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ちょっと気になる社会保障 増補版 単行本 – 2017/2/21

4.0 5つ星のうち4.0 14個の評価

画期的入門書として話題をよんだ第1版に厚労省所得再分配調査等、社会保障にかかわるデータを最新のものに更新するほかあらたな「知識補給」を加えて構成した第2版。少子高齢化の進行により改革が迫られる日本の社会保障制度の現状をどのように把握し、未来をどのように設計すべきか。正しくデータを把握し、論理的に考えるために。
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商品の説明

著者について

権丈 善一(けんじょう よしかず)
慶應義塾大学商学部教授. 博士(商学). 1962年福岡県生まれ. 1985年慶應義塾大学商学部卒業. 1990年同大学院商学研究科博士課程修了. 嘉悦女子短期大学専任講師, 慶應義塾大学商学部助手, 同助教授を経て, 2002年より現職. この間, 2005年ケンブリッジ大学ダウニグカレッジ訪問研究員, 1996年~1998年ケンブリッジ大学経済学部訪問研究員. 主要業績に, 『ちょっと気になる医療と介護』(勁草書房, 2017年), 『医療介護の一体改革と財政――再分配政策の政治経済学VI』(2015年), 『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学II[第2版]』(2009年[初版2004年, 労働関係図書優秀賞]), 『再分配政策の政治経済学I――日本の社会保障と医療[第2版]』(2005年[初版2001年, 義塾賞])(以上, 慶應義塾大学出版会), 翻訳としてV. R. フュックス著 『保健医療政策の将来』(共訳, 勁草書房, 1995年)などがある.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 勁草書房 (2017/2/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/2/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 276ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4326700963
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4326700967
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 1.5 x 21 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 14個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
14グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
語り口調で私は読みやすいと思いました。今まで何となく聞いたことがあったことが、理由を含めて理解できた気がします。
2021年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し専門的で難しいと思います。
2019年9月8日に日本でレビュー済み
久々に感銘を受けた本。
一度読んだ後、すぐにもう一回、読み直し、さらに、同著の「年金、民主主義、経済学」を買い足しました。
正直一度読んだだけでは全てを理解しきれなかったが、非常に大事なことが書かれており、今までのマスコミやメディアの報道は正しいことばかりでない、と理解できる。
取っつきにくい社会保障であるが、勉強していきたい。
2019年10月14日に日本でレビュー済み
 本書は、とかく不信感や誤解が多い社会保障を正しく理解するために、その制度、歴史、理論、政策論などを分かりやすく解説したものである。著者は慶應義塾大学の教授で、政府の社会保障会議や審議会の委員を数多く務める、社会保障の専門家である。
 内容を見ていく。まず少子高齢化問題では、65歳という年齢で区切った人口の比率ではなく、就業者と非就業者で区切った人口割合で考えることの重要性を指摘する。その上で、就業者数を増やすことで超高齢化社会を乗り切ることは可能であると解説する。また社会保険とは、「自助の強制」という発想から誕生した経緯が紹介され、税金による貧困救済(=生活保護)とは異なる性質を持つものと説明される。
 年金については、保険であることが改めて示される。保険である以上、支払額と受取額の比較が無意味であることに触れ、所得代替率の説明においては、若い人が将来年金をいくら受給できるかなど、その実質価値も含め結局は分からないという現実的な指摘がなされる。また世代間不公平論については、現行の賦課方式でないと制度が維持できず、代替案としてよく叫ばれる積立方式がダメな理由が詳しく解説される。公的年金を民間保険と同じ考えで扱っては、本質を見誤ることになる。
