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人工社会―複雑系とマルチエージェント・シミュレーション 単行本 – 1999/12/25
社会文化的現象がどうやって発現するのか。先端技法を使って答えを出す。 発行元:(株)構造計画研究所/発売元:共立出版(株)
- 本の長さ236ページ
- 言語日本語
- 出版社共立出版
- 発売日1999/12/25
- ISBN-104320097289
- ISBN-13978-4320097285
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
固体の単純な行動から、取引や戦争、文化、疾病といった社会文化的現象がどうやって発現するのか。この不可解な問題に、マルチエージェント・シミュレーションという最先端の技法を使って鮮やかに答えを示す。
登録情報
- 出版社 : 共立出版 (1999/12/25)
- 発売日 : 1999/12/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 236ページ
- ISBN-10 : 4320097289
- ISBN-13 : 978-4320097285
- Amazon 売れ筋ランキング: - 734,402位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年4月3日に日本でレビュー済み
Sugarscapeモデルを用いてマルチエージェントをわかりやすく説明した入門書。エージェントの交配、文化、闘争、取引、免疫など様々なモデルについての分析が行なわれております。
2022年9月18日に日本でレビュー済み
社会科学では、自然科学とは異なり、実際の実験ができませんので、
これまでどうしてもトップダウン的な思想の入り混じった仮説が
まかりとおっていました。
本書は、コンピュータシミュレーションを駆使して、
できるだけ少ない条件(これは自然科学の鉄則)で、
ボトムアップにより何が起きるかを実験した内容を整理・紹介したものです。
原題は「GROWING ARTIFICIALS SOCIETIES」です。
邦訳版出版時に日本では複雑系がはやっていたことから、
副題がついたのではないかと思います。
実際に語られていることは複雑系そのものですので、特に問題はありませんが。
とにかくシミュレーション結果を
グラフを使って分かりやすく説明していることが嬉しいです。
複雑系は社会科学を根底からひっくり返す潜在能力を秘めた理論です。
これからの発展を期待します。
なお、複雑系に興味を持たれた方には以下をお薦めします。
M・ワールドロップ「複雑系」
スチュアート・カウフマン「自己組織化と進化の論理」
ブライアン・アーサー「収益逓増と経路依存」
2008/3/10読了
これまでどうしてもトップダウン的な思想の入り混じった仮説が
まかりとおっていました。
本書は、コンピュータシミュレーションを駆使して、
できるだけ少ない条件(これは自然科学の鉄則)で、
ボトムアップにより何が起きるかを実験した内容を整理・紹介したものです。
原題は「GROWING ARTIFICIALS SOCIETIES」です。
邦訳版出版時に日本では複雑系がはやっていたことから、
副題がついたのではないかと思います。
実際に語られていることは複雑系そのものですので、特に問題はありませんが。
とにかくシミュレーション結果を
グラフを使って分かりやすく説明していることが嬉しいです。
複雑系は社会科学を根底からひっくり返す潜在能力を秘めた理論です。
これからの発展を期待します。
なお、複雑系に興味を持たれた方には以下をお薦めします。
M・ワールドロップ「複雑系」
スチュアート・カウフマン「自己組織化と進化の論理」
ブライアン・アーサー「収益逓増と経路依存」
2008/3/10読了
2006年8月26日に日本でレビュー済み
著者らの長期的な目標は、分断されたかたちで発展してきた(そういう発展の仕方を余儀なくされてきた)社会科学の諸分野を統合すること。そのための方法論として、マルチエージェント・シミュレーションという“コンピュータ上の実験室”を用いる。著者らは、マルチエージェント・シミュレーション・ソフトウェア“Sugarscape”の(様々にパラメータを変更して行った)実行例の解説を通して、統合された新しい社会科学の必要性・実現可能性を読者に熱く語りかける。この分野の歴史・現状・課題、等を概観した本ではなく、Sugarscapeを用いた1つの研究例を紹介しながらマルチエージェント・シミュレーションによって何が可能かを示す、という趣旨。
Sugarscapeは、セルオートマトン的に振る舞う自然環境と、その上で生活する多数の自律的エージェントによって構成されている。私自身はエージェント間の協力関係や集団間葛藤の創発に興味があって本書を手に取ったのだが、その点に関しては本格的に扱われていなかった。むしろ著者らは、エージェント間の物々交換によって生みだされる“分権的市場”の性質に一番の関心を向けているようだ。私にとって面白かったのは「個体群と環境との共進化」という見方だろうか。
