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なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか 単行本 – 2009/3/27

3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

広島上空に飛行機雲で「ピカッ」と書いたアーティストの行為が、被爆者団体を前に謝罪会見を開く「騒動」に発展。その顛末を検証し、「原爆と平和」「表現の自由」など社会的命題を考察。

商品の説明

著者について

1980年前後に生まれた6人によって、2005年に結成されたアート集団 。2006年の初個展「スーパー☆ラット」で注目を集める。2007年に広島市現代美術館「新・公募展2007」の大賞を受賞。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2009/3/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 295ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309908306
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309908304
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年6月17日に日本でレビュー済み
2005年に結成されたアーティスト集団「Chim↑Pom」。

Chim↑Pomは、現在、六本木ヒルズの森美術館で個展を開催していました。
この本のテーマとなる作品、「ヒロシマの空をピカッとさせる」は、広島市に増え続ける折り鶴と共に展示されていました。

2008年には広島市の上空に、飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いたことが問題となりました。
原爆被害者を冒涜する行為として報道が過熱し、Chim↑Pomの広島市現代美術館での展覧会が取り止めになりました。

「ピカッ」の数日後に、火薬を使ったアーティスト蔡國強は
広島市の上空に黒煙を上げるパフォーマンスを行いました。
こちらへの批判はありませんでした。

批判がなかった理由は以下の2点です。
・蔡國強がすでに世界で評価を受け、ヒロシマ賞を受賞した「権威」だから
・蔡國強のパフォーマンスは事前説明があり、広島側と入念な打ち合わせがあったから

これはたしかにそうなのかもしれないのですが、『「アート」ははたしてそれでよいのでしょうか。』

現代アートを説明するときにキーになる言葉に「異化」があります。
「異化」とは慣れ親しんだ日常的な事物を、非日常的なものとして表現するための手法を指します。

アートを現実の世界と完全に切り離すのではなく
「フィクションである」ということを知覚させて、現実の世界に異なる視点を持たせます。

私は戦争経験がなく、広島を訪問したこともありません。
ですが、この作品ではじめて原爆投下の事実や、戦後日本の歴史について多角的に関心を持つことができました。

若い世代の方ほど、手に取っていただきたいと感じる一冊です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芸術はどこまでか・・・・。
表現の自由と、それを見た人の少し過剰とも思える
感情。
読みながらどこまでが表現の自由か、芸術の範囲に
してはいけないことがあるもんなのか。
もしそれが歌詞のない音楽なら、何もいわれることは
ないんだろうなーーーと思いながら読みました。
とても私にとって転機となる1冊だったかも!
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数々の物議を醸し出してきた”お騒がせ”芸術家集団・Chim↑Pom。

彼らが2008年に制作した作品が、美術界内外を巻き込んで
大論争を巻き起こした!

メンバーや関係者のインタビュー、数多くの寄稿から、
この騒動を超え、芸術と倫理という大きな問題をも考えさせられる。

内容的には濃いが、値段が高すぎるので☆4つ
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年10月22日に日本でレビュー済み
このグループは、売名目的でセレブがボランティアをやってることを非難する意味でカンボジアの地雷で高級バッグ等を爆破したり、ピンク色のゲロを笑いながら吐き続けて出来た絵をアートと呼んだり、渋谷センター街で捕獲したドブネズミを剥製にして色を塗ってピカチュウの剥製にしたり、こっくりさんでタトゥーを入れたりする集団らしい。

そんなグループ「Chim↑Pom(チン↑ポム)」のリーダーは、あるインタビューで
「なぜ、注目されるようになったと思いますか?」という問いに

卯城(リーダー) 「自分で言うのもなんだけど…ヌルさみたいなものがないから。やりきってる感じというか。目指すポイントをいつも高く持ってみんなで共有しているから、そういう志みたいなところに共感してくれる人が当然いると最初から思っていました。だから注目されてビックリという感じじゃないですね。」

・・・と答えているとか。

確かに、岡本太郎のそれなんかを見ても本人の言っている「意味」と造形を見てもそれが合致しているとは思えない。
でも、そこはかとないパワーを感じてしまうのは事実。

誰も思いつけない、誰も真似しない…例えそれが問題行動であっても、不謹慎であっても、これってアーティストの自己表現としては重要だと思います。
表現とは、「良い・悪い」も含めてだと思いますし。
でも、悪い…とされた時にどれだけ信念があってそれを表現したかどうかが大切になってくる気がします。
もし、彼が本当に「みんなに平和を想像させるチャンスを作りたいという思いから実行した」というイマジネーションと平和への信念の上で行ったのであれば、広島の方には悪いですが「作品を見ろ!感じろ!」と主張するだけでもいいんですよ(彼らを正当化する意味ではないですが)
怒られたからごめんなさい、では「アートと評してガキがやってる」壁の落書きと大差が無いものです。
批判を受けようが相手の理解が得られなかろうが、それを強く訴えるべきで自分の芸術から見たその意味を世間に説くべきである。
「制作前に被爆者との対話にもっとこだわるべきだった」と言ってる時点で大した考えも無く思いついたことをやってみたと言っているようなもの。
強い芸術の意志があるなら、批判を受けたとて謝罪してはならない。
「表現したものが全て芸術」なんて言い分は通用しない。
悪ふざけにしか見えない「芸術」と、真の「芸術」の違いはそこにあると思う。
インパクトのあることは芸術として大事ですが、インパクトを与える事ばかりを考えていたため、「笑って許してやれ」といういかにも低いレベルでしか物事を考えたことが無かった人たちの環境に囲まれて、今まで「芸術だよ?文句ある?」とやってきたことが初めて洒落で済まなくなり、尻尾を巻いてしまったというか。
今回謝ったその時点で、「実は悪ふざけでした。」と言っているようなものだ。

