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暗号化 プライバシーを救った反乱者たち 単行本 – 2002/2/16
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- 本の長さ482ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊國屋書店
- 発売日2002/2/16
- ISBN-104314009071
- ISBN-13978-4314009072
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商品の説明
商品説明
巻末に短い用語集をつけて専門用語を解説しようと試みているが、これは中途半端なものにとどまり、あまり役に立たない。本文は、アメリカ人に見られるやや冗長な書き方をしている。行きつ戻りつしないで読み進めることができるように書いた、こうしたスタイルを読みやすいと思うかどうかは、読者によって個人差があるだろう。小さい文字で長々と書いたものよりも、もっとすっきり簡潔に要点をしぼった書き方を好む読者も多いのではないか。
だが、さすがにレビーの書いた本だけあって、大切なツボはしっかり押さえてある。技術的な内容だけでなく、アメリカが政策として暗号技術をどう扱ってきたかにも、かなりのページ数を割いている。レヴィの取材はしっかりしていて、取り上げている事例は質も量も豊か。内容も一定の水準に達しているのではないだろうか。(有澤 誠)
メディア掲載レビューほか
ここ数年、暗号に関する一般書が増えている。本欄でもこれまで何冊か取り上げてきた。それだけ社会における暗号の重要性が増しているということだ。
本書は、古代以来連綿と続いてきた暗号技術において最大の革新といえる公開鍵暗号の開発と、その実用化を巡る人間ドラマを追ったものだ。現在ネット商取引ではこの方式が大々的に使われている。公開鍵暗号は、まさに現代のネット社会を実現した暗号なのである。
1970年代、米政府の国家安全保障局(NSA)は、暗号技術が国家安全保障に不可欠と考え、その自由な研究を制限していた。その一方で未来のネットワーク社会に暗号が不可欠と考えた一部の人々が、市民生活を守るという意識から新しい暗号の開発に着手する。本書はまず何よりも暗号に魅せられた人々の群像ドラマである。公開鍵暗号という概念を確立したデフィーとヘルマン、実用的な公開鍵暗号の開発に成功したリヴェスト、シャミル、エイドルマン、それをビジネスに仕立て上げたビゾス――それぞれに癖があり有能な人々が事を成していくさまは読みごたえがある。本書後半はできてしまった暗号をなんとか手なづけようとするNSAと、市民の自由を標ぼうしてNSAと戦う人々とのやり取りを追っている。
本書を読了して気になるのは、同じ時に日本の研究者は何をしていたのかということだ。世界を見渡しても暗号研究は日本ほど自由にできる国は珍しいのに、NTTグループを初めとした日本の研究者集団がいまいち地味な存在にとどまっている理由は何なのだろうか。
面白い上に考えさせられる、上質のノンフィクションである。
(ノンフィクションライター 松浦晋也)
(日経パソコン 2002/04/15 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 紀伊國屋書店 (2002/2/16)
- 発売日 : 2002/2/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 482ページ
- ISBN-10 : 4314009071
- ISBN-13 : 978-4314009072
- Amazon 売れ筋ランキング: - 222,941位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 108位セキュリティー管理
- - 163位情報学・情報科学全般関連書籍
- - 827位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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その後ろには、一部の組織が「暗号化」の技術を独占し、
オーウェルの「1984年」の「ビッグ・ブラザー」のように全ての情報に対する検閲を
可能とする社会から、
「暗号技術」を自分たちの手に取り戻し通信の自由を確保しようと、
技術的に悪戦苦闘し、また、思想信条的に努力した人々がいたことがわかる感動の物語です。
「暗号技術」「暗号理論」等が、ついこの間まで、核兵器と同様なレベルでの
国家機密であり、米国政府が通信傍受を全てコントロール可能とするために、
様々な規格の制約を課し、かつまた輸出規制等により、巧みにコントロール
されていた中、
一人の若者が、どの組織からもバックアップを受けず、
また協力者もなかなか現われない中で、
ある日突然、ついに「共通鍵暗号」方式を発見する!