かつて読んだどんな本よりも註が親切で、全体的に読みやすい。翻訳も良いと思う。各章ではシミュレーションの細部まで記述されており、プログラミングにある程度心得のある読者なら、Sugarscapeの一部を再現したり改変することも可能ではないかと思う。人工市場や複雑系経済学などに関する文献(1980年代後半〜1990年代前半のもの)のリストが比較的充実している。
Sugarscapeは、セルオートマトン的に振る舞う自然環境と、その上で生活する多数の自律的エージェントによって構成されている。私自身はエージェント間の協力関係や集団間葛藤の創発に興味があって本書を手に取ったのだが、その点に関しては本格的に扱われていなかった。むしろ著者らは、エージェント間の物々交換によって生みだされる“分権的市場”の性質に一番の関心を向けているようだ。私にとって面白かったのは「個体群と環境との共進化」という見方だろうか。
かつて読んだどんな本よりも註が親切で、全体的に読みやすい。翻訳も良いと思う。各章ではシミュレーションの細部まで記述されており、プログラミングにある程度心得のある読者なら、Sugarscapeの一部を再現したり改変することも可能ではないかと思う。人工市場や複雑系経済学などに関する文献(1980年代後半〜1990年代前半のもの)のリストが比較的充実している。
2002年6月14日に日本でレビュー済み
私はその方面の専門でないけれども、興味が湧いてきて社会学の著作を読むようになったのだが、どうもわかりにくい。いろいろと社会現象の説明や解釈がなされるが、「それってほんとうなの?」「どうやって実証するの?」という疑問が常にあった。そんなときに読んだのがこの本。おそらく社会学系の学問ってさまざまに条件を変えての実験ができるわけでもないし、実証なんていっても難しいだろう。それでもモデル化や数値実験などを駆使して説得力のある現象の解釈や説明があってもよいだろうという考えを実際にやって見せているのがこの本と思っている。読んでみるとモデルは極端に単純であり、現実の社会現象を精度よく再現など到底してないが、それでも現実社会の現象のなんらかの性質をこれだけ単純なモデルで表現できるのは、おもしろい。読んでいるともっとこういうモデルにしたらどうだろう、とか自分でやってみたくなる。
私のしる限り経済学以外の、文化の伝播や民族間紛争などの現象を構成的アプローチで説明を試みたものってあまり見たことない。その意味でもとても新鮮な感じで読んだ。
私のしる限り経済学以外の、文化の伝播や民族間紛争などの現象を構成的アプローチで説明を試みたものってあまり見たことない。その意味でもとても新鮮な感じで読んだ。
2006年9月8日に日本でレビュー済み
人工社会、複雑系社会学の邦書で一番優れている本。
読んだ人はわかるかもしれないけど、アステンは
非常にミクロ経済学をはじめ多くの数理社会学に気を配って
丁寧に、モデルを作り上げている。
それに比べ、大御所のアクセルロッドの場合、
学問的な理論よりも、歴史や通説などと比較して
自己のモデルを正当化しようとする。この辺、アステンに比べ
都合の良い事例しか持って来てないのでは?
もしくは、アナロジーによって誤魔化してる感が否めない。
そういう意味で、アステンはそういった猫だましはないし、
ちゃんと過去の社会科学に則って、モデルを作成し
結果を考察している。
これから人工社会やる人にとっては、
非常に為になり、それだけ教養がしっかりしてないと
「パラメータいじっただけじゃねぇか」と学会で突っ込まれるに違いない。
ちなみに、僕は「複雑系マーケティング」(共立社)を全く評価してない。理由は、きな臭いし、モデルが「複雑系」の定義を満たしてないから。是非、この本を読んでから、「複雑系マーケティング」を読んで、
学生達は襟を正してほしい。(僕もね。)
読んだ人はわかるかもしれないけど、アステンは
非常にミクロ経済学をはじめ多くの数理社会学に気を配って
丁寧に、モデルを作り上げている。
それに比べ、大御所のアクセルロッドの場合、
学問的な理論よりも、歴史や通説などと比較して
自己のモデルを正当化しようとする。この辺、アステンに比べ
都合の良い事例しか持って来てないのでは?
もしくは、アナロジーによって誤魔化してる感が否めない。
そういう意味で、アステンはそういった猫だましはないし、
ちゃんと過去の社会科学に則って、モデルを作成し
結果を考察している。
これから人工社会やる人にとっては、
非常に為になり、それだけ教養がしっかりしてないと
「パラメータいじっただけじゃねぇか」と学会で突っ込まれるに違いない。
ちなみに、僕は「複雑系マーケティング」(共立社)を全く評価してない。理由は、きな臭いし、モデルが「複雑系」の定義を満たしてないから。是非、この本を読んでから、「複雑系マーケティング」を読んで、
学生達は襟を正してほしい。(僕もね。)