字、フェニキア文字、ギリシャ文字、エトルリア文字、ラテン文字という系列を知りました。
甲骨文字、金文から、漢字、仮名文字という流れが交わっていないことも知りました。
モンゴル文字が、フェニキア文字の派生であるアラム文字、ソグド文字、ウイグル文字の派生であることを知りました。
ハングルが、インド系諸文字からの派生であると表には載っていますが、本文を読むと、いろいろ説があるとのこと。
2010年4月18日に日本でレビュー済み
とにかく、いろんな文字が出ている。
正直なところ、どれも読めない。
あいかわらず「見てるだけ」の読書なのだが、
それでも、見ているとめまいがするようで、
楽しい。
出てくる文字は、活字になってしまうと、
どことなく御しやすそうな気がするのだが、
見知らぬ文字の手書きには、
勝手に、意味深に感じてしまったりする。
p.34なんか、「財産分割の証文」らしいが、
なんだか、怒られているような気になったりする。
まったく違う話だが、
中島敦の「文字禍」や、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの
I Put A Spell On You なんかも思い出したりして。
人間のいろいろなものが詰まっている。
文字は深い。
正直なところ、どれも読めない。
あいかわらず「見てるだけ」の読書なのだが、
それでも、見ているとめまいがするようで、
楽しい。
出てくる文字は、活字になってしまうと、
どことなく御しやすそうな気がするのだが、
見知らぬ文字の手書きには、
勝手に、意味深に感じてしまったりする。
p.34なんか、「財産分割の証文」らしいが、
なんだか、怒られているような気になったりする。
まったく違う話だが、
中島敦の「文字禍」や、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの
I Put A Spell On You なんかも思い出したりして。
人間のいろいろなものが詰まっている。
文字は深い。
2010年3月18日に日本でレビュー済み
それほど分厚くない本に本当にたくさんの情報が詰ってました。
ホントしても読みやすく、ロマンな世界です。すごく勉強になりました。
アラム、ブラーフミー、とっつきにくいけど勉強してみたくなりました!
ホントしても読みやすく、ロマンな世界です。すごく勉強になりました。
アラム、ブラーフミー、とっつきにくいけど勉強してみたくなりました!