Amazonで本書を入手してから、読了するまでけっこう時間がかかったのは、その間、同じ著者、同じ出版社から出ている「英文解釈教室」三部作(入門編・基礎編・正編)の読解及び復習に追われていたからでもある。
本書はこの三部作の総まとめ的な位置づけにあるといってもいい。この三部作を丁寧に学習してきた読者にとっては、本書の例題が比較的容易に解けたのではないだろうか。また、伊藤先生の解説も素直に頭に入ってきたのではないだろうか。
逆に、いきなりこの問題集に当たるとなかなか大変。ぎっしりと細かに詰め込まれた内容は、一行たりともおろそかにはできない究極の英文法読本。中身は非常に濃い。
Chapter7,8,9 "have+p.p."の部分、とりわけ仮定法の解説は必殺!必読!の部分で、見事!のひとこと。こんな読後感を抱くことができるのも、何度も言うようだけど、先の三部作をじっくりと読んだモノだけが味わうことができる充実感・・・・
さらにChapter 19"asの種々相”、Chapter 20"否定の諸問題”は、まるで禅問答を解いていくようで、メッチャ楽しくて、嬉しい・・・・・
本書に出てくるようなわゆる「受験英語」は、国際ビジネスマンがそれぞれのフィールドで実際に使いこなすような英文ではないかもそれない。明らかに古臭い表現もある。社会人が英語の再勉強をするにあたり、「こういう英文に出くわすこともあるかもしれない」っていう感じで読み進めればいいと思う。
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英文法教室 単行本 – 1979/10/1
伊藤 和夫
(著)
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社研究社
- 発売日1979/10/1
- ISBN-104327761737
- ISBN-13978-4327761738
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登録情報
- 出版社 : 研究社 (1979/10/1)
- 発売日 : 1979/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 310ページ
- ISBN-10 : 4327761737
- ISBN-13 : 978-4327761738
- Amazon 売れ筋ランキング: - 721,252位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
故人ではあるが、今田も伊藤和夫といえば理詰めの英文解釈で有名である。しかし、英文解釈の本では彼の解説がさっぱりわからずお蔵入りした。そこで文法の本を買ってみた。覚えれば即戦力になるような内容が書かれているが、彼の解説は相変わらずよくわからなかった。東大哲学科の出身の彼の文章がわからないのはこちらの日本語力のせいかもしれないが、英文はフィーリングではなく理詰めで読まなくてはいけないという考えは共鳴できる・・・しかし、とにかく説明が難しすぎる。「理詰め」の英文解釈や英文法で一世を風靡した氏であるが、英文法は丸暗記の時代に理詰めの英文解釈や英文法を提唱したからこそ新しかったのだろう。今やわかりやすい言葉でていねいに解説するのが主流の時代。難解な文体の氏の著作も時代の流れに取り残されたようだ。
2020年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高品質
2023年4月20日に日本でレビュー済み
故・伊藤和夫氏による英文法参考書です。同じ著者の文法書に、ほぼ同内容でより読みやすい「英文法のナビゲーター」があります。「英文法教室」は原理・原則の深い理解を追求している点で教員向き、「英文法のナビゲーター」は分かりやすさを重視している点で学生向きです。
私はこの本メインで英検1級を上位1%以内で合格していますし、TOEICのパート5もほぼノーミスで解けますので、効果は高いかと思います。
よく挙げられる難点として、「英文が古い」とか「問題数が少ない」などがあります。英文についてはネイティブチェックしたところ、確かに古体のものも含まれるが、全体として違和感はないとのことでした。問題数の少なさについては、TOEICならパート5用の問題集を併用する必要があります。(英検1級には文法問題がありません)
逆にこの本の良い点ですが、「時制」、「仮定法」、「形容詞節」など、誤解がまかり通っていたり、理解が浅くなりがちな点について、明晰かつ論理的に解説していることです。掲載されている問題はそれほど難しくありませんが、解説は深く、3周以上読むと初めて気づく点もあります。
「一億人の英文法」などは網羅性が高い反面、1周回すのにかなりの時間がかかります。この本は網羅性は劣りますが、英文法の核となる部分と、英語学習者がつまづきやすい点に特化して書かれています。約300ページほどなので何周も回しやすいです。
英文法の理解に今ひとつ自信が持てない人には、この本か「英文法のナビゲーター」をオススメします。あくまで理解本として周回するための本です。問題集は別にやる必要があります。
私はこの本メインで英検1級を上位1%以内で合格していますし、TOEICのパート5もほぼノーミスで解けますので、効果は高いかと思います。
