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心は実験できるか: 20世紀心理学実験物語 単行本 – 2005/8/1

4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 紀伊國屋書店 (2005/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 405ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4314009896
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4314009898
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 22個の評価

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ロ−レン・スレイタ−
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実験心理学の面白さを知るための名著。

スキナーのオペラント条件付け、ミルグラムの電気ショック、モニスのロボトミー等誰もが知っている実験に加え、アレグザンダーやロフタス等あまり馴染みのない名前の学者の実験も取り上げている。
が、あくまでもエッセイだ。本文中でもそう明言されている。
専門書としての堅さがないため、全くの初心者である私にも非常に読みやすく、ひとつひとつの実験に興味をもって理解することができる。

筆者の立場は、学者としてというよりは、日常に即した私たちに近い立場であるように感じた。
途中途中で挿入される筆者の家庭のヒトコマも、各実験の内容と合っており、重要なエッセンスになっていると思える。

なお、英語がまったくわからないので訳が上手なのかそうでないのかわからなかったが、気の効いた(おそらくはアメリカン特有の)表現も違和感なく受け入れることができた。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本を開くと匂いがとても気になりました。
2006年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は10個の心理学の実験の紹介という態を取ってはいる。たいてい前半でその科学的あるいは学術的な意義や内容が述べられるが、後半部分では個人的な感情が文章中に入ってくる。まるで、述べられている実験は著者の内面を表現するきっかけあるいは材料の様。そしてそのプライベートな空間は、幻想的な不思議な空間なのだ。時には事実ではない架空の話までも。

前半の理性的な考察から後半の情緒的な流れは読んでいるものを不安定な場所に誘う。足元をすくわれた居心地の悪さ。そして、彼女の「鬱」に感化され、読者は悪夢に悩まされることとなるのだ。そして本を閉じようとする時、最後のページで微かにわたしに微笑みかける彼女の病んだような瞳の奥底を覗き込めば、嘔吐感すら覚える。

そんな「幻想集」をお望みの方にはぴったりの本でしょう。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いくつかのレビューも指摘しているが、確かにロフタスに関する章の語り口には、ここまで書くか?という印象を持つ。たとえていうなら、むちゃくちゃ頭の切れる心理学会の柳美里とでもいおうか。
 それはさておき、そうではあるが、この著者を侮っていけない。単なる感情的な表現としか評価できないとしたら、思想において読者の負けである。著者が一貫しているのは、心理学(いや実は科学、あるいはポストモダン思想も含めて)の持つ根本的な意味の追求である。それは、心理学において還元主義・客観主義を装うことが、データによっては掬い上げられない人間一人ひとりの”事実”を捨象することでしかないことに対する抗議であり、また見えないものは存在しないものとして扱う悪しき科学・合理主義に対する憤りであろう。また、ある種の仮説を立てたら最後、その仮説に縛られ思考、発想がその仮説から抜け出せなくなる狭量な人間の限界に対する申し立てである。
 著者は、ロフタスの章で、「ロフタスはアネクドータルな証拠を「アネクデータ」と呼ぶ」とロフタスを揶揄しているのだが、これは、アネクドータルな=逸話的な証言の持つ客観的事実とは別の豊かさを、科学的という名の下に数値化=データ化してしまうことに対する著者の苛立ちをあらわしている。だからといって、たんに情緒的に心理学実験を批判をしているのではない。実験によって確認された事実に関しては明快な評価を下していることを読み落としてはならない。たとえば、モニスのロボトミーのその後の意義に対する一定の肯定的な見解は、精神科で使われる薬物に対する批判がアメリカでは行われないこととと絡めれば、きわめて説得的な議論といえよう。カンデルの研究に対しても「彼のアプローチは間違いなく還元主義的だったけれども、部分部分の総計よりはるかに大きな洞察を生み出したのである」と妥当な評価を下していると思う。
 少なくとも著者は、これら10の実験をさまざまな側面からその意義を検討している。一見主観的に書かれた書物のようには見えるが、実は高い客観性を保持しているといえよう。だが、著者の目指すものが、心理学実験を行う心理学者の持つ背景の影響を考えるというメタ分析であり、そこに還元主義を超えた意味を見出そうとする以上、著者自身が自分もまたメタ分析されるということだ。
 たとえば、この著者を境界型パーソナリティ障害だとかいう読みかたをする読者があるかもしれない。でもここまで鋭い著者のことだ、「解釈はどうぞご自由に。私自身が何者か、その証拠は本文中に一杯ばらまいてあるわよ」と反論するであろう。
語り口に確かに気になるところはあるものの、著者の恐るべき高い教養と、見識に脱帽して星5つである
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が心理学の学位を持ち、臨床心理士でもあることを考えると、どうしても教科書的厳密さや妥当性を求めてしまいがちなのかも知れないが、本書はあくまでも、精神疾患に苦しんだ経験を持つ著者の個人的産物だ。著者にとって、心理学・精神医学は生活の糧というよりは、「こだわり」の対象なのだろう。
私は心理学のことを詳しく知らないが、選び出された10の実験が、20世紀心理学史をなすものだとは最初から思わなかったし、著者もその旨を断っている。更に著者は「物語を語る」と宣言しているので、実験を紹介しつつも、関連すると思われる自分自身の経験を語ったりしているのも普通のこととして受け取った。
つまり本書は、内容的には科学を扱っているが、娯楽のための本ということであって、私はそれに不満はない。そもそも、私がこの本に出会ったのは、著者がゲストエディターを務めた
The Best American Essays 2006 の中で書いていた序文であり、そこで彼女は、この本について批判を受けたことを生々しく語っていたから興味を持ったのだ。
☆を1つ減らしているのは、そうではあっても、もう少し実験について具体的な記述が多かったらもっと面白かっただろうにと思うからだ。
本書は翻訳書としてとてもよくできていると思う。文章がこなれており、誤訳を疑わせるような引っかかりが皆無だったからだ(実際に誤訳がないかどうかは分からない)。これは簡単なようでいて、現実にそれを達成している翻訳書はそんなに多くないことを考えると、高く評価できる。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理学の歴史から10の実験を取り上げて紹介した本である。著者の見解や関わりを、アメリカンジャーナリズム的に一人称で書いてあるので、極めてウェットな叙述になっている。著者の心の揺れが私小説的に綴ってある文章は、私には多少うっとうしかったが、読み物としてはこちらの方が読みやすいのであろう。

