ここではルーヴルに殿堂入りしたような王道の画家はでてきませんが、
オルセー所蔵のような絵画やイギリスのラファエル前派が好きな人にはたまらない作品集です。
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水の女 溟き水より From the Deep Waters (E.T.Classics) 大型本 – 2006/11/11
高宮 利行
(著)
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- 本の長さ110ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/11/11
- ISBN-104309907040
- ISBN-13978-4309907048
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/11/11)
- 発売日 : 2006/11/11
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 110ページ
- ISBN-10 : 4309907040
- ISBN-13 : 978-4309907048
- Amazon 売れ筋ランキング: - 542,561位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年2月13日に日本でレビュー済み
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの絵画が好きで、その画集を探していた時に本書と出会いました。
『水の女』というテーマの通り、水との係わりがある美しい女性をテーマに描いた作品ばかりが集められています。ウォーターハウスの作品が多いですが、それ以外にもハッとする美に包まれているモデルがここに収められています。
アーサー・ヒューズの「オフィーリア」は美しいですし、ジョン・エヴァレット・ミレーの有名な絵画「オフィーリア」は神秘的で耽美的な作品です。ポール・アルベルト・ステックの「オフィーリア」は水中ということもあってこの世のものとは思えない不思議な情景が描かれています。
本書の作品の中心となっているウォーターハウスの絵画はロマンチックです。詩情あふれる絵画は繊細で写真のような丁寧な描き方がまた作品の質を上げています。実際の女性をモデルにしているのでしょうが、題材が神話から取られていますので、象徴的なアプローチによって女性美を極致へと高めているのです。「ヒュラスとニンフたち」「セイレーン」などエドワード・バーン・ジョウンズの一連の作品群も収録してありますので、上質の絵画集だと思いました。
慶応義塾大学教授の高宮利行氏があとがきで本書の成立について詳しく書いていました。ラファエル前派の作品を始め、誘惑する水界の妖精、サイレーン(セイレーン)、マーメイド、異教の女神ヴィーナス、魔性の女、無垢の女、堕落した女、薄倖の女などが収められており、他の美術集の編集とは全く異質の編纂物となっています。なにしろ素晴らしい絵画をこのような特異なテーマで集めた画集です。質的に高く編集者の審美眼と相まって貴重な出版だと思いました。
『水の女』というテーマの通り、水との係わりがある美しい女性をテーマに描いた作品ばかりが集められています。ウォーターハウスの作品が多いですが、それ以外にもハッとする美に包まれているモデルがここに収められています。
アーサー・ヒューズの「オフィーリア」は美しいですし、ジョン・エヴァレット・ミレーの有名な絵画「オフィーリア」は神秘的で耽美的な作品です。ポール・アルベルト・ステックの「オフィーリア」は水中ということもあってこの世のものとは思えない不思議な情景が描かれています。
本書の作品の中心となっているウォーターハウスの絵画はロマンチックです。詩情あふれる絵画は繊細で写真のような丁寧な描き方がまた作品の質を上げています。実際の女性をモデルにしているのでしょうが、題材が神話から取られていますので、象徴的なアプローチによって女性美を極致へと高めているのです。「ヒュラスとニンフたち」「セイレーン」などエドワード・バーン・ジョウンズの一連の作品群も収録してありますので、上質の絵画集だと思いました。
慶応義塾大学教授の高宮利行氏があとがきで本書の成立について詳しく書いていました。ラファエル前派の作品を始め、誘惑する水界の妖精、サイレーン(セイレーン)、マーメイド、異教の女神ヴィーナス、魔性の女、無垢の女、堕落した女、薄倖の女などが収められており、他の美術集の編集とは全く異質の編纂物となっています。なにしろ素晴らしい絵画をこのような特異なテーマで集めた画集です。質的に高く編集者の審美眼と相まって貴重な出版だと思いました。
2012年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の感覚では、大型本ではありません。
この大きさ、内容量で、3500円は高いです。
本自体の内容は、ヴィクトリアンを中心にアトランダムに並べられていますが、余計な解説など一切無く
美しい図版が続き、個人的には好感を持ちました。
しかし製本が糸を使わない、文庫本のような糊付け方式で、安っぽいです。
早くも一部、ページが抜け落ちて来ました。
本来、長い間、折に触れ手にする画集で、この様な本の造りは、あまり感心できません。
しつこいようですが、廉価版のような値段ではないのですから。
この大きさ、内容量で、3500円は高いです。
本自体の内容は、ヴィクトリアンを中心にアトランダムに並べられていますが、余計な解説など一切無く
美しい図版が続き、個人的には好感を持ちました。
しかし製本が糸を使わない、文庫本のような糊付け方式で、安っぽいです。
早くも一部、ページが抜け落ちて来ました。
本来、長い間、折に触れ手にする画集で、この様な本の造りは、あまり感心できません。
しつこいようですが、廉価版のような値段ではないのですから。
2006年11月17日に日本でレビュー済み
嬉しい再販である。
美術における女性美の追求は当然であるが、水をモチーフにしたところがユニークであり、そして成功している。
水と関わる美女・・・セイレーン(マーメイド)、池に棲むニンフ、可憐さゆえ牧神パーンに追詰められて葦に姿を変えたシュリンクス。もちろん、華麗なヴィーナスも多数収められている。
また、人間の乙女も、悲しい情景が多いながらも実に美しい。この本も、まず数多いオフィーリアから始まるが、亡骸が川を流れるも、美しく、頭上にエンジェル・リングが輝く「若き殉教者」も取り上げている。
表紙のセイレーンの髪と肌の美しさに象徴される通り、水により少女の美を輝かせる数々の絵は生涯身近に置くに値する。
美術における女性美の追求は当然であるが、水をモチーフにしたところがユニークであり、そして成功している。
水と関わる美女・・・セイレーン(マーメイド)、池に棲むニンフ、可憐さゆえ牧神パーンに追詰められて葦に姿を変えたシュリンクス。もちろん、華麗なヴィーナスも多数収められている。
また、人間の乙女も、悲しい情景が多いながらも実に美しい。この本も、まず数多いオフィーリアから始まるが、亡骸が川を流れるも、美しく、頭上にエンジェル・リングが輝く「若き殉教者」も取り上げている。
表紙のセイレーンの髪と肌の美しさに象徴される通り、水により少女の美を輝かせる数々の絵は生涯身近に置くに値する。
2007年1月29日に日本でレビュー済み
初版本を持っていますが、本当に幻想的で官能的ですばらしい作品ばかりを収めています。
復刊を望まれていたのも知っていましたが、それに値するものです。
たくさんの方に見ていただきたいです。
復刊を望まれていたのも知っていましたが、それに値するものです。
たくさんの方に見ていただきたいです。
2014年3月6日に日本でレビュー済み
買った当時、表紙を一目見て、美しくて心魅かれ、中を見ると 少し怖い雰囲気のものもあって、迷ったけど、ミステリアスで引きつけられ・・・結局気になって、購入しました。
特に、ウォーターハウスの独特の雰囲気、世界観、女性の白い肌や長い髪の美しさなどが、印象に残って好きです。
好きな本にもかかわらず不思議な事に、夜寝る前にこの画集を見ると、5回怖い夢を見たことがあり、それで☆4つです。
特に、ウォーターハウスの独特の雰囲気、世界観、女性の白い肌や長い髪の美しさなどが、印象に残って好きです。
好きな本にもかかわらず不思議な事に、夜寝る前にこの画集を見ると、5回怖い夢を見たことがあり、それで☆4つです。