よく挙げられる難点として、「英文が古い」とか「問題数が少ない」などがあります。英文についてはネイティブチェックしたところ、確かに古体のものも含まれるが、全体として違和感はないとのことでした。問題数の少なさについては、TOEICならパート5用の問題集を併用する必要があります。(英検1級には文法問題がありません)
逆にこの本の良い点ですが、「時制」、「仮定法」、「形容詞節」など、誤解がまかり通っていたり、理解が浅くなりがちな点について、明晰かつ論理的に解説していることです。掲載されている問題はそれほど難しくありませんが、解説は深く、3周以上読むと初めて気づく点もあります。
「一億人の英文法」などは網羅性が高い反面、1周回すのにかなりの時間がかかります。この本は網羅性は劣りますが、英文法の核となる部分と、英語学習者がつまづきやすい点に特化して書かれています。約300ページほどなので何周も回しやすいです。
英文法の理解に今ひとつ自信が持てない人には、この本か「英文法のナビゲーター」をオススメします。あくまで理解本として周回するための本です。問題集は別にやる必要があります。
2018年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり昔の入試問題(だと思われる)を数個並べて、それについて
の回答とともにその章で取り扱っている項目について理解を深めて
いくという構成になっている。
ただ、取り上げられている問題も古く、数も少ないことから、この
時代にわざわざこの文法書をやる必要があるのかという疑問が浮かぶ。
もちろんこの著者のファンであれば、教室シリーズの一冊として外せ
ないだろうが、そうでもない一般の読者にとってみると、特に時間も
限られている受験生にとっては、これで劇的に英語力が上がるという
わけではないので、これを本当にやるのか、必要なのかどうかを
検討した方が良いかと思う。もし○○教室というシリーズにこだわり
がなければ、同じ著者の「ナビゲーター」をやれば十分だと思う。
社会人の英語学習者で、すでに文法はある程度完ぺきという人なら
気分転換にこのような硬派な本を読んでみるのも有りかと思う。
英文解釈教室が改訂により、とても読みやすくなり、大幅に読者層を
増やしたように、出来ればご存命中に、同様な改訂を行い、現代に
合う内容であれば、評価は全く違うものになったのではないかと思う。
の回答とともにその章で取り扱っている項目について理解を深めて
いくという構成になっている。
ただ、取り上げられている問題も古く、数も少ないことから、この
時代にわざわざこの文法書をやる必要があるのかという疑問が浮かぶ。
もちろんこの著者のファンであれば、教室シリーズの一冊として外せ
ないだろうが、そうでもない一般の読者にとってみると、特に時間も
限られている受験生にとっては、これで劇的に英語力が上がるという
わけではないので、これを本当にやるのか、必要なのかどうかを
検討した方が良いかと思う。もし○○教室というシリーズにこだわり
がなければ、同じ著者の「ナビゲーター」をやれば十分だと思う。
社会人の英語学習者で、すでに文法はある程度完ぺきという人なら
気分転換にこのような硬派な本を読んでみるのも有りかと思う。
英文解釈教室が改訂により、とても読みやすくなり、大幅に読者層を
増やしたように、出来ればご存命中に、同様な改訂を行い、現代に
合う内容であれば、評価は全く違うものになったのではないかと思う。
2012年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
使う人の視点をどこに置くのか?「英文法・・」という標題でも、単に文法問題対策だけならば、
他の参考書・問題集にて語法を記憶したほうが良いかと思います。
伊藤師の読解法を学ぶという視点で、英文の枠(ワク)を学ぶのに適していると思います。
語、句、節が品詞という分類の中、どのような役割を果たしていくのか、他の文法書では扱われていない
内容が、詳細かつ論理的に記述されています(特に『asの種々相』の内容は圧巻)。
それぞれ関連があり、1つの必要な単元だけ演習するより、2,3度通読すれば、伊藤ワールドの全体像が
朧気(おぼろげ)ながらも浮かんできます。読み物としても非常に興味深い参考書です。
PS:上級者向きです。
他の参考書・問題集にて語法を記憶したほうが良いかと思います。
伊藤師の読解法を学ぶという視点で、英文の枠(ワク)を学ぶのに適していると思います。
語、句、節が品詞という分類の中、どのような役割を果たしていくのか、他の文法書では扱われていない
内容が、詳細かつ論理的に記述されています(特に『asの種々相』の内容は圧巻)。
それぞれ関連があり、1つの必要な単元だけ演習するより、2,3度通読すれば、伊藤ワールドの全体像が
朧気(おぼろげ)ながらも浮かんできます。読み物としても非常に興味深い参考書です。
PS:上級者向きです。
2019年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アラフィフのやり直し英語のため購入。数ある新たな英文法参考書の中から本書を選んだ理由は予備校時代に世話になった伊藤和夫先生への郷愁的な部分も大きい。
ただ、やはり説明の日本語がかたく、これよりも同師著の英文法のナビゲーターの方が読みやすいと感じた。
ただ、やはり説明の日本語がかたく、これよりも同師著の英文法のナビゲーターの方が読みやすいと感じた。