もっといえば、彼がここで謝ったことで今まで芸術の表現と称してやってきた「カンボジアの地雷で高級バッグ等を爆破したり、ピンク色のゲロを笑いながら吐き続けたり、渋谷センター街で捕獲したドブネズミをピカチュウの剥製にしたり、こっくりさんでタトゥーを入れたりする」という、一見悪ふざけにしか過ぎない芸術という名前でやってきたそれすらも
『実は悪ふざけにしかすぎない』
という話になってくる。

多少意地悪な言い方かも知れないですが、彼らが芸術の思想の元に本当に広島の空に「ピカッ」と描きたいというこだわりがあってこれをやりたいってのなら、それを他人に任せず免許を取ってでも、飛行機盗んででも自分でやると思います。
今のままでは「したかっただけでしょ?」としか思えない。

しかし、残念ながら今回の件で落とし前とかいう意味ではなく、彼らは芸術家を名乗ってはいけなくなった。
解散をしなければ自分らの芸術に嘘をついてきたという事になった。
それでも芸術家を名乗り、これをきっかけに彼らが名を馳せていくつもりであるならば・・・

売名目的でセレブがボランティアをやってることとなんら代わりはない。
いや、悪ふざけであるだけさらに悪質なのではないだろうか?
65人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年9月11日に日本でレビュー済み
この本は騒動の「検証」になっているのか、疑問に感じた。
検証というより、この本が書かれた当時未発表だった「ピカッ」をお蔵入りさせないための、Chim↑Pomによる「あがき」に思える。
ただ、そうした「あがき」は見苦しくもあるけれども、制作をする者にとってあるべき「熱意」でもあり、作品に対する真摯な態度だとも受け取れる。制作者はこれくらい図太くあるべきなのかもしれない。

またこの本を通して、さまざまなアート関係者の作品やテーマに対する思いや姿勢、また被爆者の方々の思いが伝わって、面白く読んだ。

しかし、、、私にはChim↑Pomの平和への「思い」が伝わって来ない。
知人である評論家から、Chim↑Pomは平和や戦争、原爆に対して真摯な気持ちをもって制作したらしい、彼らは真面目なのだ、、、という評価を貰っているのは理解できたが、では、どういう思いで制作したのかという具体的な部分が書かれていないのだ。作品コンセプトと呼んでいるほんの半ページ分の企画意図は掲載されていたが、予想外に薄い内容で、読んでさらにガッカリした。
この書籍全編を通して、Chim↑Pomは真摯な気持ちで取り組んだことを強調して書かれていたが、真摯だったのは「作品」に対してであって、広島市民や被爆者の方々、平和や戦争というものに真摯であったとは思えないのだ。
Chim↑Pomと原爆をつなげるエピソードは、メンバーの1人である卯城さんが子供のころに「はだしのゲン」を読んだこと以外に説明されていない。「広島とは縁ある」とか「卯城は戦争や平和に対して考えてきた人だ」という具体性の無い表現は、そこはかとなく思慮深そうな雰囲気を漂わせているだけに思える。

とはいっても、私は必ずしもすべてのアート作品にメッセージ性が必要だとは思わない。
アーティストなら、「こういう表現をしてみたかった」でもいいのではないだろうか。もし思いつきでやったのなら、どんなに批判されても、堂々とアートとして発表すればいい。
感覚、思いつき、ピンときた、、では許してもらえなくて批判されたのかもしれないが、広島の空にピカッと書くなら、それくらい批判される覚悟を持って挑んでほしかった。

騒ぎを振り返る本を出版するのであれば、自分たちの問題から一歩引いて、アートや広告デザインなども含めた全体の問題として検証して欲しかったなと、残念に思う。
  
94人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年8月9日に日本でレビュー済み
隠密におこなうならそれは負い目があったということ。他人を不快にさせる自覚があったということ。そんなものは芸術じゃない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月24日に日本でレビュー済み
不快感以外何も感じません。

祖母はたまたま空に書かれたこれを見てずっと泣いてました。

祖父が原爆で亡くなっていますのでショックだったのでしょう。

一週間ほど食事も口にせず、ずっと思い出したくないと言っていました。

この作品の真意を知りたく、読みたくもない本を読みましたが内容は言うまでもなく下劣な言い訳ばっかり。

所詮売名行為。

この人達にとっては「アート」なんでしょうが、書く場所とその下に住む人達の事を考えなかったのでしょうか?

そもそも作ったり描いたりして不快に思う人がいるものってアートなんでしょうか?

正直この人たちはたちの悪いガキとしか思えません。
154人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年11月21日に日本でレビュー済み
広島の空をぴかっとさせるという芸術活動は、全く想像力のない、誰もが一目で理解できる行為です。自分達が放射能を浴びてないから、できる行為なのではないでしょうか。もし、被爆した人を思って、世界平和を願ってした行為だと主張し、世の中を変えたいと話すならば、言葉を使わない表現方法や芸術と称した行為で勘違いや批判を浴びる芸術分野ではなく、政治活動家になるべきだと思います。
ベン・シャーンのように外人でも第五福竜丸で被爆した日本人の痛みを感じ表現する人もいるのだから、日本人として、とても恥ずかしい行為や言動を偽善化した本だと思います。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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