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縄文土器の研究 普及版 単行本 – 2002/5/1
小林 達雄
(著)
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- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社学生社
- 発売日2002/5/1
- ISBN-104311304811
- ISBN-13978-4311304811
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
縄文土器の様々な形、華やかな装飾は何を語るのか。その起源から形式・型式・様式、編年、器形・用途、文様まで、縄文土器の全てを詳しく解説。縄文土器への入門的手引書を目指した、小学館1994年刊の普及版。
登録情報
- 出版社 : 学生社 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 227ページ
- ISBN-10 : 4311304811
- ISBN-13 : 978-4311304811
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,593,026位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月26日に日本でレビュー済み
古書なので表紙・帯はそれなりの状態でしたが、中身は傷み等もほとんどなく、実際読む上では支障がありません。著者のサインもマイナスにならないのではないかと思われます。説明にあった通りで問題はありません。
2010年10月16日に日本でレビュー済み
読み物として、初心者が読んで面白いのは、第1章の総論の部分。
土器の発達を、世界の他の例とも比較しながら、日本列島における独特な展開を考察して下さっています。土器の起源は何か。容器としての獣皮袋や編籠、素焼きの粘土細工、この二つを結びつけたと言う仮説を述べられています。
一般に、素焼きは、良く乾かした粘土細工を、徐々に温度を上げながら約800度まで、約8時間かけて均等に加熱して作ります。水に融けてしまう粘土が、この化学変化で、水に溶けない物に生まれ変わります。この技術を何らかのきっかけで発見していたものを、縄文時代草創期、従来からあった容器の利便性と結びつけ、土器が生まれたと言うものです。もちろん、他の仮説も紹介されていますが、私は、著者の仮説を面白いと思いました。
素焼き作り以前から、普通ではやらない強力で長時間の焚火が何故かあり、この火に良く乾いた粘土細工を何故か入れた。そして、何故かこのような事が続くようになった。その理由までは、著者は触れていませんが、単なる偶然では起きようもない事です。私は、ここに何らかの宗教的な儀式が関係していたのではないかと、勘ぐります。火自体の神秘、火力による生まれ変わりの神秘です。
他にも、総論には、示唆に富む著者の考察が紹介されていますが、定説ではないので、他の書籍も読み合わせながら、考えを膨らませると面白いです。
第二章からは、段々と著者の研究の本領が発揮されていきます。初心者には、煩雑過ぎて読み続けられませんでした。縄文土器の文様のパターン(モチーフとその繰り返しが生む様式)を、著者は70以上になると述べています。全てのパターンが掲載されている訳ではなさそうですが、写真やイラストが豊富で、眺めているだけでも楽しめます。
土器の発達を、世界の他の例とも比較しながら、日本列島における独特な展開を考察して下さっています。土器の起源は何か。容器としての獣皮袋や編籠、素焼きの粘土細工、この二つを結びつけたと言う仮説を述べられています。
一般に、素焼きは、良く乾かした粘土細工を、徐々に温度を上げながら約800度まで、約8時間かけて均等に加熱して作ります。水に融けてしまう粘土が、この化学変化で、水に溶けない物に生まれ変わります。この技術を何らかのきっかけで発見していたものを、縄文時代草創期、従来からあった容器の利便性と結びつけ、土器が生まれたと言うものです。もちろん、他の仮説も紹介されていますが、私は、著者の仮説を面白いと思いました。
素焼き作り以前から、普通ではやらない強力で長時間の焚火が何故かあり、この火に良く乾いた粘土細工を何故か入れた。そして、何故かこのような事が続くようになった。その理由までは、著者は触れていませんが、単なる偶然では起きようもない事です。私は、ここに何らかの宗教的な儀式が関係していたのではないかと、勘ぐります。火自体の神秘、火力による生まれ変わりの神秘です。
他にも、総論には、示唆に富む著者の考察が紹介されていますが、定説ではないので、他の書籍も読み合わせながら、考えを膨らませると面白いです。
第二章からは、段々と著者の研究の本領が発揮されていきます。初心者には、煩雑過ぎて読み続けられませんでした。縄文土器の文様のパターン(モチーフとその繰り返しが生む様式)を、著者は70以上になると述べています。全てのパターンが掲載されている訳ではなさそうですが、写真やイラストが豊富で、眺めているだけでも楽しめます。