 最終章では、子育て支援、医療介護、年金と、社会保障における各項目ごとの改革案が示される。特に年金については3つのオプションが示され、中でもマクロ経済スライドのフル適用を早急に実施する必要性を説く。
 図表が豊富で横書きの書体、そして社会保障という内容も手伝って、さながら大学のテキストのような本である。一方で、くだけた話題や他の学者に対する容赦ない批判なども散りばめられ、まるで著者の講義のライブ中継を聴いているような感覚を持つ。本書を読めば、年金を始めとする社会保障について、無知や誤解が多いと改めて気づくはずだ。高齢世代だけでなく、子や孫の負担を軽減することで現役世代のメリットにもなっているという、著者からすれば当たり前の事実を勉強できる良書である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月11日に日本でレビュー済み
本書初版のレビューは2016/2/23に書いたとおりであるので、以下に転載する。
「画期的入門書」と評されたらしい初版は、本書冒頭の序言によれば、二度目の重版がかかることになり、これに合わせて知識補給を8つ追加することにしたようである。
2017年に第2弾として発刊された『ちょっと気になる医療と介護』を執筆する中で、あるいは初版出版後の情勢に合わせて厳選された8つの「知識補給」がされている。どれも含意に富んでおり、再読される方にもお勧めしたい一冊である。
ーーーーー
本書を評するに当たって、どう表現すればいいか、しばらく逡巡してきた。
帯にある"「社会保障というシステム」の根本からわかりやすく学び、教えるための入門書"という文句に尽きていると思えるが、根本から、しかもコンパクトに学ぶのは難儀である場合が多い世の中で、本書による包括的解説はかなりの成功を収めている。学問、政策、制度相互の関係、そのダイナミズムの中で「政策は、所詮、力が作るのであって正しさが作るのではない。」という視点で政策形成過程を眺めてきた著者はそれでも、歴史を踏まえた制度の正しい理解と社会情勢の把握を国民皆が踏まえなければ、と本書を編んだのだろう。「目標と現実と実行可能性とに制約されたアート」である社会保障政策に残されたわずかな選択肢と時間を無為に費消し、一人ひとりのかけがえのない、一度しかない生身の人間の一生が、そして人々相互の関係から構成される社会が成り立たなくなるという危惧が彼を一般書の執筆に駆り立てたとみることができよう。より進んだ議論には、筆者のライフワークである『再分配政策の政治経済学』シリーズ(慶應義塾大学出版会)を読むことを勧めるが、本書を読めば、同シリーズに自然と手が伸びる読者も多いと思われる。年齢的な意味での「若手論客」がもてはやされる昨今であるが、著者は不惑を過ぎるまで、厚生労働省がどこにあるかすら知らなかったと過去の著作に数回書いてあり、社会的な意味で若手論客である。世に出てくる前(引きずり出される前?)にひたすらに思索を続けてきた「読み」の鋭さが、ついに一般読者に届けられることになったことが、評者は2009年からの読者に過ぎないが、嬉しくなる。表紙の「へのへのもへじ」を、どのように解釈すればいいかも読者に委ねられているのだろうが、ファニーな著者の人柄が表れているのだろう。不確実性(uncertainty)の中に生きる人々の表情かもしれない。なんにせよ、2016年の一読必須アイテムである。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年11月19日に日本でレビュー済み
社会保障を経済的視点から捉えた本の中では分かりやすく、説得力はあると思います。
ただ筆者の立ち位置は明らかに厚労省官僚や政府自民党寄りであるという事がミエミエなのと、
これを持ってしても、日本の将来の社会保障への不安は拭い去れないのが残念です。
現状認識の再整理としては分かりやすいので星は3つつけました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月9日に日本でレビュー済み
 政権争奪戦のテーマに「年金」を利用し、まんまと成功した時代があった。
 年金制度の原理原則や諸外国の経験、年金研究者の知見の蓄積なども顧みられることもなく、枝葉末節的三面記事的な部分をあえて拡大し喧伝し、制度の安定性を不安視させ、それによって制度への信頼低下を誘発し、政権奪取の手段とする。なんとも、建設的ではない政権獲得であり、後の政権運営が危ぶまれる政治スタイルであった。
 その怒涛の時代に、火中の栗を拾い続けた戦闘的社会保障(年金)研究者・権丈善一慶應義塾大学商学部教授による『気になりすぎて気になりすぎているけど、ちゃんと説明してくれる人がいなくて困っている人向けの社会保障入門』といった趣の一冊です。
 手ごろで優しく書いているかと言えば、それはありません。難しいです。
 難していですが、本書に挑戦しておけば、今後も続く税金制度や社会保障、年金制度をめぐるニュースに登場する政治家や頓珍漢な学者の言説に騙されない免疫力を獲得できるかもしれません。現代を生きる上で「お神札」として有用です。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート