大変面白かった。作品紹介は次のとおり。徳川家康の嫡男・信康に嫁がせた娘・徳姫から届いた書状が父・信長を動かした!しかし、安土を拠点に天下統一を狙う信長の冷徹な政治判断は、娘の思惑を遥かに超えていた…。「日本の風土の中では珍らしい鋭どく明快なタイプ」であり、古い歴史への挑戦者でもあった信長の人間的な魅力と魔力、その先駆性を余すところなく描き出す巨匠晩年の傑作長編小説。
一般文学通算339作品目の読書完。通算502冊目の作品。1991/10/30
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織田信長 上: 炎の柱 (人物文庫 お 6-1) 文庫 – 2006/2/1
大佛 次郎
(著)
- 本の長さ353ページ
- 言語日本語
- 出版社学陽書房
- 発売日2006/2/1
- ISBN-104313752137
- ISBN-13978-4313752139
登録情報
- 出版社 : 学陽書房 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 353ページ
- ISBN-10 : 4313752137
- ISBN-13 : 978-4313752139
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,579,945位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学 校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、 「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。昭和48(1973)年4月30日逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 天皇の世紀〈7〉 (ISBN-13: 978-4167773878 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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4 星
織田信長(上)
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。徳川家康の嫡男・信康に嫁がせた娘・徳姫から届いた書状が父・信長を動かした!しかし、安土を拠点に天下統一を狙う信長の冷徹な政治判断は、娘の思惑を遥かに超えていた…。「日本の風土の中では珍らしい鋭どく明快なタイプ」であり、古い歴史への挑戦者でもあった信長の人間的な魅力と魔力、その先駆性を余すところなく描き出す巨匠晩年の傑作長編小説。一般文学通算339作品目の読書完。通算502冊目の作品。1991/10/30
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2012年11月3日に日本でレビュー済み
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。徳川家康の嫡男・信康に嫁がせた娘・徳姫から届いた書状が父・信長を動かした!しかし、安土を拠点に天下統一を狙う信長の冷徹な政治判断は、娘の思惑を遥かに超えていた…。「日本の風土の中では珍らしい鋭どく明快なタイプ」であり、古い歴史への挑戦者でもあった信長の人間的な魅力と魔力、その先駆性を余すところなく描き出す巨匠晩年の傑作長編小説。
一般文学通算339作品目の読書完。通算502冊目の作品。1991/10/30
一般文学通算339作品目の読書完。通算502冊目の作品。1991/10/30
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2017年6月11日に日本でレビュー済み
本書は、1962年に毎日新聞社から「炎の柱」のタイトルで刊行され1970年に文庫化されたものを、
2006年2月に学陽書房で刊行したものです。
話は、安土城の天主が完成した翌月に、徳川家康が信長に駿馬を贈り、
その使者へ、家康の嫡男で娘婿でもある信康の行状を、信長が質す話から始まります。
そのため序盤は、信康と、家康の正室・築山殿の話が中心になります。
そして、徳川に嫁いだ娘・徳姫が安土へ返される途次で叔母の市に会い、
その会話の中で信長の残虐性が語られ、徳姫の父に対する恐怖と嫌悪感が描かれます。
国友村、本願寺を支援する毛利との船戦の話を経て、
裏切った荒木村重の人質の成敗を任せられた信長の嫡男・信忠の苦悩が描かれます。
本作では、子が親に抱く感情を第三者との会話を通して語っているため、信忠と徳姫の心情は理解できますが、
信長の想いがなかなか伝わってきません。
下巻に期待します。
2006年2月に学陽書房で刊行したものです。
話は、安土城の天主が完成した翌月に、徳川家康が信長に駿馬を贈り、
その使者へ、家康の嫡男で娘婿でもある信康の行状を、信長が質す話から始まります。
そのため序盤は、信康と、家康の正室・築山殿の話が中心になります。
そして、徳川に嫁いだ娘・徳姫が安土へ返される途次で叔母の市に会い、
その会話の中で信長の残虐性が語られ、徳姫の父に対する恐怖と嫌悪感が描かれます。
国友村、本願寺を支援する毛利との船戦の話を経て、
裏切った荒木村重の人質の成敗を任せられた信長の嫡男・信忠の苦悩が描かれます。
本作では、子が親に抱く感情を第三者との会話を通して語っているため、信忠と徳姫の心情は理解できますが、
信長の想いがなかなか伝わってきません。
下巻に期待します。
2010年2月6日に日本でレビュー済み
信長を描いた小説は数多くあり、その数だけ信長像がある。
しかも決定打は一つもない。
これが、坂本龍馬、宮本武蔵、土方歳三と織田信長の違いである。
それだけ信長という人物が複雑でスケールが大きいということだろう。
この本に描かれている信長は輪郭がはっきりしていて、端正で魅力的である。
日本人には苦手な「迅速かつ、断固とした決断」をキーワードに信長を読み解いているからだろう。
信長の対極に、信忠を置いているところがこの本のユニークな点だ。
信忠は、くよくよ思い惑い、(信長という)外圧によってしか決断出来ない。
この本の人気がいまひとつなのは、若いころの信長が描かれてないからだろうか?(”信康殺し”から始まる)
流麗な文体も含めて魅力的な本なのに残念である。
しかも決定打は一つもない。
これが、坂本龍馬、宮本武蔵、土方歳三と織田信長の違いである。
それだけ信長という人物が複雑でスケールが大きいということだろう。
この本に描かれている信長は輪郭がはっきりしていて、端正で魅力的である。
日本人には苦手な「迅速かつ、断固とした決断」をキーワードに信長を読み解いているからだろう。
信長の対極に、信忠を置いているところがこの本のユニークな点だ。
信忠は、くよくよ思い惑い、(信長という)外圧によってしか決断出来ない。
この本の人気がいまひとつなのは、若いころの信長が描かれてないからだろうか?(”信康殺し”から始まる)
流麗な文体も含めて魅力的な本なのに残念である。