個人的には【外套の穴が自慢(ソクラテスとアンティステネス)】
が一番面白かったのですが、誰も彼も一筋縄ではいかない人々ばかり。
一般的に哲学というと良く解らないとか、難しいものと言うイメージがあるが、(実際難解な物もあるのだが)この本は哲学入門としてはもちろん小説としても面白い。
今まで殆ど本なんて読んだことが無い人でも楽しめます。

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ギリシア・ローマの奇人たち 風変わりな哲学入門 単行本 – 2003/12/20
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊国屋書店
- 発売日2003/12/20
- ISBN-104314009535
- ISBN-13978-4314009539
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ソクラテス、プラトンをはじめとする古代の賢者たち。滑稽で奇妙な振る舞いのオンパレードの43のエピソードを紹介。人間的な哲学本来の姿を描き、読者を哲学の道へと誘う楽しい入門書。
登録情報
- 出版社 : 紀伊国屋書店 (2003/12/20)
- 発売日 : 2003/12/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4314009535
- ISBN-13 : 978-4314009539
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,519,442位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 717位古代・中世・ルネサンスの思想
- - 2,929位西洋哲学入門
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古人のエピソードを通して哲学を語るスタイルをとる著作である。奇人はあまり出てこないので、『ギリシア・ローマの奇人たち』のタイトルからは内容が逸脱している。
登場人物は思想家が多いが、一般にキャラ崩壊しており、彼らの生き方・思想・教説も歪曲された形のものが多い。例えばエピクロスの快楽主義(享楽主義)は、精神的な充足や平安(アタラクシア)を中核とした純に精神的・隠遁者的なものである。しかし、著者の一人である Roger-Pol Droit 氏は「全ての善の根源は身体的な快楽にある」などと甚だしい勘違いをしており、それをエピクロス本人の台詞としている。――こんな単純な間違いは一度哲学史を学んだ者であればするはずがないのに、である。
それと――フランス人に多いタイプなのだが――著者は内容の薄弱さをスタイルで補おうとする典型で、本来なら明解な話に紆余曲折を加え、それぞれのエピソードを読みづらくさせている。含蓄のあるように見せかけたいのであろうが、その効果は浅学非才ぶりを浮き彫りにする以外にないように思われた。
読者諸賢は他を当たられよ。
登場人物は思想家が多いが、一般にキャラ崩壊しており、彼らの生き方・思想・教説も歪曲された形のものが多い。例えばエピクロスの快楽主義(享楽主義)は、精神的な充足や平安(アタラクシア)を中核とした純に精神的・隠遁者的なものである。しかし、著者の一人である Roger-Pol Droit 氏は「全ての善の根源は身体的な快楽にある」などと甚だしい勘違いをしており、それをエピクロス本人の台詞としている。――こんな単純な間違いは一度哲学史を学んだ者であればするはずがないのに、である。
それと――フランス人に多いタイプなのだが――著者は内容の薄弱さをスタイルで補おうとする典型で、本来なら明解な話に紆余曲折を加え、それぞれのエピソードを読みづらくさせている。含蓄のあるように見せかけたいのであろうが、その効果は浅学非才ぶりを浮き彫りにする以外にないように思われた。
読者諸賢は他を当たられよ。
2005年5月5日に日本でレビュー済み
哲学なんて知らなくても、偉人伝なんて知らなくても、短編小説を読む感覚でサクサク読める作品です。奇人と呼ばれた哲学者たちの生き様が、それぞれ数ページ程度に凝縮されて描かれています。奇人たちが、人生をかけて追求した永久普遍の真理は、人生における課題として心の深くにずっしり残ります。私はこの本を読んで、哲学を勉強したくなりました。