元厚生省事務次官まで登り詰めた著者の半生記。
読んだ感触としては、とても素直に、正直に書かれている印象を持つ。
この本でも、特筆すべきは検察官面前調書の作成のされ方だろう。
そして、その調書のみを証拠として行われ、有罪判決となる裁判制度そのものである。
全く任意性もなければ、余りにもずさんなストーリーによる構成がまかりとおり、自白は証拠の王様であることをまざまざと見せつけられる。
検察の取り調べ方法の歴史を研究すると意外なことが分かりそうだ。洗脳に似たものを感じる。
また、本書はそれ以外にも、薬害エイズでの資料の出てきた経緯や薬害エイズが生まれるまでの経緯についても興味深い。
そして、もう一つ、安保闘争の若者の心理、反米闘争、についてとてもよく分かるのだ。
そういう意味でも非常に興味深い一冊だった。
あえて星4つとしたのは著者が知る事実をもっと公開して欲しいという期待を込めて。
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官僚転落―厚生官僚の栄光と挫折 単行本 – 2002/9/1
岡光 序治
(著)
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- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社廣済堂出版
- 発売日2002/9/1
- ISBN-104331509249
- ISBN-13978-4331509241
商品の説明
メディア掲載レビューほか
官僚転落
著者は、収賄容疑で逮捕された元厚生省(現厚生労働省)事務次官。地裁、高裁ともに有罪を言い渡されている。
著者は、収賄容疑で逮捕された元厚生省(現厚生労働省)事務次官。地裁、高裁ともに有罪を言い渡されている。
本書は、その著者が一連の事件のあらましと半生を振り返ったもの。帯には「これは『弁解』の書ではない」とあるが、事件については終始利己的な弁解が展開されている。自らの脇の甘さを省みておらず、最高裁判決を待つ身とはいえ、潔さは感じられない。
ただ母校東京大学の批判やキャリア制度についての言及は、力がこもっている。官僚から見た、小泉純一郎首相を含めた歴代の厚生大臣比較も興味深い。また記者クラブの腐敗や介護保険制度の実態にも触れられている。著者の逮捕から6年も経ちながら、その腐敗ぶりは現在も全く改善されていないことが分かる。
(日経ビジネス2002/11/11Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
これは「弁解」の書ではない。自戒をこめて「官僚とは何か」を世に問うものである。収賄容疑で逮捕された元厚生事務次官が、最高裁判決を前に自らの事件と官僚人生を綴った問題作。
登録情報
- 出版社 : 廣済堂出版 (2002/9/1)
- 発売日 : 2002/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 221ページ
- ISBN-10 : 4331509249
- ISBN-13 : 978-4331509241
- Amazon 売れ筋ランキング: - 282,651位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23位国家I種・地方上級公務員試験
- - 103位公務員・官僚
- - 1,515位政治入門
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年11月20日に日本でレビュー済み
2007年1月2日に日本でレビュー済み
人の評価とは難しい。
田中真紀子外務大臣と鈴木宗男衆議院議員を主人公に描かれた、外務省の不可思議な騒動は何を残したろうか?
あの騒動の中、口を真一文字に閉ざしていた「異能の外交官」「外務省のラスプーチン」などの異名で語られた佐藤優(2006年現在起訴休職外務事務官。ロシアでの情報活動で活躍)は、旺盛な言論を展開している。
本書の著者元厚生次官岡光序治氏(厚生省汚職事件/96年、特別養護老人ホーム建設の補助金交付で便宜を図った見返りに現金などを受け取ったとして逮捕され、収賄罪に問われた事件。懲役2年の実刑判決が出た)は、この一冊を残し沈黙している。
本書から垣間見える、厚生行政に係わる関係者の肉声が興味深い。
田中真紀子外務大臣と鈴木宗男衆議院議員を主人公に描かれた、外務省の不可思議な騒動は何を残したろうか?
あの騒動の中、口を真一文字に閉ざしていた「異能の外交官」「外務省のラスプーチン」などの異名で語られた佐藤優(2006年現在起訴休職外務事務官。ロシアでの情報活動で活躍)は、旺盛な言論を展開している。
本書の著者元厚生次官岡光序治氏(厚生省汚職事件/96年、特別養護老人ホーム建設の補助金交付で便宜を図った見返りに現金などを受け取ったとして逮捕され、収賄罪に問われた事件。懲役2年の実刑判決が出た)は、この一冊を残し沈黙している。
本書から垣間見える、厚生行政に係わる関係者の肉声が興味深い。
2003年1月19日に日本でレビュー済み
著者は、本書の目的を、単なる自己の弁明に終わらせず、行政のあり方や役人道について意味がある議論をしようとしている。個人的にも、事務次官にまで上り詰めた著者だけに期待するものがあった。しかし、肝心の、事件の真相、官僚と業者との付き合いのあり方、医療福祉行政に関する著者の識見等については、全般的に、表面的な議論に終始していたり、数年前に提起されていた議論・問題意識のままで真新しいものもなく終わっていたりしているように感じられ、「竜頭蛇尾」というか、期待が裏切られたように感じられた。
賄賂は借りた金だとか、弁護士を間違えた等の言い分を聞きたいのではなく、特定業者とそのような関係になったのか、限られた国家財政の中進むべき福祉行政の真の課題等、著者だけにしか分かり得ないはずの問題の深層についての分析・意見を期待しているのであり、本書は不十分・表面的だと言わざるを得ない。余計なことかもしれないが、著者は実母の介護を通じて初めて実態と概念との差を痛感したかのように述べているが、現状を認識した上でそれを改善すべく日夜苦闘している厚生官僚、福祉関係者等からみれば、当時のトップの認識はこんなものだったのかと失望するのではないか。
確かに、事件当時、過度でかつ虚偽のマスコミ報道に対する反論としては、マスコミの報道がいかにいい加減かを知る上で一つの参考になりうる。しかし、その程度で満足するほど、レベルの低いものを目指していたのではなかったはずだ。もっと突っ込んだものを今後執筆されることを期待したい。
賄賂は借りた金だとか、弁護士を間違えた等の言い分を聞きたいのではなく、特定業者とそのような関係になったのか、限られた国家財政の中進むべき福祉行政の真の課題等、著者だけにしか分かり得ないはずの問題の深層についての分析・意見を期待しているのであり、本書は不十分・表面的だと言わざるを得ない。余計なことかもしれないが、著者は実母の介護を通じて初めて実態と概念との差を痛感したかのように述べているが、現状を認識した上でそれを改善すべく日夜苦闘している厚生官僚、福祉関係者等からみれば、当時のトップの認識はこんなものだったのかと失望するのではないか。
確かに、事件当時、過度でかつ虚偽のマスコミ報道に対する反論としては、マスコミの報道がいかにいい加減かを知る上で一つの参考になりうる。しかし、その程度で満足するほど、レベルの低いものを目指していたのではなかったはずだ。もっと突っ込んだものを今後執筆されることを期待したい。
2003年11月22日に日本でレビュー済み
ある意味、奇特な本である。タイトルの「官僚転落」には、1 犯罪者までに転落した自分と2 日本の官僚全体が堕落・劣化したという二つの意味が込められているのであろう。そして、その二つの根が同根というのが、著者の主張なのではないか。