発見の瞬間の喜びの様子など、ほんと読んでいてワクワクしました。
一つ一つのエピソードで描かれる実在の登場人物の人物描写が丁寧で、
彼らの理想や悩みを感じながら読み進むことができました。
IT関係やプログラムに疎い自分には、正直理解できているつもりだけど、
本当にその理解であっているのかわからない部分もあった。
素数による一方向的関数、それにわざとトラップをつけるとか。
この本は10年くらい前の本で、内容自体も80年代から今までと自分がちょうど生まれたくらいからの話なんだけど、
今では当たり前となっているネットでのIDとパスの組み合わせといった簡単な物から、メールの署名といった概念まで、
一昔前まで軍事、安全保障と直結していた。よって、その周辺の情報は民間にはなかったと詳細が述べられている。
それらはNSA、not such an agentと言われる機関にしか、情報やノウハウはなく、
外の民間、大学研究者との技術交流がなく、かつ、それら外の研究者から本が発表されると、安全保障を理由に出版に圧力がかかった。
それでいて、やはり外と中では情報、暗号技術に格段の差があり、
かつ、外の研究者は中とどれだけの差があるかもわからなかったということ。
しかし、暗号が儲かるビジネスとなり、金と優秀な頭脳があつまってくると、
外が中を脅かすようになり、象牙の塔の世界は外との融和(取り込み)に舵をきる。。。
当初の鍵が128ビットではなく、64ビットでもなく56ビットだったという理由は、
あまりにも強靭な鍵を作られては困るといった中の思惑があったのにはびっくり。
当局が解読しやすくするためにトラップを埋め込めとか、今考えるとむちゃくちゃ。
だけど、それだけこのれらの技術の重要性を当局は理解していたということ。
特に技術屋は純粋に技術の改善を求めているのに対して、
当局に代表される管理者は常に、国やその結果をみているのが興味ぶかかった。
最初にも買いたけど本当に理解できていたかはわからない。
もう少し、図を使った内容にすればそれ以外の人も読めると思う。
これほどたくさんの人々の情熱が注ぎこまれているとは、考えもしなかった。
暗号そのものは、非常に高度な数学的知識が要求される学問だが
筆者は数式を避け、数学に親しみのない人にも
分かりやすいたとえ話(アリスとボブと邪魔者のイヴ)で説明をしている。
これは、暗号の本というより
今では常識となったセキュリティ-を、コンピュ-タ利用者が獲得するまでの
熱い人間ドラマ、と呼ぶにふさわしい内容に仕上がっている。
訳文もわかりやすく、瞬時に内容にのめり込める。
そこで悪意のある人からあなたを守ってくれるのが「暗号」です。暗号なくして、現在の社会は語れません。
この本は、難しい暗号の話はありません。20年かけてゆっくりと行われた「暗号の革命」を、それに関係した人々のドラマとして書いてあります。
これを読む前と後では、インターネットだけでなく、社会の安全性についての考え方が変わると思います。
暗号の開発・解読とその独占に情熱を注ぐアメリカ政府、暗号を独自に研究し市民のものにしようとする数多くの数学とコンピュータ科学の天才・秀才たち。自らの誇りと利益と安全と理念を守るために、さまざまな人々のさまざまな思いが複雑に絡み合いながら物語は展開していきます。
当事者の発言を丹念に収集し、社会的背景も織り交ぜながら飽きがこないように緻密に作られていて、著者の能力に圧倒されます。
ただ、暗号に関する技術的な説明は、私にはあまり理解できませんでした。この点は現代の暗号理論の性質上やむをえないのかもしれません。また、登場人物が非常に多いので、主要な人物しかイメージが持てず、ちょっと困りました。
でも、読むべき本です。ネットワーク社会のプライバシーと情報の保護を考える上で、有益な情報を提供してくれると思います。