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原爆から水爆へ: 東西冷戦の知られざる内幕 (上) 単行本 – 2001/6/1

5.0 5つ星のうち5.0 5個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

ヒロシマ・ナガサキ、ベルリン封鎖、朝鮮戦争、第五福竜丸事件、キューバ・ミサイル危機…。ソ連崩壊後の情報公開を経て、ついに明らかとなる米ソ軍拡競争の真実。全世界を震撼させた、超大国間の心理戦とは?

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 紀伊國屋書店 (2001/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 524ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 431400889X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4314008891
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 5個の評価

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リチャ−ド・ロ−ズ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第二次世界大戦時にすでに英米とソ連が原爆の技術を確立していた。原爆が作れるとわかれば、どこの国の科学者も作れる。核技術を公開し、核物質の国際管理というところまで来ていた。しかし、そうはならなかった。原水爆と原発の管理をどうするのか。いつまでもその問いから逃げている場合ではない。それにしても、第二次世界大戦中にアメリカから核関連物質がソ連に送られていたとは。冷戦などとは、プロレスの八百長のようなものだったようだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広島・長崎への原爆成功以前から、ソ連はマンハッタン計画に対して組織的なスパイ活動を行っており、第2次大戦終結後、すかさずスターリンはベリヤを責任者、クルチャトフをリーダーとして原爆開発に乗り出した。
マンハッタン計画の過程で、大量破壊兵器が世界規模の殺人を行う兵器であることを認識して、ニールス・ボーアが国際共同管理を構想し提唱していたこと、ロバート・オッペンハイマーも戦後にその構想を支持していたこと、リリエンソール・アチソン報告書がまさにそのことをまとめて、国連設立の基礎になったことを述べる。
その方向性が当事者たちに共有されていたために、ソ連のスパイの活動が比較的自由に行われていたり、スマイス報告書という詳細な原爆の作り方をまとめた文書が公刊されたりした事実が興味深い。
スパイたちも、クラウス・フックス、ハリー・ゴールドといった人々が、共産主義の社会理念に献身する姿勢で、金銭的報酬を受け取ることをむしろ拒否しながら勤勉に働いた事実は感嘆に値する。
時代はやがて鉄のカーテン、ドイツ分割の固定化に進み、冷戦下の核開発競争に突入する。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書上巻では、ナチス・ドイツの侵攻により大打撃を受けたソ聯が、原子爆弾の開発を決意し、物理学者イーゴリー・クルチャトフの指揮のもと黒鉛原子炉を建設するに至るまでの経緯と、第二次世界大戦終了後に時を経ずして米ソの利害対立が表面化し、ベルリン封鎖に至るまでの時期が描かれている。
>  ソ聯の原子爆弾開発においては、諜報活動により米英から収集された先進技術情報が、開発の方向性の確認や開発行程の時間短縮に大きく寄与したことが知られているが、本書では、クラウス・フックスをはじめとする、米国の原子爆弾開発計画に関わっていた物理学者・技術者の一部の人物が、いかにして、いかなる理由で機密情報をソ聯へ手渡していたのかが、詳しく記されており、本書の大きな特徴となっている。私は情報戦について「スパイ映画」程度の知見しか持ち合わせていなかったため、情報漏えいの動機というものは、経済的な理由(情報を売り渡して利益を得る)か、あるいはソ聯のイデオロギーへの信奉に由来する使命感か、と考えて読み進み始めたのだが、社会が冷淡であったことへの反発心が情報漏えいのきっかけだったり、東部戦線で敢闘していたソ聯を疎外して、秘かに米英が原子爆弾の開発を進めていることへの「義憤」(本書によれば、ソ聯の諜者からエンジニアに義憤を促すこともあったようである)を感じて行動を起こしたりと、当の本人にとってはそれ相応の動機があったのだという本書の記述を興味深く読んだ(とはいえ、とても彼らに対し共感を持つことは出来なかったが)。
>  また本書では、核物理学や原子爆弾の起爆装置に関わる技術的な記述が多い。中性子の捕獲断面積、爆縮、臨界量、等々著者が専門用語を遠慮会釈なく読者に放り投げてくるのには、まったく閉口させられたが、訳文が丁寧なこともあって、本書には専門書臭は感じられず、冷戦期に興味のある読書子を退屈させることはないだろう。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月15日に日本でレビュー済み
本書は1995年にDark Sunの題名で出版されたもので、戦後50年目であるが当時の米ソの情報公開資料を詳細に調査したものである。当時の米大統領、スターリン、ベリヤなどの考え方、朝鮮戦争、キューバ危機への両国政治家、軍人、科学者の反応が詳細に記載されている。
予防戦争論を唱え、ソ連上空を堂々と偵察飛行をして挑発し、キューバ危機の際にはこれで第三次大戦が始められると喜ぶ米国戦略空軍司令官(ルメイ)など。米国のためなら世界は破滅しても良いという軍人や政治家が本当にいた(いる)ことが判る。
1983年にカムチャッカ半島沖で撃墜された大韓航空事件もこの種の勢力が密かに出発直前に飛行ルートの入力を変更したと疑いたくなる。

前著の原子爆弾の誕生はヒットラーに負けるなの米英の執念の物語であるが、続編である本書は政治、軍事、産業に科学者の個人的思考、嫉妬、スパイ行為などの絡んだ生臭い話であるが、これだけの詳細情報を収集したのには驚く。水爆とはどんな構造か随分に軍事機密となっていたが本書では相当に詳しく説明されているので福竜丸事件を含めて理解が進んだ。

それにしても原爆誕生の功労者であり、その悲惨さに目覚めたF.オッペンハイマーを叩きまくった政治家、軍人、嫉妬に狂う科学者など数十年前の現代史を知る良書。

将来、世界のどこかで1950-60年代のルメイ空軍司令官のような人物が原爆を暴発させるような気がしてならない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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