海辺で暮らす少年の思い出をつづった物語。
懐古的に書かれているのではなく、その当時の視点で書かれている。
その少年は作者本人のようであり、また別の人のようであり。
綺麗でたんたんとした文章が続く。
自分は海なし県で育ったから海の思い出ってないけど
子供の頃の夏休みや日常遊んでいた時の懐かしい思いを
思い出させてくれる優しい作品だった。
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砂浜 単行本 – 2004/7/1
佐藤 雅彦
(著)
- 本の長さ152ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊國屋書店
- 発売日2004/7/1
- ISBN-104314009632
- ISBN-13978-4314009638
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「だんご3兄弟」や数々のヒットCMを手がけ、さらに新たなジャンルへの表現に挑み続ける著者の、初めての物語集。自らの原風景である「砂浜」を舞台に、日々を生き生きと過ごす少年たちを描く。
登録情報
- 出版社 : 紀伊國屋書店 (2004/7/1)
- 発売日 : 2004/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 152ページ
- ISBN-10 : 4314009632
- ISBN-13 : 978-4314009638
- Amazon 売れ筋ランキング: - 595,810位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,594位近現代日本のエッセー・随筆
- - 13,646位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京藝術大学大学院 映像研究科教授、慶應義塾大学 環境情報学部特別招聘教授。
電通のCMプランナーとして、湖池屋「ポリンキー」「スコーン」、トヨタ「カローラ2」「スパシオ」、NEC「バザールでござーる」、サントリー「モルツ」「缶紅茶ピコー」、フジテレビの企業CMなどのヒットCMを世に送りだす。
1997年、プレイステーション版ゲームソフト「I.Q」を発表(デザインは中村至男との協同)、全世界で130万枚のセールスを記録。
2000年、大判の書籍『動け演算-16flipbooks』を発表。ADC受賞作品。
2002年より、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室で企画した教育番組「ピタゴラスイッチ」が、NHK教育テレビで放送中。「ピタゴラ装置」、アニメーション「フレーミー」「10本アニメ」など、人気コンテンツを多数生み出す。
(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『差分(ISBN-10:4568503655)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
12グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年2月8日に日本でレビュー済み
ゆったりとして朴訥でプリミティブなお話に夢中になった。そして装丁がとても綺麗。磯の匂いがただよってきそうだ。
2004年12月12日に日本でレビュー済み
この作品は、少年時代のなつかしさがこみ上げてくるような作品です。
海や人間が、いきいきと描かれていて楽しく読むことができました。
個人的には、東京からやってくる「としちゃん」が大好きになった
ので、「ポジション」のお話がとても大好きです。
海や人間が、いきいきと描かれていて楽しく読むことができました。
個人的には、東京からやってくる「としちゃん」が大好きになった
ので、「ポジション」のお話がとても大好きです。
2004年9月3日に日本でレビュー済み
本書は作者自身がいずれは書きたいと思い続けてきたこと、至福の時間と呼ぶ自身の原風景をじっくりと思いを込めてみずみずしい感受性で描き上げたもの。美しい海のある小さなまちを舞台に通り過ぎていくいくつかの夏を少年たちの独特の視点から語る本作品には得も言われぬ懐かしさとそして少年時代のある時期だけに感じ取れるあの眩しい感覚、それに少しばかりの切なさがある。本書には10のエピソードが収められているが、それぞれが、それを経験したものにとってはたった一つしかない大切なもの、何もかも輝いていた時代の名残なのだ。作者が一つ一つのエピソードに寄せる思い、そっと慈しむような感覚は読み手の胸にじわっと広がっていく。筋も全体の雰囲気も違うのだが、美しく映像化もされたステイーヴン・キングの名作「スタンド・バイ・ミー」を思い起こしてしまった。あの少年時代がもつ少し不安定で一途な純粋さがあって、何よりも楽しかった日々、思い出すたびに甦る懐かしさと切なさが入り交じった気持ちが見事に表されていて、よく似ていると思う。作者は小説という表現ジャンルを「無限の時間を閉じこめることのでき、とんでもない可能性がある」と評しているが、まさに本書の中には切り取られた少年時代の一部が何も損なうことなしにそのまま入っていて、しかもそれが余韻を残して終わることなしにいつまでも続いていくように感じられた。美しすぎた感もある処女作だが次はどんな物語がその類い希な才能から生み出されるのだろうか。ゲームやCMもいいが、次も是非小説を書いて欲しいと思う。
2004年7月22日に日本でレビュー済み
ご本人があるインタビューで、世の中に問うているところや、実験的な要素はあまりなく、ましてや文学界を変えるような尖ったものでもない、ただ、やわらかくて、清くて、肌触りのいいものを提示したかったとおっしゃっています。もう、そのままこの本の感想です。夏休みのすがすがしい早朝の空気を、思い出しました。やっぱり佐藤さんは理系の人なのね!と、ちらりと思ったので、小難しい”文学作品”とは言いがたいかもしれませんが、ちょっと、いい気分になれました。今までの佐藤さんのお仕事とは毛色が違いますが、こちらも今後が楽しみです。
2004年8月14日に日本でレビュー済み
ほんわかアナログな雰囲気を持ちながら、実は超デジタルな法則でのお仕事が目立つ氏の新境地、とでも言いましょうか。なんでもこのお話を氏は20代の頃から書きたい、と考えていたようですが、ああ、この風景が佐藤氏の原点なのかと思わせる作品です。現代の子供たちが心のどこかで欲している風景へそっとしみこんでいくような素敵な作品です。