取り上げられた実験は、いずれも興味深く、人の「心」の本質をぐさりとつくもので、哲学的にも興味深い。と言うか、心理学が哲学からの離脱あるいは離陸をするための加速をしていることを感じさせるものである。もちろん、科学として成立するにはもう百年くらいはかかるのであろうが、その萌芽は確かにここにある。物理学だって、神学=哲学から独立するのに数百年かかっているのだから、心理学なんて難しい学問がそれくらいの時間かかるのは仕方ない。

哲学は科学を生み、明白に説明できるものを科学として切離し、心の闇にすがることで生き残って来た。心理学が離陸を果たすと、哲学の領域はいよいよ狭くなるのだ。読了後、なんとなくそんなことも考えてた。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年7月16日に日本でレビュー済み
「権威への服従 ミルグラムの電気ショック実験」が興味深かった。

残酷な事実を忘れないように書き留めてみたい。
昔、大学一年生のとき自治会の選挙に出た。
共産党系の(彼らは共産党系ではないというが)候補に対抗して立候補したのだった。
もちろん、私に対して政治的に未熟だというような批判は全然構わない。
彼らがやったことは、立候補用紙を時間ギリギリに出すという戦術だった。
まあ、これも構わない。
驚くべきことに選挙期間中やったことは、「先頭二人は飛ばして〇をつける」「後ろから〇をつけるという」指導だった。
政策論争ではなく、権力を乱用したものだった。
「何が科学的社会主義だよ」と人間というものに絶望した。
その後も、彼らによる嫌がらせは続いた。

「護憲論者」が人権を踏みにじってしまうという矛盾は何だろう。
ほんの数人しか味方になってくれなかったが、多数の傍観者は何を考えていたのだろうか?

これは特定のイデオロギーではなく、人間社会すべてに起こりうる可能性がある。
他者をなぶりものにする政党を支持しろというのが、無理な話である。

ミルグラムの実験では被験者全員が命令に従ったわけではない。
ちょっと「差別的」な人物でも命令に従わない人物がいたのである。

私たちは権威に逆らうことが果たしてできるのだろうか?
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年3月16日に日本でレビュー済み
エッセイ集、なのか?

20世紀に行われた十種の心理学実験を題材に、

その顛末と現代に及ぼしている影響などが語られている。

序盤は再実験による再検証なども(ごく小規模ながら)行っており、

ルポ的な側面もあるのだが(精神医学診断実験などはなかなか面白い)、

読み進めるに連れて単なる「著者による実験の評価」に堕してゆく。

各種心理学実験は、テレビで聞いたことがあるような有名なものばかりで、

その概要について語られている部分は実に面白く、

軽さも相俟って入門書としては上出来だと思う。

のだが、

それ以上にウェイトを置かれている著者の感想やら連想やら空想やらが

分かりづらい上に一般性も一貫性も欠いていることが多く、

文章が上手とはいえないこともあって邪魔くさくて仕方がない。

(訳者の問題もあるかもしれんが)

特にロフタスに対してのそれは人格攻撃が主になっていて、呆れた。

著者の主観をなるべく省き、

「有名且つ大胆な各種実験の手軽な紹介本」

としてまとめられていれば、ずっと読みやすく面白いだろうに。

わざわざ手間をかけてレベルを下げているのに呆れる。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート