何度も何度も読み返したくなる。
一話が終盤に差し掛かると
一日の終わりがもったいなく感じた
あの心情がよみがえってくる。
楽しくて可笑しくて
なのにどこか切ない。
読み始めた途端話の中に胸ぐら掴まれて突然引き込まれる。
おそらくは玉ちゃん特有の放熱する文章にあると思われる。
玉ちゃんの放つ熱は、じんわり優しい温度に変化して
いつまでもいつまでも心の中に残る。
そういった作用を文章でもって出せる人は、なかなか見当たらない気がする。
何度読んでも、その都度良い風が吹いてきて心地良い空気をつくってくれた。
世間や他人や自分が嫌になってしまったときこの本を読めば
固い結び目を解いてくれるだろう。
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絶滅危惧種見聞録 (読んどこ! books) 単行本 – 2010/4/22
玉袋 筋太郎
(著)
最後の小人芸人・マメ山田、全国からトラック野郎たちが集まる食堂、新宿最後のグランドキャバレー・クラブハイツ、とび職人御用達の豆札職人など……。浅草キッドの玉袋筋太郎が愛してやまない日本の絶滅危惧種たちを訪ね歩いた! ロングインタビューと玉さん節満載のエッセイでお届けする、心にぐっとくる1冊です。
- 本の長さ290ページ
- 言語日本語
- 出版社廣済堂出版
- 発売日2010/4/22
- ISBN-104331514501
- ISBN-13978-4331514504
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商品の説明
著者について
1967年6月22日生まれ。新宿区出身。86年、ビートたけしに弟子入り。87年、水道橋博士と「浅草キッド」を結成。主な著作に『声に出して言えない日本語』(ベストセラーズ)、『男子のための人生のルール』(理論社)など。
登録情報
- 出版社 : 廣済堂出版 (2010/4/22)
- 発売日 : 2010/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 290ページ
- ISBN-10 : 4331514501
- ISBN-13 : 978-4331514504
- Amazon 売れ筋ランキング: - 642,226位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,215位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月21日に日本でレビュー済み
のはカバーをみれば瞭然。
絶滅危惧種のタイトルにあるように、失われつつある”イイ顔のオヤジたち”などへの
限りないオマージュ。(実際、とりあげられた方も物故された様子)
玉袋筋太郎の名前に惹かれるような人間なら許容範囲。
NHK出演時の”玉ちゃん”しかしらないような方ならば
面食らわれるか。
しかし本当ならタレント本ではなく
根本敬の本の近くに置いたほうが
読みたい人に届くであろう一冊。
挿絵も東洋片岡先生だしね。
ドラえもんの
「男なら、負けるとわかっていても一度くらい戦ってみろよ のび太君!」
という台詞ですらもはや
「暴力は何があってもいけません」というマスゴミ的スローガンや
「大人がいじめは解決してやるべき」というPTA的なきれい事、
「負け戦ならしないほうがまし」といった損得勘定で消されかねない世の中。
息苦しいのは、オヤジたちだけではない。
切なく響く哀悼の書。
新宿のゴミゴミした様子についてもきわめて貴重な証言多。
なお個人的に一番惹かれたのは
神奈川県にあるトラック野郎が集まる「一休食堂」
是非強面の知人といるときには立ち寄ってみたいと思う。
「食堂?いいねぇ。どんな食堂なの?」
「ト、トラック野郎が集まる食堂?!」
「あったり前よ!早速いってみるよ!」と玉ちゃん、まるでど根性ガエルの梅さん並の
クイックレスポンス!が心地よい。そうそう、梅さん的なものだよね・・失われたのは・・。
絶滅危惧種のタイトルにあるように、失われつつある”イイ顔のオヤジたち”などへの
限りないオマージュ。(実際、とりあげられた方も物故された様子)
玉袋筋太郎の名前に惹かれるような人間なら許容範囲。
NHK出演時の”玉ちゃん”しかしらないような方ならば
面食らわれるか。
しかし本当ならタレント本ではなく
根本敬の本の近くに置いたほうが
読みたい人に届くであろう一冊。
挿絵も東洋片岡先生だしね。
ドラえもんの
「男なら、負けるとわかっていても一度くらい戦ってみろよ のび太君!」
という台詞ですらもはや
「暴力は何があってもいけません」というマスゴミ的スローガンや
「大人がいじめは解決してやるべき」というPTA的なきれい事、
「負け戦ならしないほうがまし」といった損得勘定で消されかねない世の中。
息苦しいのは、オヤジたちだけではない。
切なく響く哀悼の書。
新宿のゴミゴミした様子についてもきわめて貴重な証言多。
なお個人的に一番惹かれたのは
神奈川県にあるトラック野郎が集まる「一休食堂」
是非強面の知人といるときには立ち寄ってみたいと思う。
「食堂?いいねぇ。どんな食堂なの?」
「ト、トラック野郎が集まる食堂?!」
「あったり前よ!早速いってみるよ!」と玉ちゃん、まるでど根性ガエルの梅さん並の
クイックレスポンス!が心地よい。そうそう、梅さん的なものだよね・・失われたのは・・。
2010年6月19日に日本でレビュー済み
昭和50年代までは本書のような”世間”が都会・田舎問わず日本のどこにも存在した。その後なぜか急速にデオドラントな”社会”へと舵切りが進んでいく。ひと昔前までは世間体という言葉が聞かれたが昨今ではあまり耳にしない。なぜか?世間体をことさら良いものというわけではないが、それを気にした横のつながりはなくなり、変わって社会という組織力・権力を擁した縦のコミュニティーが良識やルールをことさら重視する良くいえば個人主義的な、自己責任に重きを置いた社会的組織へと個人が組み敷かれる方向へ変遷したからだ。そこでは組織の論理がはびこり、より多くの信頼を集めるモノへ信望が集まるようになる。ご近所同士に存在した信頼関係による絆や不文律は失われ、変わって権力のあるものが掌るルールを善しとする個の存在が”皆同じ”という縛りでもって社会がチューニングされていく。
著者はそのチューニングから発せられる絶えられないノイズから解き放たれたいという思いで本書を記したのだろう。
筆者も懐かしく読めた。
著者はそのチューニングから発せられる絶えられないノイズから解き放たれたいという思いで本書を記したのだろう。
筆者も懐かしく読めた。